D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=4.5, SS=1/1250s), 0.0EV (Matrix metering), ISO200, WB=Sunny (+0), f=50mm (35mm-equivalent: 75mm)
街中の花壇がパンジーで彩られる季節。
パンジーは、地面に近い、ごく低い位置で咲きます。葉や株の大きさに比べて花の大きいこと、大きいこと。頭でっかちで愛嬌 (あいきょう) たっぷり。天然の2頭身は、生まれながらに萌えキャラの要件を備えています。
街中の花壇がパンジーで彩られる季節。
パンジーは、地面に近い、ごく低い位置で咲きます。葉や株の大きさに比べて花の大きいこと、大きいこと。頭でっかちで愛嬌 (あいきょう) たっぷり。天然の2頭身は、生まれながらに萌えキャラの要件を備えています。
昨日の記事に関連して、現代人に必須のスキルについて触れておきます。
今の時代は、自分が進む道を自分で自由に選べます。
しかし、選べるがために、かえって迷う人が多いようです。
私が4月から通い始めたスクールでは、ある受講生が、スクールに入ったものの早くも自信をなくして受講をやめようとしていました。行きつけの美容院には、美容学校に通いながらも、将来への不安から美容師への道をあきらめようとしていた子もいました。
現代人は、選択肢が多いために、かえって選択しきれないことがあるようです。
かつて、人生の選択肢は限られていました。
原始時代には、獣を追い、魚を捕り、木の実や貝を拾う以外に生活の手段はありませんでした。
中世に入っても、多くの人は親の世代からの農業をそのまま引き継いだり、奉公に出されたり職人に弟子入りさせられたりしました。自分で道を選ぶのではなく、ほかに選択肢がないままに道を進むことが多かったはずです。
ほかに選択肢がなかったため、それを極めるしかありませんでした。結果として、わき目をふらずに一直線に道を進み、十分な技能を身につけることになりました。
対して、現代では、自分が進む道を自由に選ぶことができます。
道を自由に選べる現代と、選べなかった中世。
どちらが幸福でどちらが不幸という話ではありません。
自由を得た現代人は、自由を上手に使う能力も要求されているということです。
人は、生まれる時代や地域を選ぶことができません。誰もこの時代のこの地域に生まれようと意図して生まれてきているわけではないでしょう。
生まれる時代を選べない以上、生まれた時代に適応する必要があります。
時代に応じて、その時代を生き抜く知恵というものがあります。
現代という時代に生まれて自由を手にしたのであれば、その自由を上手に使うスキルも身につけなければなりません。自由は、強大な力を秘めています。上手に使わなければ、その力に振り回されてしまいます。
しかし、自由の使い方は誰も教えてくれません。
親が教えてくれるわけでもなければ、学校でも教えてくれません。
当然です。
今20歳前後の人たちの親は、50歳前後です。その親たちが社会に出た時期は、今から30年ほど前のこと、つまり1980年頃です。この頃は、まだ経済は右肩上がりに成長し続けると信じられており、学校を卒業したら会社に就職してその会社で一生を終えるという考え方が幅を利かせていました。今の親たちは、自由をどう使うかを考えなくても生きることができたのです。そのような世代に育てられた子供たちは、当然のことながら、自由の使い方を教わっていません。親の側も、自由の使い方を教えなければならないなどとは全然考えていなかったはずです (だから、偏差値の高い高校・大学に入学して高い成績をおさめ、大企業に就職するのがよいという人生観が出てくるのです)。
今の若い人たちは、自由の使い方を自力で模索し、会得しなければなりません。
自分で学ばなければならないのです。
なぜって?
自由な世の中だから!
今の時代は、自分が進む道を自分で自由に選べます。
しかし、選べるがために、かえって迷う人が多いようです。
私が4月から通い始めたスクールでは、ある受講生が、スクールに入ったものの早くも自信をなくして受講をやめようとしていました。行きつけの美容院には、美容学校に通いながらも、将来への不安から美容師への道をあきらめようとしていた子もいました。
現代人は、選択肢が多いために、かえって選択しきれないことがあるようです。
かつて、人生の選択肢は限られていました。
原始時代には、獣を追い、魚を捕り、木の実や貝を拾う以外に生活の手段はありませんでした。
中世に入っても、多くの人は親の世代からの農業をそのまま引き継いだり、奉公に出されたり職人に弟子入りさせられたりしました。自分で道を選ぶのではなく、ほかに選択肢がないままに道を進むことが多かったはずです。
ほかに選択肢がなかったため、それを極めるしかありませんでした。結果として、わき目をふらずに一直線に道を進み、十分な技能を身につけることになりました。
対して、現代では、自分が進む道を自由に選ぶことができます。
道を自由に選べる現代と、選べなかった中世。
どちらが幸福でどちらが不幸という話ではありません。
自由を得た現代人は、自由を上手に使う能力も要求されているということです。
人は、生まれる時代や地域を選ぶことができません。誰もこの時代のこの地域に生まれようと意図して生まれてきているわけではないでしょう。
生まれる時代を選べない以上、生まれた時代に適応する必要があります。
時代に応じて、その時代を生き抜く知恵というものがあります。
現代という時代に生まれて自由を手にしたのであれば、その自由を上手に使うスキルも身につけなければなりません。自由は、強大な力を秘めています。上手に使わなければ、その力に振り回されてしまいます。
しかし、自由の使い方は誰も教えてくれません。
親が教えてくれるわけでもなければ、学校でも教えてくれません。
当然です。
今20歳前後の人たちの親は、50歳前後です。その親たちが社会に出た時期は、今から30年ほど前のこと、つまり1980年頃です。この頃は、まだ経済は右肩上がりに成長し続けると信じられており、学校を卒業したら会社に就職してその会社で一生を終えるという考え方が幅を利かせていました。今の親たちは、自由をどう使うかを考えなくても生きることができたのです。そのような世代に育てられた子供たちは、当然のことながら、自由の使い方を教わっていません。親の側も、自由の使い方を教えなければならないなどとは全然考えていなかったはずです (だから、偏差値の高い高校・大学に入学して高い成績をおさめ、大企業に就職するのがよいという人生観が出てくるのです)。
今の若い人たちは、自由の使い方を自力で模索し、会得しなければなりません。
自分で学ばなければならないのです。
なぜって?
自由な世の中だから!
4月からスクールに通い始め、レッスンで出される課題を順調にマスターしつつあります。
一方で、さっそく波乱もありました。
4回目のレッスンを終えた日の帰り道。まだ初回のレッスンから11日後のことでした。
いつも駅まで一緒に帰る子が、やけに暗く沈んでいました。
もうレッスンに通うのをやめたいと言います。
その日のレッスンで、その子は課題をこなせずにグダグダでした。課題は1回目のレッスンで提示されたものでしたが、その子の出来栄えは何も教わっていない状態と変わらず、講師から事細かにダメ出しをされる始末。当人は、レッスンの足を引っ張ってしまったと大変な負い目を感じていました。
帰り道、ぽつりぽつりと弱音を漏らすうちに、もともと趣味で始めたことだと言い出しました。結婚のことも頭をよぎるようです。
このスクールはカルチャースクールではありません。プロを目指す人が学ぶ場所です。別に続けようがやめようが構わないのですが、続けるかやめるかを決める前に考えるべきことが ふたつあります。
第1のポイントは、スクールに通おうと決めた理由。
自分がこの道に進もうと思ったのは、心の底からわき上がった意欲からか、漠然としたあこがれからか。
薄っぺらい考えからスクールに通い始めたのであれば、現実の厳しさを目の当たりにした時点で身を引くのが賢明です。無駄に月謝を払い続けることになりますし、レッスンに通う時間ももったいない上に、やる気のある他の受講生の足を引っ張ってしまいます。
本心からスクールに通い始めたのであれば、次にもうひとつ考えなければなりません。
今の「やめたい」という気持ちはどのような感情によるものか。
ここを冷静に判断しないと、道を誤ります。
死に物狂いで努力したが、自分の力ではとても及ばない世界だと悟ったのか。
スランプに陥って進むべき道を見失っているのか。
講師から大量のダメ出しをされて落ち込んだことによる一時的な弱音なのか。
レッスンと日常生活のバランスを上手にとることができず、疲れがたまって心が弱くなっているのか。
レッスンを続けるかやめるかを決める前に、この2点について考えて欲しいものです。すぐに答えを出す必要はありませんし、すぐに答えが出るものでもありません。自分とじっくり向き合い、心の底からわき上がる声に耳を傾けるには、それなりに時間が必要です。自分の本心を確認して覚悟を固めた暁 (あかつき) には、信じられないほど強い人になっていることでしょう。
壁に突き当たるたびに別の道に移っていては、すべて中途半端で終わってしまい、何ひとつ成し遂げることはできません。しかし、壁に突き当たるとすぐに別の道に乗り換える人は大勢います。女性の場合は、男性に依存して生きるという安易な逃げ道があるため、余計に始末が悪いです。
責任ある決断を背筋に通して歩む人間になるか、うわついたその他大勢の中のひとりになるか、彼女にとって今が勝負どころです。選択するのは本人です。どちらの道も自由に選択できます。ただし、選択した結果は本人が背負わなければなりません。
彼女へのアドバイスはこの程度にしておきましょう。彼女ももう大人です。それに、私に精神的に依存されても困ります。彼女が本気で物事を考える人間になってくれたら、言動が変わるはずです。
世の中には、本当に取り組むべきことに取り組まず、自分にとって心地よいことばかりに手を出して、的を外しているという現実を見ようとしない人が大勢います。そのような人に限って言いわけだけは立派です。いちいち付き合ってはいられません。
そう言えば、以前に将来への不安を口にしていた美容師の卵がいました。あの後、数ヶ月で姿を見なくなりましたが、今はどうしているのでしょうか。別の店舗に配置転換されただけならよいのですが。
一方で、さっそく波乱もありました。
4回目のレッスンを終えた日の帰り道。まだ初回のレッスンから11日後のことでした。
いつも駅まで一緒に帰る子が、やけに暗く沈んでいました。
もうレッスンに通うのをやめたいと言います。
その日のレッスンで、その子は課題をこなせずにグダグダでした。課題は1回目のレッスンで提示されたものでしたが、その子の出来栄えは何も教わっていない状態と変わらず、講師から事細かにダメ出しをされる始末。当人は、レッスンの足を引っ張ってしまったと大変な負い目を感じていました。
帰り道、ぽつりぽつりと弱音を漏らすうちに、もともと趣味で始めたことだと言い出しました。結婚のことも頭をよぎるようです。
このスクールはカルチャースクールではありません。プロを目指す人が学ぶ場所です。別に続けようがやめようが構わないのですが、続けるかやめるかを決める前に考えるべきことが ふたつあります。
第1のポイントは、スクールに通おうと決めた理由。
自分がこの道に進もうと思ったのは、心の底からわき上がった意欲からか、漠然としたあこがれからか。
薄っぺらい考えからスクールに通い始めたのであれば、現実の厳しさを目の当たりにした時点で身を引くのが賢明です。無駄に月謝を払い続けることになりますし、レッスンに通う時間ももったいない上に、やる気のある他の受講生の足を引っ張ってしまいます。
本心からスクールに通い始めたのであれば、次にもうひとつ考えなければなりません。
今の「やめたい」という気持ちはどのような感情によるものか。
ここを冷静に判断しないと、道を誤ります。
死に物狂いで努力したが、自分の力ではとても及ばない世界だと悟ったのか。
スランプに陥って進むべき道を見失っているのか。
講師から大量のダメ出しをされて落ち込んだことによる一時的な弱音なのか。
レッスンと日常生活のバランスを上手にとることができず、疲れがたまって心が弱くなっているのか。
レッスンを続けるかやめるかを決める前に、この2点について考えて欲しいものです。すぐに答えを出す必要はありませんし、すぐに答えが出るものでもありません。自分とじっくり向き合い、心の底からわき上がる声に耳を傾けるには、それなりに時間が必要です。自分の本心を確認して覚悟を固めた暁 (あかつき) には、信じられないほど強い人になっていることでしょう。
壁に突き当たるたびに別の道に移っていては、すべて中途半端で終わってしまい、何ひとつ成し遂げることはできません。しかし、壁に突き当たるとすぐに別の道に乗り換える人は大勢います。女性の場合は、男性に依存して生きるという安易な逃げ道があるため、余計に始末が悪いです。
責任ある決断を背筋に通して歩む人間になるか、うわついたその他大勢の中のひとりになるか、彼女にとって今が勝負どころです。選択するのは本人です。どちらの道も自由に選択できます。ただし、選択した結果は本人が背負わなければなりません。
彼女へのアドバイスはこの程度にしておきましょう。彼女ももう大人です。それに、私に精神的に依存されても困ります。彼女が本気で物事を考える人間になってくれたら、言動が変わるはずです。
世の中には、本当に取り組むべきことに取り組まず、自分にとって心地よいことばかりに手を出して、的を外しているという現実を見ようとしない人が大勢います。そのような人に限って言いわけだけは立派です。いちいち付き合ってはいられません。
そう言えば、以前に将来への不安を口にしていた美容師の卵がいました。あの後、数ヶ月で姿を見なくなりましたが、今はどうしているのでしょうか。別の店舗に配置転換されただけならよいのですが。
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=4.5, SS=1/400s), 0.0EV (Matrix metering), ISO200, WB=Sunny (+0), f=70mm (35mm-equivalent: 105mm)
マツボックリそっくり!
……なヤシの木。
ヤシとは別の草がちゃっかり生えてるところが何とも愛嬌 (あいきょう) たっぷり。
マツボックリそっくり!
……なヤシの木。
ヤシとは別の草がちゃっかり生えてるところが何とも愛嬌 (あいきょう) たっぷり。