先週末に八ヶ岳東麓まで☆撮り遠征してきました。
ターゲットは比較的明るくなっている彗星3つです。
まず狙ったのは地球に接近中のこの彗星↓
【タットル・ジャコビニ・クレサーク彗星(41P)】
総露出時間24分(3分×8コマ,彗星の動きに合わせて加算合成),トリミングあり
2ヶ月前に撮った時よりも青緑色のコマの広がりが巨大化してます。
彗星からの揮発性成分の放出量が増えたことよりも地球に接近していることが見掛け上の大きさに
影響しているんではないかと思われます。残念ながら尾は極端に短い感じです。
次に狙ったのは明け方の南東天に昇ってくるこの彗星↓
【パンスターズ彗星(C/2015 ER61)】
総露出時間20分(2分×10コマ,彗星の動きに合わせて加算合成),トリミングあり
2年前の3月に発見された新彗星がようやく地球軌道付近までやってきて、
小型双眼鏡で見える光度になってきました。
太陽最接近は来月の9日で、しばらくは明るく見えそうですが、日本からは低空にしか見えないのが残念。
最後はこの彗星↓
【ラヴジョイ彗星(C/2017 E4)】
総露出時間5分(1分×5コマ,彗星の動きに合わせて加算合成),トリミングあり
こちらは先月の9日に発見された新彗星で、この撮影日が太陽最接近日でした。
一見すると見事な尾を伸ばしているように見えますが、実は彗星本体が崩壊していってるようです。
ちなみに、1週間前はこんな姿だったんです↓
【4/16のラヴジョイ彗星(C/2017 E4)】
総露出時間10分(1分×10コマ,彗星の動きに合わせて加算合成),トリミングあり
頭部が集光していて明るかったことが分かりますね。その輝きが、たった数日で失われてしまいました。
3年半ぐらい前に太陽に極めて接近し、崩壊したことで話題になったアイソン彗星と比べれば、
太陽からの距離は全然遠いんですけど、本体が小さかったのか或いは崩れ易い性質だったのか、
「ラブジョイ」の名が付いた彗星としては残念な最期を迎えそうです。
なお、共通撮影データは次のとおり。
キヤノンEOS60Da+口径18cm写真撮影用反射望遠鏡,ISO1600,F2.8,中型赤道儀使用
ターゲットの比較的明るくなっている彗星をそれぞれ撮影されているところが凄すぎますよ。
貴殿ならではの凄業ですね。
明け方はまだまだ冷えますからお風邪など引かぬようにご自愛されて下さいですぞ。
暖かくなって、高標高地に行けるようになりました。やっぱり空の透明度が違いますね。
その代り朝の冷え込みは厳しく、クルマの外気温表示はマイナス3℃まで下がりました。
さて、もうすぐGWということで、今週末から晴れればまた出撃したいです。
旬の彗星が実はもう一つあるので、次はそいつを狙います。