みぃちゃんの頭の中はおもちゃ箱

略してみちゃばこ。泣いたり笑ったり

永遠の気品

2007年05月31日 23時26分52秒 | 草木をめでる
flower075A.jpg: 枯れたツバキの花
COOLPIX 3100, Programmed AE (F=2.8, SS=1/20.4s), -0.3EV, ISO100, WB=Cloudy, f=5.80mm (35mm-equivalent: 38mm)

枯れても枝から落ちなかったツバキの花。偶然に生まれた天然のドライフラワー。

いく重にも重なり合う花びらは、咲き誇っていた当時のまま。色あせて赤茶色に染まってもなお漂う気品。

赤錆と赤いラーメン屋

2007年05月30日 23時33分22秒 | 気ままにお出かけ
road008.jpg: 交差する高架とガード下のラーメン屋
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=3.3, SS=1/2000s), -0.7EV (Matrix metering), ISO200, WB=Cloudy (+0), f=24mm (35mm-equivalent: 36mm)

鉄の赤錆 (さび) が流れ落ちたコンクリートの肌。そうそう、ガード下って、年がら年中ポタポタと水が落ちる音が響く、薄暗い場所ってイメージ。

そんなガード下のラーメン屋がかざす鮮やかな赤いひさしにドッキリ。

最近は古びた大衆食堂に興味津々。入るのにはかなり勇気がいるし、店員に声をかけるのもおっかなびっくりだし、何が出てくるか分からない不安もあるけど。

小ぎれいなお店は入りやすいけど、着飾ったよそ行きの店構えが画一的でつまらない。

お昼寝

2007年05月29日 22時14分39秒 | 気ままにお出かけ
road007.jpg: 街路樹に並べられた軍手
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=5.6, SS=1/400s), 0.0EV (Matrix metering), ISO200, WB=Cloudy (+0), f=38mm (35mm-equivalent: 57mm)

低く刈られた街路樹の上で、軍手が並んで日なたぼっこ。

こりゃいいわ。

軍手たちの まどろみタイム。

骨の髄まで

2007年05月28日 23時02分31秒 | デイリーお気楽グルメ
思いがけず届いた幸せ。焼豚のほかに骨付き肉も入っていました。

肉をそぎ落として食べ、骨から外しにくい肉には直接しゃぶりつき、最後に太い骨が残りました。

この骨からダシがとれるかも。

豚の骨からスープをとった経験はありませんが、試しにやってみましょう。

この骨付き肉は製造元で既にボイルされているので、血抜きの必要はありません。

しかし、さすがに豚の骨。とにかく太くて硬くて、のこぎりで切断しなければ断面が現れません。

ギコギコギコギコ……

ほとんど大工仕事。

のこぎりを慎重に引きます。骨は、ホームセンターに並んでいる材木のような整った形をしているわけではなく、手で押さえようとしても今ひとつ安定しません。おまけに、水洗い後の骨は濡れています。

手を切らないように、ゆっくりとのこぎりを引きます。少し溝ができたら、力を込めて一気に断ち落とします。

一通りの切断を終えた後ののこぎりは、刃が熱くなっていました。

初めて見る骨の断面は、外側が白く硬い組織で固められ、内側が空洞になっていました。空洞の部分にはスポンジ状の組織が詰まっています。

スポンジ状の組織は半透明のプラスチック繊維を絡み合わせたような外観をしており、水分を含んでいます。見た目といい手触りといい、まるでカイワレ大根を水栽培するときの培地。

これが骨髄*なのか。昔の人はこのようなものも日常的に見ていたのでしょう。「骨の髄まで」という表現が生まれ、実感を持って使われてきた背景には、そんな体験があったはずです。自分が生まれるずっと前から伝えられている言葉が実感を失いつつある現在、現代ならではの新しい言葉も作り出していかないと、言葉の力が弱くなってしまうと痛感します。

さて、骨を適当な大きさに切断できたので、鍋に放り込んで煮出します。

1回目は白く濁ったスープができました。
「これが豚骨スープかぁ。」
こっくりとした香りが立ち上ります。

2回、3回とダシをとり続けるうちに、スープが澄んできて、香りが弱くなってきました。この状態では豚骨スープは期待できません。

こっくりとした豚骨スープが望めなくなったところで、方針転換。まだまだ骨は利用できるはず。骨に酢をかけ、カルシウムを溶かし出してスープの材料にしてみましょう。

カルシウムいっぱいのスープになーれ。

毎晩繰り返し骨に酢をかけているうちに、だんだん骨の表面が滑らかになってきました。カルシウムが溶け出したのでしょう。



*注: 骨髄という言葉にはいくつかの意味があるようです。三省堂「大辞林」第二版では以下のように説明されています。

こつずい【骨髄】(1) 骨の中心にある腔所や海綿質の小腔を満たす、細胞と血管に富んだ軟らかな組織。
ずい【髄】(…略…) 動物の骨の中心にある空洞を満たす柔らかい組織。骨の髄。骨髄。

他の説明も総合して、こんな結論を得ました。
  • 日常生活の中や食品を扱う場合には、今回骨の中に見つけたスポンジ状の組織を「骨髄」と呼ぶ。
  • 医学的には、スポンジ状の組織を「海綿骨」と呼び、その海綿骨のすき間を満たす組織を骨髄と呼ぶ。


去年のアルバム (5月)

2007年05月27日 22時07分47秒 | 日常のあれこれ
leaf0004.jpg: 大濠公園の植え込みにて。夕日を透かす
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=7.1, SS=1/60s), +1.3EV (Matrix metering), ISO280, WB=Sunny (-1), f=70mm (35mm-equivalent: 105mm)

毎月1回の蔵出し企画として、1年前に撮った写真を振り返っています。今回は2006年5月に掲載した写真から5枚を選びました。1年前に撮った写真を振り返りながら、撮影スタイルや趣向の変化をたどり、今後の撮影の糧とします。

1枚目は植え込み。光に透ける葉っぱは好きなモチーフのひとつです。つい先日も、光を透かす柳の葉を撮りました (第1000回の記事)。

ただし、この写真のように極端な逆光かつハイキーで撮れば、誰が撮ってもそれなりの絵になります。安直な感じがするので、最近はあまりこのような撮り方をしなくなりました。

architecture007.jpg: アクロス福岡の吹抜を地下2階から見上げる
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Programmed AE (F=2.8, SS=1/60s), +1.3EV (Matrix metering), ISO1100, WB=Auto (+0), f=17mm (35mm-equivalent: 25mm)

建築物は今でも好きです。巨大な建築物を撮る場合は、その大きさをいかに写し取るか工夫するところに、パズルを組み上げるような楽しさがあります。

architecture025.jpg: キャナルシティオーパの緑の外壁と赤い店舗
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Programmed AE (F=3.8, SS=1/25s), +0.3EV (Matrix metering), ISO400, WB=Cloudy (-3), f=34mm (35mm-equivalent: 51mm)

今でも気になる1枚。上品な赤い壁と葉の緑色が対比された光景を撮りたかったのですが、葉の緑が色あせたような感じに写ってしまいました。葉に光が反射したことが原因なら、PLフィルターで解決できたでしょう。もともと葉の色が白っぽいのであれば、PLフィルターでは解決できません。近所ではないので原因を探りに再訪するわけにも行きませんが、今度似たような状況があったらPLフィルターも試してみます。

tutuji06.jpg: ツツジと名古屋城
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=29.0, SS=1/30s), +0.3EV (Spot metering), ISO200, WB=Sunny (-2), f=34mm (35mm-equivalent: 51mm)

寄って絞るとどんな感じに写るかな、と試してみた例。いくら何でも、絞りを操作しただけでは手前のツツジと背景の名古屋城の両方にピントを合わせることはできないようです。名古屋城どころか、柳の木もボケているくらいですから。

初めての一眼レフカメラと一緒に買ったSIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macroですが、今でもこのレンズに満足しています。このレンズは最短撮影距離が20cmと短くて被写体に思いっきり寄れるので、レンズを何本も持ち歩かなくても撮影を楽しめます。現在のところ、他のレンズに浮気する気になりません。

ume0016.jpg: 梅の実
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=6.3, SS=1/80s), 0.0EV (Spot metering), ISO200, WB=Sunny (-2), f=70mm (35mm-equivalent: 105mm)

人が見向きもしないものに目を向ける。その視点は今後も忘れたくない。

最近は撮影にも慣れてきて、どうやってもイメージどおりに撮れないとあきらめることが減ってきました。それでも、どうにもならないことは多いのですが。もう少し経験を積むと、またあきらめが減るでしょう。



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