みぃちゃんの頭の中はおもちゃ箱

略してみちゃばこ。泣いたり笑ったり

迷子雨

2011年11月19日 22時42分16秒 | 気ままにお出かけ
雨の音が休みなく家をたたいていました。

部屋の窓ガラスは白く曇っていました。

窓を開けると、湿ったぬるいにおいが流れ込んできました。湿り気はまるで風呂場の扉を開けたときのようですが、そんなに無愛想ではありません。手のひらで包み込むような、もっと柔らかいにおいです。

ベランダは、ぬるい雨で満たされていました。

見上げた空も、ぬるい雨で満たされていました。

大粒の、温水シャワーのような雨で満たされていました。

窓が白く曇っていたのは、その雨のおかげで部屋の中より外の方が暖かかったからでした。

秋の最中に訪れる雨とは思えません。

ツツジの花を誘うように柔らかくて、梅雨 (つゆ) 入りを告げるようにぬるい。

南の海で遊んでいた風が迷い込んでしまったのでしょう。



そんなぬるい雨の中を抜けて、図書館まで歩いてきました。

靴がぐしょぐしょに濡れるのは承知の上。開き直っちゃえば平気だよ! こんなに雨が柔らかいんだから。

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