Starlight Terrace

オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ
【注目の天文現象】
4/5宵 火星と月が接近

木星(2023/09/19)

2023-09-19 12:50:00 | 惑星

昨夜、今年初めて木星を拡大撮影しました。


【木星 2023.9.19 01時台】
 タカハシμ-180+2.5倍バローレンズ+ADC+冷却CMOSカメラ(ZWO ASI1600MC-cool),UV/IRカットフィルター,
 合成F値=30,タカハシEM-200Temma2M赤道儀,取得動画の1500/3000フレームをAS!3にてスタック,
 Registax6でwavelet処理

木星の撮影は昨年11月中旬以来です。ちょうど正面に大赤斑が来る時間帯を狙いました。
気流がかなり安定していたらしく、像の揺らぎは少なかった感じ。まだ夏の好シーイングが続いているみたいです。
スタック時に1.5倍Drizzle処理をかけて像を大きくしてみたところ、結構細かな模様まで描出されました。
これは自己ベストの木星像かもしれません。

参考用として、高層の風速マップをチェックすると・・・

ジェット気流はまだ北寄りにあったようですが、そろそろ南下してきそうで、この先はシーイングが悪化していく
可能性が高いとみてます。今シーズンの木星の観測好期は10月に入ってからとされてますけど、
気流の安定度を考慮すると、秋風が吹く前の方がベターかもしれませんねぇ。


今朝の富士山(2023/09/18)

2023-09-18 10:00:58 | 富士山

邪魔な雲がありましたが、山肌までしっかり見えました。。

<今日のアメダス最低気温>
八王子:22.7℃  富士山:4.4℃

今週半ばには彼岸の入りとなりますが残暑は続いており、八王子アメダスの気温は9時前に30℃を超えました。
埼玉県・熊谷や群馬県・前橋の予想最高気温は35℃となっており、関東で9月後半に猛暑日を記録したら驚きです。


James

2023-09-17 10:51:26 | エバーグリーン

このエレピの音はカワイイ感じ。

ビリー・ジョエルの1976年リリースのアルバム"TURNSTILES"(邦題:ニューヨーク物語)の収録曲。
最初から最後までエレピ特有のとろけるような音が響きます。
ちなみに収録アルバムのジャケットはこんなのです。

収録曲ごとの登場人物(架空)がビリーを囲んでいるという仕立てで、中央奥で書籍を抱えている男性がJamesらしい。
このアルバムは商業的には成功しなかったものの、後の活躍に繋がる名盤として高評価されてます。
なお、アルバムタイトルのTURNSTILESは写真に写っている当時のNY地下鉄の回転式改札機のことです。


Sh2-103

2023-09-16 00:01:02 | シャープレス天体アルバム

【Sh2-103】
 赤経:20h50m32s 赤緯:+30゚55' 25"
 星座:はくちょう座
 視直径:210'
 他カタログNo.:NGC6992,NGC6995,NGC6974,NGC6979,NGC6960 ※いずれも一部
 ニックネーム:網状星雲(Veil nebula),巻雲星雲(Cirrus nebula),シグナス・ループ(Cygnus loop),
        コウモリ星雲(Bat nebula:NGC6995) ※東側の一部,
        ピッカリングの三角形(Pickering's Triangle) ※北西側の一部,
        魔女のほうき星雲(Witch's Broom nebula:NGC6960) ※西側の一部,
 南中日時(@東京):6月16日03時,8月1日00時,9月15日21時 ※あくまで目安です。


 撮影日時:2023/07/17 21:27
 撮影地:静岡県東伊豆町
 撮影機材:キヤノンEOS Ra+タカハシFSQ-85EDP+レデューサーCR0.73×,F3.8,アイダスNBZフィルター使用,
             タカハシEM-200Temma2M赤道儀,ペンシルボーグ+QHY5LⅡM+StellaShot2により恒星ガイド
 撮影条件:ISO3200,露出8分×16コマ
 画像処理:Digital Photo Professional4にて現像,ステライメージVer.8,PhotoshopCS3にて処理
             若干トリミングあり
 メモ:はくちょう座の東側の翼付近にある有名な超新星残骸です。データ上の視直径は満月の7倍も
    あり、球殻状に大きく広がっています。フィラメント状の構造を持っているのが特徴で「網状
    星雲」の名称でよく知られています。日本では天頂近くまで昇り詰めるため観測がしやすく、
    高標高地で空気の澄んだ空の下では口径5cmの双眼鏡でも存在確認できます。また、好条件下
    で口径40~50cm級の大きめの望遠鏡+OⅢフィルター(電離酸素が特異的に発する光を選択的
    に透過するフィルター)を使って眼視観望すると、ニックネームどおりの網状構造がしっかりと
    確認でき、神秘的な姿を楽しむことができます。写真写りも良好で、存在だけなら広角レンズ
    でも捉えることが可能です。電離水素が発するHα光と電離酸素が発するOⅢ光の両方を透過
    するデュアルバンドパスフィルターを用いると、上の写真のように非常に高いコントラストで
    鮮やかな色合いを示し、中心部や南側の淡い部分まで描出することができます。なお、全体像
    を撮影するなら35mm判フルサイズ換算で200~300mm程度の望遠レンズが最適であり、特徴的
    な形態から名付けられている各エリアをクローズアップで狙う場合は、800mm以上の焦点距離
    の望遠鏡が望ましいです。

 星図:


 AstroArts社ステラナビゲータにて作成


五島プラネタリウム リーフレット No.245(1977年8月)

2023-09-15 00:11:52 | タイムマシンにお願い

シリーズで紹介している五島プラネタリウムのリーフレットの第10弾は1977年8月配布のものです。

この月の話題は「夏の星座と流れ星」で、表紙(1ページ目)には職員の方が実際に撮影したペルセウス座流星群の
火球写真を掲載。ちなみに撮影者の村松さんは「伝説のプラネタリアン」と呼ばれる方で、当初はプラネタリウム
投影機のメンテナンスを担当する技術員でしたが、後に解説者としてもご活躍された他、アマチュア天文家として
八ヶ岳山麓の私設天文台で多数の小惑星を発見したり、周期彗星147P/串田・村松彗星を共同発見するなど、様々な
功績を残されています。

2ページ目の「流れ星」と題した解説は、毎年8月に極大を迎えるペルセウス座流星群についての話がメインでした。
実際の投影ではたくさんの流れ星を映し出す演出があったのをよく憶えてます。ただリアリティは「んー?」って
感じでしたけどね。

3ページ目の「8月の星座」の解説は、南の空に見られるさそり座やいて座の話で始まり、天頂付近まで昇り詰める
はくちょう座と、前月に引き続き七夕伝説に関わる2つの1等星「ベガ」と「アルタイル」の話で締め括られました。


今朝の富士山(2023/09/14)

2023-09-14 10:00:51 | 富士山

今日はちょっと遅い時間帯の撮影だったせいか、雲隠れする途中の姿になってしまいました。

<今日のアメダス最低気温>
八王子:21.2℃  富士山:3.8℃

昨日の日中は日差したっぷりで、八王子アメダスの気温は33.5℃まで上昇。なかなか残暑が収まりませんねぇ。
それでも朝晩は涼しくなってきており、エアコンの稼働時間が減りつつあります。


今朝の富士山(2023/09/13)

2023-09-13 07:56:51 | 富士山

霞んでますが、雲に邪魔されたりせずに見えてます。

<今日のアメダス最低気温>
八王子:20.9℃  富士山:3.7℃

白露を迎えたのに残暑が続いてます。秋の気配が感じられるようになるのは来週末あたりになるでしょうか。
記録的な暑さの反動で急に冷えてくるかもしれませんね。


暁天で長く尾を引く西村彗星(C/2023 P1)

2023-09-12 00:02:11 | ほうき星

日曜日の明け方、薄明中に捉えた西村彗星の画像がこちら。


【西村彗星(C/2023 P1)9/10】
 キヤノンEOS Ra+SAMYANG135mmF2 ED UMC,F2.8,ISO5000,L41 SUPER PRO(W)フィルター,
 総露出時間50秒(2.5秒×20コマ,Sequatorにて地上風景Freezeコンポジット),固定撮影(三脚使用),
 解像度変更・トリミングあり,静岡県熱海市にて

台風一過のクリアな空に期待して伊豆方面へ出撃しましたが、南部に行くほど雲が多そうな感じだったんで、
熱海海上花火大会の撮影でよく行く海沿いの場所にて彗星を狙うことになりました。
まだ風が強めで西から雲が引っ切り無しに流れて来るため気が気でない状況でしたが、薄明開始から15分ほど経って
彗星が低空に広がる邪魔な薄雲の上にようやく昇って来たところで何とか撮影に成功。
元画像では背景に埋もれかかってましたが、画像処理で救済して数度ほど尾が伸びた姿を描出できました。

予報光度は約4等で肉眼光度に達していたはずですけど、空が白み始めていたせいもあり裸眼では見えず仕舞い。
一方、口径5cmの双眼鏡を使って見たら、短いながら尾を伸ばした姿が確認できました。
今後は太陽への接近で観測/撮影が困難となるので、個人的にはこの日で見納め/撮り納めということになるでしょう。

ちなみに西村彗星の近日点通過(太陽最接近)は17日で、次に地上から観測可能になるのは今月末以降とみられます。
但し、南天に移動して日本からは観測困難となるため、実際にはもう2度と見られないと思われます。
なお、最新の改良軌道要素によると、この彗星の周期は約435年で、次は2458年に戻って来る予定です。
その頃の天文ファンは宇宙空間から観測するようになっているかもしれませんね。


今朝の富士山(2023/09/11)

2023-09-11 08:50:01 | 富士山

今日も曇り空ですが、昨日より日差しがあって山肌が明るめに見えました。

<今日のアメダス最低気温>
八王子:23.2℃  富士山:3.0℃

9月に入ってウチから富士山の見える日が多くなってきました。季節は確実に進んでいってるように感じます。
今後の興味は初冠雪がいつになるかですね。ちなみに昨年は9月30日でした。2012年は9月12日に記録してます。


今朝の富士山(2023/09/10)

2023-09-10 12:15:56 | 富士山

今朝は曇り空で日差しが弱いものの、しっかり見えました。

<今日のアメダス最低気温>
八王子:21.6℃  富士山:4.0℃ 

台風13号は上陸前に熱帯低気圧に変わりましたが、進路にあった富士山が立ちはだかったのかもしれません。
しかしながら中心から遠く離れた東関東に集中豪雨をもたらし、特に千葉県で洪水による被害が発生しました。
自分も運悪く千葉市内に出張していて、金曜日の朝にドシャ降りに見舞われ、泊まっていたホテルから一歩も
出られないような状況が続いて、仕事先に危うく遅刻しそうになりました。
もう今年の台風接近はこれで打ち止めになって欲しいです。