昨年11/23の記事で取り上げた期待の彗星を、昨夜(と言うより昨日の明け方に)パパラッチしてきました。
【ZTF彗星(C/2022 E3)1/22】
キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC,F2.8,ISO3200,StarScapeフィルター,
総露出時間20分(2分×10コマ,彗星核基準加算コンポジット),タカハシEM-200Temma2M赤道儀,
口径25mmガイド鏡にて恒星オートガイド,トリミングあり,山梨県北杜市某所にて
この日の予報光度は約6等。口径3cmの双眼鏡でも存在が分かりました。
残念ながら肉眼で見えるレベルの明るさにはなっていませんが、
当初予想と比べれば光度が若干上振れしている模様です。
写真では青緑色の頭部コマから右上方向に太くて短いダストの尾と細長いイオンの尾が
重なって伸びているのが分かります。反対の左側にも角のような出っ張りが確認できますが、
これは大きく曲がったダストの尾の一部が太陽方向に伸びたように見える「アンチテイル」ってヤツかも?
もしかすると近日中にもっと細くなって針のように鋭い写り方になるかもしれません。
さて、地球最接近の2月2日には光度が約5等に達する見込みですが、満月に近い月の明りが邪魔になり、
観測し難くなりそう。それ以降は地球から遠ざかっていき、余程のことがない限り増光は見込めません。
したがって、今月30日辺りまでが観測好期になるのではないかとみられます。
なお、今日あたりから地平線下に沈まない位置まで北上し、一晩中見えるようになりますが、
しばらくは深夜にならないと高く昇って来ないのが少し残念です。
次はいつ撮れるかなぁ・・・