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観測好期終盤を迎えたポンス・ブルックス彗星(2024/04/09)

2024-04-16 00:03:51 | ほうき星

4月10日に木星と月の間にポンス・ブルックス彗星が入り込んだシーンについて先般(12日)の記事ネタにしましたが、
実はその前日にも彗星パパラッチしてました。ただ、雲が多かったため写りが悪かったり、強風が吹いていたせいで
ブレたイメージを量産してしまったため、画像処理のモチベーションが上がらず、放置状態のままお蔵入りかな?と
考えてました。それを再チェックしてみたら悲観するほどのイメージではなく、勿体無いから弄ってみようと思って
救済処理を施してみました。記事の時間軸的には前後してしまいますが、その画像を公開します。


【ポンス・ブルックス彗星頭部(12P)04/09】
 キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC,F2.8,ISO1600,STARRY NIGHTフィルター,
 総露出時間4分(30秒×8コマ,σクリップ加算平均メトカーフコンポジット),タカハシEM-200Temma2M赤道儀,
 恒星時追尾,トリミングあり,山梨県北杜市にて

この日の午前中は春の嵐に見舞われましたが、午後から天気が回復し、晴れ間が期待できそうな山梨県北西部へ出撃。
目的地到着は日没前で、上空は期待通りの晴天だったんですが、風はまだ収まっておらず、南アルプスの山々の上には
雲が引っ切り無しに流れてくる状況で、彗星の見えるエリアはその妨害を受けそうな状況でした。

で、19時過ぎから何とか撮影を開始できたものの、やはり雲に邪魔され、30秒露出で連写していった60画像のうちで
使えそうなのは、たったの8画像しかありませんでした。それらを全てコンポジットして得られたのが上の画像です。
低空のため元画像は暖色系を帯びたイメージでしたが、青白いイオンテイルの筋状構造が一応確認できるレベルには
救済できた感じです。頭部近傍は数日前に起きたバーストの影響で、まだダストリッチになっているせいもあるのか、
彗星特有の緑色が薄い写りになってます。また、4月7日の撮影イメージと同様に、先端は彗星のコマの高輝度部分を
包み込むようなエンベロープ構造が目立ってますが、ダストテイルは短い印象でした。

4月10日以降は薄明終了時の彗星の地平高度が5度を下回ることになり、おそらく主砲で狙うのはこの日が最後となる
可能性が高かったんで、使えるフレームが少なかったのが悔しいです。



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