Starlight Terrace

オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ
【注目の天文現象】
2/25夕 西の低空で土星と水星が大接近

2016年の☆撮り事始め

2016-01-17 09:45:00 | 遠征日誌

元日は家でのんびりでしたが、2日は天気も良く、じっとしていられなくなって☆撮りに出掛けました。
遠征先は山梨県北杜市某所。甲府盆地の市街地から程近い所で今年の撮り初めです。
まず狙ったのは、この彗星↓

2013x1_01.jpg

【パンスターズ彗星(C/2013 X1)】
 キヤノンEOS60Da+口径18cm写真撮影用反射望遠鏡,ISO800,F2.8,
 総露出時間30分(3分×10コマ),中型赤道儀使用,トリミングあり

約2年前に発見された彗星で、今年4月下旬に太陽最接近を迎える予定です。
春から夏にかけて5等級程度まで明るくなると予想されていますが、
その頃は日本から見難いところに位置するようで、それがちょっと残念です。
これを撮影した時には日没後の西空の比較的高い位置にあり、光度は9等台後半ぐらいでした。
この2~3日後に光度が急上昇したらしく、現在は8等級まで明るくなっているとか。
近々また撮影したいところです。

次に撮ったのはこの天体↓

ic443_16.jpg

【くらげ星雲 IC443】
 キヤノンEOS60Da+口径18cm写真撮影用反射望遠鏡,ISO1600,F2.8,
 総露出時間50分(5分×10コマ),中型赤道儀使用,トリミングあり

ふたご座の兄・カストルの足元にある超新星残骸で、名前の通り「くらげ」に似た形態をしてます。
以前に200mm望遠レンズで近くにある散開星団M35とモンキー星雲と一緒に撮った画像をアップ
したことがありますが、単独で撮って紹介するのは初めてかもしれません。
ちょっと露出不足って感じで、淡い部分の描写がイマイチだったのが残念です。

最後に撮ったのがこちら↓

sh2-263_16.jpg

【オリオン座の散光星雲 Sh2-263】
 キヤノンEOS60Da+口径18cm写真撮影用反射望遠鏡,ISO1600,F2.8,
 総露出時間50分(5分×10コマ),中型赤道儀使用,トリミングあり

オリオンの左肩あたりにある小さな散光星雲です。
以前、このあたりに大きく広がっているエンゼルフィッシュ星雲の撮影画像を紹介しましたが、
その口元の近くにある星雲なので、「エンゼルフィッシュの餌」と呼ばれることがあります。
周りには淡い分子雲があるようで、画像全体がちょっとモヤモヤした感じになってます。
これを撮り終えたところで月が昇ってきたため、機材を撤収して帰途につきました。
ということで、撮り初めは3対象のみ。あまり冷え込まなかったのが有り難いです。