バイトの最後の勤務を終えました。
出勤して最初にすることは着替えなのですが、制服を手に取っても、あまり感慨がわきません。既に十分
さみしい気持ちと向き合うだけ向き合っており、視線は次の世界に向いています。
初の出勤から1年9ヶ月。意外と長く勤めたものです。
二度とカウンターに立つことはありません。数え切れないほど操作を繰り返したクレジットカードの端末も、レジの現金計数器も、もう操作することはありません。そう思うと一抹のさみしさも首をもたげましたが、そのさみしさもそこまで。
ここで学ぶべきことは学びました。次のステージに進むときです。
制服をクリーニングに出しましょう。
この冬服も、初めて支給されたときは嬉しかったものでした。
入社して最初に支給された制服は夏服でした。入社が5月下旬であり、すぐに衣替えの6月を迎えたからです。性別の件が問題になって途中で退社せざるを得なくなったりはしないかと不安もありましたが、9月下旬にちゃんと冬服を用意してもらえました。制服が用意されたということは、引き続き女性として勤務できるということ。普通の職場に普通に受け入れられることが嬉しいなんて、普通の人は感じないことでしょう。冬服を着て鏡の前でチェックするときに、体のラインがすごくきれいに見えて驚いたことも懐かしい思い出です (制服って、地味に見えて計算され尽くしているんだと感嘆しきり)。
ロッカーを空にして、職場のみんなにお別れの挨拶 (あいさつ) をして、事務所を後にしました。
私は、次の世界に進みます。
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