4月10日に木星とポンス・ブルックス彗星と月の会合シーンを望遠レンズで捉えましたが、先週末には木星と同彗星が
見掛け上、かなり接近して見えるということで、13日にまた中越方面まで出掛けて夕刻に撮影を敢行。
得られた画像がコレです。
【木星とポンス・ブルックス彗星(12P) 04/13】
キヤノンEOS Ra+タカハシFSQ-85EDP+レデューサーCR0.73×,F3.8,ISO1600,StarScapeフィルター,
総露出時間8分(30秒×16コマ,加算メトカーフコンポジット),タカハシEM-200Temma2M赤道儀,
恒星時追尾,トリミングあり,新潟県南魚沼市にて
左上に木星、右下に彗星が写ってます。赤道座標に合わせてフレーミングしたので、右下が地平方向に相当します。
撮影時はほぼ快晴だったものの低空は春霞でモヤっとしていて、双眼鏡で見えた彗星像は頭部だけで尾は確認できず。
写真でもバックにムラが出てしまって写りはイマイチでした。薄明終了前の撮影だったので、コントラストも悪く、
彗星の尾は短いダストテイルしか捉えられてない感じ。イオンテイルが背景に埋もれずにしっかり捉えられていたら、
フレームの左端まで尾を伸ばした姿が確認できたかもしれません。
さて、この彗星は今月21日に太陽最接近を迎えますが、見掛け上も太陽に近いため既に観測困難な状況になっており、
個人的にはこの日が本当に最後の撮影ということになりそうです。昨年の7月24日に初めて写して以来、断続的ですが
8か月半ほど追跡できました。最も綺麗に見えていたのは3月末から4月初旬だったと思われますが、その時期に天候が
不安定だったのが残念です。次の回帰は2095年の予定で再会は不可能でしょうから、これで永遠にお別れとなります。
残念ながら肉眼で楽に見えるような大彗星にはなりませんでしたが、歴史のある周期彗星に出会えたことに感謝です。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます