みぃちゃんの頭の中はおもちゃ箱

略してみちゃばこ。泣いたり笑ったり

私は何をしたかったの?

2009年03月31日 18時47分39秒 | 明日への一歩
求人情報誌をもらってきました。

夜、なかなか寝付けないと、つい求人情報誌に手が伸びてしまい、余計に寝付けなくなります。

私って何をしたかったんだろう?

世界を広げたくて、ダブルワークしようと新しい仕事に応募しましたが、採用されませんでした。採用されずに一段落したことで、自分が本当は何をしたかったのか自問するようになりました。

私って本当は何をしたかったんだろう?

この疑問は、人生の中での自分の位置を再確認するためのものなのか、一度失敗してモチベーションが低下したことの正当化なのかも分かりません。

ここで今後の道を考えるべきなのか、前に進むべきなのか?

今、本業にものすごく気分が乗ってバリバリ仕事が進むのは、次のスタートを避けてるから?

よく分からなくなってきました。

あまり考えすぎてもいけないのかも知れません。私は、何かにつけて考えすぎる傾向があります。考える前に行動するのもよいでしょう。思い立ったが吉日とも言いますし。

友達からメールが来ました。
みぃちゃんがしたかったことは、階段を上がっていくことだと思う。その階段は、私のイメージでは真っ白な階段でね。階段を上がった先には、白い扉があるの。それを開けた瞬間、神々しいまでの光。一瞬、「まぶしい!」って目を閉じて、改めて目を開けるとみぃちゃんが望んでいる何かに続く道が見えるって感じ。

今回、面接に至るまで何度も悩みながら、躊躇 (ちゅうちょ) しながら、楽しみながら、いろんな感情に突き動かされて、確実に一歩上った。

白い階段は気まぐれ。だって、それは自分の心が生み出すものだから。もしかしたら、ドアを開けるまでの段数が縮まるかも知れないし、伸びちゃうこともあるかも知れない。でも、みぃちゃんは上るのを止めないと思う。

だから、次の一歩を。

気まぐれな階段相手だよ? みぃちゃんだって、気まぐれていい。心の向くまま、楽しもう。これも人生の面白味なんだ。きっと。


踏み出そうとしている次の一歩が正しい方向を向いているのかどうか自信が持てません。しかし、踏み出してみないことには先の景色が見えず、正しい方向かどうかも分かりません。方向が違うことが分かったら、分かったときに軌道修正すればいいのです。あまり力んでもいけませんし、腰が引けてもいけません。普通に立って、自然体で。

次、いってみようかなぁ。暗やみの中、足元が見えないまま一歩を踏み出すようで怖いけど。



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忘れてた

2009年03月30日 18時09分25秒 | 日常のあれこれ
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(前回から続く)

不採用の通知が来て数日後、友達の4月の勤務シフトが決まりました。私と休日が一致して会えそうです。メールには「今度会えると聞いて嬉しいと言ったら不謹慎?」と書かれていました。

えっ!? 全然不謹慎じゃないよ。何か引っかかることでもあるのでしょうか。返信しました。
私も会えるのが嬉しいよ。全然不謹慎じゃないと思う。
私は、仲のいい友達に会えるのは、いつでも嬉しい。
友達の元気な顔を見れば前向きにもなれる。


返信後、しばらくして気づきました。
私が新しい仕事に応募したけれど採用されなかった
 ↓
私の予定が空いている
 ↓
今度会える
 ↓
嬉しい

採用されなかったことが嬉しいという気持ちにつながっているから「不謹慎?」という論理だったわけです。不謹慎と言っていた理由がようやく分かりました。

そう言えば、新しい仕事に応募して、面接を受けたけど、採用されなかったんだっけ。

まだ1週間も経ってないのに、面接を受けたことも、採用されなかったことも、すっかり忘れていました。

気分の切り替えが早いのか、忘れっぽいだけなのか、はたまたボケているのか。

(連載終わり)



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思わぬ成果

2009年03月29日 17時59分09秒 | 明日への一歩
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(前回から続く)

採用はされませんでしたが、応募してから面接に至るまでの1ヶ月間は充実していました。

今回の就職活動を通じて、友達の助けをたくさん借りました。特に、心のバランスを崩してウツ状態の友達は、私を支えることで「生きてて良かった」と感じてくれました。私の就職活動を応援することで気分の落ち込みが軽減されたなら、大きな成果です。面接には通りませんでしたが、プラスの効果はたくさんありました。

就職活動に友達を巻き込んだのは今回が初めてです。今さらながら、自分ひとりで動くより、友達を巻き込むほうが楽しいと実感しました。互いにプラスのエネルギーを交換でき、モチベーションが上がります。

Yahoo! JAPANウィークリー心理テスト「あなたの未来の雲行き、どうなる? マインド天気予報テスト」をやってみた結果を思い出しました。
★あなたの診断結果★
高気圧が停滞! しばらく、快晴が続きそう

晴れマークが続き、ゴキゲンな日々を楽しめそうです。次々とやってみたいことが浮かび、行動力も伴うため、物事が良い循環でまわっていくでしょう。何事も一人で動くほうが自由で身軽ですが、あえて周囲も誘ってあげて。予想以上に喜ばれ、自分一人では気づかなかった発想や展開が生まれそうです。さらに、先方からもとっておきの計画や耳寄り情報を教えてもらえるので、運気は勢いを増し、上昇気流に乗るでしょう。


そういうことね。

翌日にはもう、友達から尻をたたくメールが来ました。
みぃ、起きてる? 次だよ、次♪ フリーペーパーあさって次にアタックだよ!


それにしても……

採用されなかったことで、バッグの新調を正当化できなくなってしまいました。新しい仕事が決まったら買おうと思っていたのに。

ヾ(≧∇≦)〃 あー、欲しいよー!

(次回に続く)



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面接の結果

2009年03月28日 18時22分34秒 | 明日への一歩
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(前回から続く)

悪夢にはうなされましたが、実際には通知書を忘れることもなく、面接試験を終えました。

面接試験の受験者は数十名。もう少し上手に話せれはよかったと思う場面はあったものの、無難に済んで、落ちることはないだろうと思っていました。

数日後、会社から封書が届きました。

面接の結果通知でしょう。

封書というのが気になります。「もしや落ちたか」という不安と、「ひょっとして受かっているかも」という期待が胸の中で渦巻きます。はやる気持ちを抑えきれないまま、封を切りました。

面接には通っていませんでした。

採用されなかった理由は伏せられていて、もやもやします。

いろいろなことが走馬灯のようにフラッシュバックしました。

最初に求人広告を見つけたときのこと。
問い合わせの電話をかける勇気が出なくて、2日にわたって迷ったこと。
思い切って電話したこと。
電話した直後に履歴書用紙を買いに行ったこと。
証明写真を撮ったこと。
証明写真を笑顔で撮り直したこと。
履歴書を書いたこと。
面接の通知が届いて嬉しかったこと。
友達からバッグを借りたこと。
面接のために、落ち着いた雰囲気のヘアクリップを買ったこと。
面接当日のコーディネートを友達に相談したこと。
新しくパンプスを買ったこと。
スカートとブラウスにアイロンをかけたこと。
面接当日の天気が気になって仕方なかったこと。
友達が「モーニングコールしてあげようか」と言ってくれたこと。
当日、面接会場の入り口が分からずに迷ったこと。
帰りには、出口にも迷ったこと。
スーパーで母とばったり会って、買い物を楽しんだこと。

この1ヶ月、こんなにいろんなことがあったんだ。

この1ヶ月、こんなに友達に支えられたんだ。

不本意な結果に終わりましたが、応募してから面接試験を終えるまで友達に支えられたことが嬉しかったです。

ありがとう。

人を避け、社会から逃げるように息を潜めていた私が一歩を踏み出す経験でした。友達の温かさに包まれた1ヶ月でした。成功の体験を積めればベストでしたが、首尾よく事が運ぶとは限りません。今回のことは今回のこととして受け入れるしかありません。

フラッシュバックを浴びていると、涙があふれそうになりました。自分が認められなくて悲しい? 挫折 (ざせつ) が悔しい? 友達に支えられて嬉しい? いろいろな感情がごちゃ混ぜになって、自分でもよく分からなくなっていました。

友達にメールを打ちました。

あにょ~、面接の結果通知が来た。通らなかった。理由は伏せられてて、もやもやする。でも、みんなに支えられて嬉しかった。ありがとう


メールを送ったら、少し落ち着いてきました。

やがて、ぽつりぽつりと返信が来ました。みんな励ましてくれます。友達って温かいなぁ。あ、泣きそう。

また次の仕事を探しましょう。

夜、近所で求人情報誌をもらってきました。

(次回に続く)



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面接の通知書を忘れた

2009年03月27日 18時22分49秒 | 性同一性障害 (GID)
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(前回から続く)

私は面接試験の会場にいました。

会場に到着してから、重大なことに気づきました。

面接の通知書を忘れた!

通知書は、当日必ず持参しなければならないと指示されていたものです。大事な書類を忘れてしまいました。大失態です。

受付カウンターには若い男性職員が2名いました。この仕事に応募するまでの経緯と、どうしてもこの仕事に就きたいことを必死で釈明し、何とか通知書なしでも面節を受けられることになりました。

その後は、建物の中をあっちに行ったり、こっちに行ったり。

建物は、公立学校の構内のように薄汚れています。特に階段は薄暗く、たった1本の古びた蛍光灯が頼りなげに踊り場を照らしています。コンクリート打ちっぱなしの床は濡れ、ところどころに水たまりができています。

建物の中には、どこの部屋にも大勢の人がいました。みんな面接試験の受験者のようです。

面接官は、私が学生の頃の哲学の先生でした。おっとりとした物言いで、恰幅 (かっぷく) のいい男の先生です。

その先生は、私を見るなり、私を指さして突然言葉を発しました。

「あ、私、この子、知ってます」

昔の話は持ち出さないで! 当時は男子学生として学校に通ってたけど、今は女性として生きてるんだから。元の性別は伏せて生活してるんだから。

逃げる。

逃げる。

逃げる……

目が覚めました。

夢でした。

面接当日の朝。起きる予定の時間より1時間早く、悪夢に起こされました。

(次回に続く)



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