太陽系最大の惑星である木星が観測しやすい時期になってきました。
今年一番の観望好期は5月上旬ぐらいですが、昨年入手した冷やし中華カメラを使った迎撃態勢を
早めに整えようと思い立ち、今月から撮影し始めてます。
で、先週の成果がこちら↓
【木星 2018/03/12未明】
口径18cm望遠鏡+2.5倍バローレンズ+ADC+冷却CMOSカメラ(ZWO ASI1600MC-cool),
合成F値=30,3分弱のキャプチャー動画から1501コマの良像をコンポジット
ちょうど大赤斑が見える時間帯でした。木星の右に写っている小さいな星は衛星イオです。
撮影時の気流の状態はあまり良くなく、木星像が揺らめいてフォーカス合わせが難しく、
ピンぼけ状態って感じになってしまったのが残念。
ちなみに、1501コマの単純スタッキング(重ね合わせて平均化)直後のイメージはこんな具合↓
とんでもなく低コントラストですが、これをRegistaxという秀逸なフリーソフトで画像処理すると
ピントに難有りとは言え、1枚目のような見違えるイメージになります。
さて、今回は新調した軍拡アイテムのバローレンズ(望遠鏡の焦点距離を伸ばすレンズ)と
大気による光屈折に伴う色ズレ(大気微分分散)を補正するADCと呼ばれるプリズムを使った
試写を兼ねていました。それらを接続した機材写真がこちら↓
思ってたより長~くて、望遠鏡の付け根からカメラまでで400mm超望遠レンズの全長を超えてるかも。
なんか撓みとか発生してそうですが、まぁ致し方なしですね。
今年は5月に木星、6月に土星が相次いで観望好期を迎え、さらに7月には火星の大接近も控えており、
惑星撮影用の人気アイテムが品薄になる恐れもあると考えて早めに買い揃えたのでした。
依然として惑星撮影はトーシローのレベルを脱せず、まだまだ経験不足って感じなんで、
まずは気流の落ち着いている時に撮影して、成功体験を積み重ねたいなぁ。