中学生の頃に大好きで繰り返し聞いていたアイドルグループの歌をふと思い出して、過去のカセットテープを引っ張り出し、
ICレコーダーに録音しました。ラジカセのヘッドホン端子とICレコーダーのマイク端子をつなげば、簡単にダビングできます。録音した後、前後の無駄な空白部分をカットすれば完了!(ICレコーダーには簡単な編集機能も内蔵されています。) このICレコーダーはもともとレッスンを録音して復習するために買ったものですが、最近のICレコーダーは音楽プレーヤーとしても使えるので、そのまま再生して楽しめます。
中学生の当時は、カセットテープを使っていました。シングルやアルバムを買うことは親から禁じられていたため、せっせとFM放送を録音しては、そこから歌の部分だけを別のテープにダビングしてオリジナルの全集を作っていました。ダブルデッキのラジカセは必需品。新曲が出ると、ランキング番組を受信し、ラジカセにテープをセットして、お目当ての歌が流れるのを今か今かと待ちました。前奏や間奏にDJがかぶらず、途中で切られることもなく最後まで録音できたときは、跳び上がるほど喜んだものです。
テープにもこだわりがあり、全集には必ずハイポジションの (クロム) テープを使っていました。ただし、カセットテープは再生を繰り返すと音が劣化してしまいます。何度も聞きたい歌は、別にもう1本テープを用意して、元の全集は大事に大事に保存していました。
机に向かっている間は、気に入った歌をずっとかけ続けていました。ひとつの歌を再生しては巻き戻し、再生しては巻き戻し、何度も何度も繰り返し聞いていました。あまりに激しい再生ぶりだったためか、ときにテープの走行が不安定になることもありました。
そんな思い出のある歌を、今、ICレコーダーで聞いています。メモリーオーディオなら、何度再生しても音が劣化しませんし、再生が不安定になることもありません。曲の頭だしも簡単です。隔世の感があります。