みぃちゃんの頭の中はおもちゃ箱

略してみちゃばこ。泣いたり笑ったり

去年のアルバム (4月)

2007年04月30日 18時24分36秒 | 日常のあれこれ
port0002.jpg: 博多埠頭の釣竿
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=11.0, SS=1/200s), +0.3EV, ISO200, WB=Sunny (+0), f=70.00mm (35mm-equivalent: 105mm)

毎月1回の蔵出し企画として、1年前に撮った写真を振り返っていきます。今回は2006年4月に掲載した写真からピックアップしました。この月も撮影枚数が少なかったため、5枚を選んで紹介します。1年前に撮った写真を振り返りながら、今後の撮影の糧とします。

去年の3月には一眼レフカメラを買い、少し慣らし撮影しただけで福岡に赴きました。福岡行きはずいぶん前から決まっていたのですが、そこにお供として一眼レフが加ったという流れです。一眼レフというものに慣れるにはちょうどいい機会でした。

福岡では、思うままにシャッターを切っていました。最初の写真 (port0002.jpg) もそのうちの1枚。撮影当時は3月で風が強く、コートも着ていましたが、日差しは夏のようにまぶしかったことを覚えています。写真には日差しのまぶしさまで見たままに写っていますが、路面が白っぽい色合いになってしまいました。今ならハーフNDフィルターで下半分の光量を落として撮りたいところです。

cafe000.jpg: 閉店後の夜のカフェ
COOLPIX 3100, Programmed AE (F=2.8, SS=1/5.6s), -0.7EV, ISO100, WB=Sunny, f=5.80mm (35mm-equivalent: 38mm)

一眼レフの電池が切れ、コンパクトデジカメをお供にぶらりと出歩いた夜の町で1枚。人気の消えた夜のカフェには不思議な魅力があり、過去にあちこちで撮っています。夜のカフェはこれからも取り続けたい題材です。

ilum0014.jpg: 観覧車
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Manual Exposure (F=4.2, SS=1/2s), ISO400, WB=Fluorescent (+0), f=55mm (35mm-equivalent: 82mm)

都会の夜景を撮るとき、シャッタースピードを遅くすると、空が妙に白っぽく写ってしまうことがあります。おそらく、街中の明かりが夜空で散乱されるせいでしょう。

夜空が黒く沈まないとイルミネーションが映えないので、地上を重視するならあまりシャッタースピードを遅くできません。一方、水面に映り込んだイルミネーションを印象的に撮るには、シャッタースピードを遅めにする必要があります。このバランスが難しい。今度はハーフNDフィルターをかけて撮ってみましょうか。日々是実験。

sakra046.jpg: 幹に落ちた桜の花びら
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=7.1, SS=1/30s), -0.3EV (Matrix metering), ISO200, WB=Cloudy (-2), f=38mm (35mm-equivalent: 57mm)

桜はよく撮られる被写体ですが、咲き誇る花ではなくて散った花びらを撮った、私らしい1枚。他の人が見向きもしないものに目を向ける。世界の片隅に追いやられても存在し続ける姿が健気です。

ピントがもう少し奥に合っていたほうが桜の花びらが引き立ったでしょう。背伸びをしてまともにファインダーものぞけない姿勢で撮った割にはよく撮れているとも言えますが。

plant000.jpg: タンポポの綿毛
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=4.5, SS=1/25s), +0.3EV (Spot metering), ISO200, WB=Cloudy (+0), f=70mm (35mm-equivalent: 105mm)

これは今でもお気に入りの1枚。フォーカスを合わせるのに苦労しましたが、結晶のように綿毛が絡み合う様子を収めることができて大満足。

被写体の条件がよかったのが幸いしました。このタンポポは桜の木の陰に身を潜めていてくれた上に空も曇っていたので、光が柔らかく回り、ソフトな雰囲気の写真に仕上がりました。

おまけ


kinoko00.jpg: きのこ
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=9.0, SS=1/6s), +0.3EV (Spot metering), ISO200, WB=Cloudy (-2), f=29mm (35mm-equivalent: 43mm)

八重桜を見た帰りに撮ったキノコ。最近は、こんなお遊びショットも撮ってないなぁ。



関連記事:
去年のアルバム (3月)
去年のアルバム (5月)

新聞より小さな文字との戦い

2007年04月29日 19時07分23秒 | IT・デジタル
長崎旅行の写真を整理しながら公開している最中ですが、気になることがあったので別の記事を割り込ませます。

私はUXGAのディスプレイを使っています。20.1インチと広く、横1600×縦1200ドットと解像度の高いディスプレイです。家で仕事することも多いので、表示可能な情報量が多いディスプレイを選びました。早いもので、導入してから2年になろうとしています。

UXGAは、普及版ディスプレイで採用されるSXGA (1280×1024) と比べて1.5倍、安価なノートパソコンで採用されるXGA (1024×768) と比べて2.4倍の解像度があります。解像度が高いと、1ドットあたりのサイズも小さくなります。つまり、横14ピクセルの文字を表示させた場合でも、UXGAのディスプレイではSXGAのディスプレイより文字が小さく表示されます。

しかし、世間では高解像度のディスプレイは少数派なのでしょうか、Webサイトには文字サイズが非常に小さなページがたくさんあります。

先日アクセスしたユニクロのWebサイトの文字も小さくて読むのに苦労しました。あまりに小さいので、どれくらい文字が小さいか計測してみました。

伝統企業コラボTシャツのページに表示された説明文の箇所にあった「伝統企業」と「取扱商品」の横幅を測ったところ、いずれも11.0mmありました。漢字1文字あたりの横幅は
11.0mm / 4文字 = 2.8mm/文字

です。また、注意書き「XXLサイズについては、オンラインストアのみでの取り扱いとなります」のうち、「オンラインストア」という文字の横幅を測ったところ、18.5mmありました。カタカナ1文字あたりの横幅は
18.5mm / 8文字 = 2.3mm/文字

です。手元にあった新聞の文字でも幅が4mmありますから、幅2~3mmとは相当小さな文字です。文字サイズの比は、
漢字の場合: (2.8 / 4)2 = 0.49

カタカナの場合: (2.3 / 4)2 = 0.33

つまり、ユニクロのWebサイトの文字は新聞の文字の1/3~1/2の大きさしかありません。これでは、ほとんど「読むな」と言っているようなものです。

文字サイズが可変なら拡大して読むこともできますが、ユニクロのWebサイトは文字サイズを拡大できませんでした。ブログのテンプレートにも文字サイズが変わらないものが多いです。そういうブログは読むのがしんどい。

Webデザイナーさん、文字サイズは可変にしてください。「お前なんかに読まれたくない」って言われちゃうと、返す言葉もないんですが。

ちなみに、このブログで本文に表示している文字はブラウザ標準のサイズ (font-size:medium) です。

島原のお土産

2007年04月28日 17時18分42秒 | デイリーお気楽グルメ
snack005A.jpg: 豆菓子の詰め合わせ

長崎でお土産をいくつも買いましたが、島原で何も買わないのもさみしくて、豆菓子を買いました。島原半島で昔から生産されているそら豆を原料にした豆菓子の詰め合わせです。今どきの売れ筋お土産菓子と比べるとかなり地味ですが、旅行者に媚 (こ) びない素朴さが気に入りました。

snack005B.jpg: 豆菓子の詰め合わせ

中には、基本のチェリー豆のほかにカレー豆、のり豆、うに豆と (豆菓子じゃないけど) ざぼん漬けが入っています。うに豆まであるのにはびっくり。そんな高級食材をお菓子にしちゃっていいの?

なお、チェリー豆にはしょうがの味が付いています。さくらんぼの味はしませんよー。

島原では、ほかにもおやつを買い、旅行中に食べていました。

07-03-24_15-51.jpg: ざぼん漬け ざぼん漬け

07-03-25_13-11.jpg: びわ寒天 びわ寒天

もうひとつ面白かったのが島原鉄道サクマドロップス。缶にトロッコ列車や路線図が描かれていて、お菓子というより鉄道グッズです。友達に鉄道ファンがいたら、間違いなくお土産にしてあげたんだけどなぁ。

話は変わって、たまたま画面に表示された広告の中に、ユニクロのTシャツ特集へのリンクがありました。ユニクロは、数年前から伝統企業とのコラボTシャツを企画・販売しています。日本には老舗 (しにせ) が多いよなぁ、と思いながら見ていると、島原の文字が目に飛び込んできました。

何かの間違いじゃない?

よく見直してみても、やっぱり島原と書いてあります。

目を凝らして、新聞の半分以下*という殺人的に小さな文字を読むと、素兵衛屋 (そうべえや) の手延素麺島原と書いてありました。

手延素麺「島原」はその名のとおり素麺ですが、商品名に地名を入れた堂々たる製品です。島原は水がきれいなので素麺の製造も盛んになったんですね。普段なら何気なく見過ごしてしまうTシャツですが、ちょっと身近に感じました。

* 文字サイズについての話は次回に。



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長崎旅行写真集・32 (トロッコ列車)

2007年04月27日 19時38分43秒 | 気ままにお出かけ
train024.jpg: 島原鉄道トロッコ列車
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Manual exposure (F=9.0, SS=1/250s), ISO200, WB=Sunny (+0), f=38mm (35mm-equivalent: 57mm)

自転車を借りて当てもなく島原市街をサイクリングしていたら、踏切に出ました。そろそろ列車が来る頃ですし、せっかくなので撮っていきましょう。

やってきたのはトロッコ列車。観光の目玉になっている人気の列車です。そう言えば、この日はトロッコ列車の運行開始日でした。狙わずしてトロッコ列車に会えたのは運がいい?

train025.jpg: 島原駅に停車する列車
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Programmed AE (F=9.0, SS=1/320s), 0.0EV (Matrix metering), ISO200, WB=Sunny (+1), f=38mm (35mm-equivalent: 57mm)

これから島原をたちます。この黄色い車両も見納めです。

振り返ってみると、ブログに掲載した島原滞在中の写真は鉄道が多いです。島原滞在2日目には島原城の中を散策したり武家屋敷を見学したりしたのですが、城内では漆喰 (しっくい) が白飛びしたり、武家屋敷の中は暗くて撮影に不向きだったりと撮影せずに見て楽しむ時間が多くなり、長崎市街よりも写真のバリエーションが少なくなりました。

train026.jpg: 島原鉄道
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Programmed AE (F=9.0, SS=1/320s), +0.7EV (Matrix metering), ISO200, WB=Sunny (+1), f=55mm (35mm-equivalent: 82mm)

おどみゃ島鉄。黄色い車両の中では、お父さんも子守中。

島原鉄道 (の鉄道部門) は、1985年3月の決算で単年度での黒字化を達成し、1988年6月には累積赤字を一掃した*という、ローカル線のお手本のような鉄道です。

そこに、無情にも牙 (きば) をむく自然。1991年から、雲仙普賢岳から吐き出される火砕流や土石流により、たびたび一部区間の運休と復旧を繰り返すことを余儀なくされました。

そんな逆境からも人々の努力で立ち直ったかに見えましたが、残念ながら島原外港から加津佐までの区間が廃止されることになりました。

会社からの発表によると、要因として少子高齢化とマイカーの普及が挙げられています。時代の流れというものでしょうか。

鉄道を開通させるまでには、用地の取得、レールの敷設、駅の建設など莫大な資金が必要になります。そのため、いったん地方のローカル線を廃止した後に路線を復活させるのは事実上不可能です。

現在、鉄道部門の経常費用は9億円強。累損を解消しつつあった20年前の収入があれば何とか黒字を確保できる水準です。

地方鉄道という悪条件をはね返すべく数々の工夫を凝らし、地域の足として働き続けてきた鉄道です。黒字で経営できた鉄道です。普賢岳の土石流に埋められてもレールをつないできた鉄道です。

それでも時代の流れにあらがうことはできないようです。時代の流れは満ち潮のように音もなく忍び寄り、土石流をはるかにしのぐ力でレールを飲み込み、最初にレールを敷いた人の思いと、レールを命がけで守り抜いてきた人たちの苦労を記憶の底に埋没させようとしています。

参考リンク:
* 島原鉄道100年物語



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長崎旅行写真集・31 (島原鉄道の夜)

2007年04月26日 23時04分58秒 | 気ままにお出かけ
train023BW.jpg: 夜の島原鉄道

駅員も窓口にシャッターを下ろして帰った後。国道を走る車の低い排気音が遠く響く黒い夜空の下。

カンカンカン……

警報機が甲高く鳴き、遮断機が黄色と黒の主張を始めました。

赤い光がまたたく踏切の奥に、見覚えのある黄色い顔。

ガッタン、ガッタン

レールの継ぎ目をひとつひとつ確かめるように乗り越えた黄色いディーゼル車は、駅に止まると乗客をひとり乗せ、ひとり降ろして深呼吸。

プシューッ

意を決したかのように一息吐くと、夜の沈黙で区切られた次の世界に向かって、銀色の道を歩き出しました。

statn028.jpg: 夜の島原駅ホーム
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Programmed AE (F=2.8, SS=1/6s), 0.0EV (Matrix metering), ISO320, WB=Sunny (+0), f=17mm (35mm-equivalent: 25mm), Grayscaled

あと2本で終電。駅前で客を待つタクシーの運転手も手持ちぶさた。

train023.jpg: 夜の島原鉄道
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Programmed AE (F=2.8, SS=1/20s), 0.0EV (Matrix metering), ISO1600, WB=Sunny (+0), f=17mm (35mm-equivalent: 25mm)

1枚目の元の写真 (カラー版) はこれ。

島原鉄道の駅員さんは親切で、一声掛ければホームに入らせてもらえます。



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