みぃちゃんの頭の中はおもちゃ箱

略してみちゃばこ。泣いたり笑ったり

願いの光

2006年07月31日 23時39分08秒 | 光と空間
festa004.jpg: 大・中・小のまきわら
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Programmed AE (F=4.5, SS=1/15s), +1.0EV (Spot metering), ISO800, WB=Sunny (+3), f=70mm (35mm-equivalent: 105mm)

引き回されたまきわら船も岸に着き、大・中・小のまきわらが七里の渡しに勢揃いしました。

江戸時代、ここでは熱田と桑名を結ぶ船が発着していました。今でこそ住宅地の中に埋もれてしまいましたが、昔はここまで海岸線が迫っていました。ここには、想像もつかないほど長い時間にわたって人々の営みが積み重ねられています。

festa005.jpg: 時の鐘
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Programmed AE (F=2.8, SS=1/4s), +1.0EV (Spot metering), ISO800, WB=Sunny (+3), f=17mm (35mm-equivalent: 25mm)

七里の渡しに設けられた時の鐘がライトに浮かび上がります。この時の鐘は、1676年に熱田蔵福寺に置かれていた鐘楼 (しょうろう) を復元したものです。当時、時計を持ち歩くことなどなかったはずです。そんな時代に正確な時刻を伝える役割を担っていたのは鐘。かつての人たちは、鐘の音をどんな気持ちで聞いたのでしょうか。

festa006.jpg: 提げられた提灯
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Programmed AE (F=4.5, SS=1/20s), +1.0EV (Spot metering), ISO800, WB=Sunny (+3), f=70mm (35mm-equivalent: 105mm)

人々が提灯を提げて集まり始めました。御用と書かれた提灯にドッキリ。捕物でもあるの!?

festa007.jpg: 献灯会 (けんとうえ)
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Programmed AE (F=3.3, SS=1/5s), +1.0EV (Spot metering), ISO800, WB=Sunny (+3), f=26mm (35mm-equivalent: 39mm)

提灯を提げた人たちが船着き場に集まり、献灯会 (けんとうえ) が始まりました。今年一年の無病息災を願って、手に持った提灯を左右に振ります。

まきわら船も、川面をゆっくりと進みながら祈りの輪に加わります。

festa008.jpg: 献灯の提灯
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Programmed AE (F=3.5, SS=1/50s), +1.0EV (Spot metering), ISO800, WB=Sunny (+3), f=17mm (35mm-equivalent: 25mm)

祈りを終えて帰り行く人々を、会場にささげられた提灯が静かに見送ります。

今回の反省


1枚目の写真 (festa004.jpg) は奥のまきわら船にフォーカスを合わせていますが、構図としては右のまきわらにフォーカスを合わせるべきでした。詰めが甘い写真ですが、雰囲気は伝わるので掲載しました。



2007年の堀川まつりはこちら → 前編後編


蔵出し企画: おもちゃ箱の奥

2005年7月31日の記事は → 「もそ、もそ、ふぅ

【みぃのつぶやき】 公園に行くと、お茶を飲みながら鳩を眺めて時間を過ごしたりもします。

※ 過去の記事へのコメントも歓迎します。恐れ入りますが、コメントは該当する記事に書いてくださるようお願いします。過去の記事に関するコメントが今日の記事に書かれていると、他の読者が脈絡を理解できず、混乱してしまいますから。

夜闇に響く静と動

2006年07月30日 23時39分05秒 | 光と空間
festa000.jpg: 堀川を進むまきわら船
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Programmed AE (F=4.2, SS=1/10s), +1.0EV (Spot metering), ISO800, WB=Sunny (+3), f=55mm (35mm-equivalent: 82mm)

まきわら船が、たくさんの提灯に明かりをともして堀川に浮かびます。堀川まつりで浮かべられた「まきわら船」です。堀川まつりは、堀川の浄化と一年間の無病息災を願う、市民手作りのお祭りです。

提灯の明かりが水面に落ち、手のひらのような温かさが川面ににじみます。その光の水面を、まきわら船が滑るように進んでいきます。

festa001.jpg: まきわら船の提灯と太鼓
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Programmed AE (F=4.5, SS=1/10s), +1.0EV (Spot metering), ISO800, WB=Sunny (+3), f=70mm (35mm-equivalent: 105mm)

まきわら船の上では、男が激しく太鼓を打ち鳴らしています。踊るようなバチさばきが残像となって夏の夜に浮かび上がります。

festa002.jpg: まきわら船の上で太鼓を打ち鳴らす男衆
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Programmed AE (F=4.5, SS=1/5s), +1.0EV (Spot metering), ISO800, WB=Sunny (+3), f=70mm (35mm-equivalent: 105mm)

勇壮な太鼓の雄たけびが夜の闇を突き破って四方八方に響き渡ります。太鼓の重低音に乗って汗の滴が川岸まで飛んできそうな勢いです。

festa003.jpg: 堀川を進むまきわら船
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Programmed AE (F=4.2, SS=1/10s), +1.0EV (Spot metering), ISO800, WB=Sunny (+3), f=55mm (35mm-equivalent: 82mm)

そんな心意気に共鳴して、人々の心も船に引き寄せられていきます。みんなの思いと男衆の心意気を乗せた船は、動きも軽やかに船首を回して岸に寄り始めました。

(次回に続く)



2007年の堀川まつりはこちら → 前編後編


蔵出し企画: おもちゃ箱の奥

2005年7月30日の記事は → 「夜空に浮かぶ光の結晶」、「花火 (QVGA版)

【みぃのつぶやき】 今年は既に2回花火を観賞しています。せっかく一眼レフカメラを買いましたが、花火は撮っていません。花火を撮るには三脚が必須ですが、徒歩や自転車で30分以上かけて移動しようとすると、三脚を持ち歩くのは大変なの……。

※ 過去の記事へのコメントも歓迎します。恐れ入りますが、コメントは該当する記事に書いてくださるようお願いします。過去の記事に関するコメントが今日の記事に書かれていると、他の読者が脈絡を理解できず、混乱してしまいますから。

雄しべを押しのけて

2006年07月29日 17時44分48秒 | いのち
bee018.jpg: 夕日を浴びながら蜜を吸うクマバチ
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=5.6, SS=1/125s), 0.0EV (Spot metering), ISO200, WB=Sunny (+0), f=70mm (35mm-equivalent: 105mm)

日が傾いてきても、クマバチは細い口先を花の奥に突っ込んで蜜を吸い続けます。

bee019.jpg: 夕日を浴びながら蜜を吸うクマバチ
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=7.1, SS=1/80s), 0.0EV (Matrix metering), ISO200, WB=Sunny (+0), f=70mm (35mm-equivalent: 105mm)

蜂の腰は本当に細い。食事のメインが液体 (流動食!?) なのも無理はありません。

bee020.jpg: 花陰からのぞくクマバチ
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=5.6, SS=1/50s), 0.0EV (Spot metering), ISO400, WB=Sunny (-2), f=70mm (35mm-equivalent: 105mm), Color adjusted

背中の黄色い毛がキュート。単なる黄色ではなくて、虎のような深い色をしています。

bee021.jpg: 花に口を突っ込むクマバチ
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=5.6, SS=1/30s), 0.0EV (Spot metering), ISO400, WB=Sunny (-2), f=70mm (35mm-equivalent: 105mm), Color adjusted

ぐいぐいと顔で雄しべを押しのけて蜜を吸います。顔が花粉まみれになっても気にしない。

花粉症の人は決してまねをしないように。

関連記事: 今年見た虫たち


クマバチ
1回目: 藤で (5月11日の記事)
2回目: ネズミモチで (6月22日の記事)
3回目: ラベンダーで (6月30日の記事7月1日の記事)
4回目: 夕方に (7月28日の記事今日の記事)

セイヨウミツバチ
ラベンダーで (7月2日の記事)

ハナムグリ
バラで (6月13日の記事)




蔵出し企画: おもちゃ箱の奥

2005年7月29日の記事は → 「二重の虹

【みぃのつぶやき】 そういえば、今年はまだ虹を見ていません。あちこち散歩には出てるのに。

※ 過去の記事へのコメントも歓迎します。恐れ入りますが、コメントは該当する記事に書いてくださるようお願いします。過去の記事に関するコメントが今日の記事に書かれていると、他の読者が脈絡を理解できず、混乱してしまいますから。

琥珀の夕刻

2006年07月28日 22時20分58秒 | いのち
bee015.jpg: 夕日を浴びながら蜜を吸うクマバチ
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=7.1, SS=1/250s), 0.0EV (Matrix metering), ISO200, WB=Sunny (+0), f=70mm (35mm-equivalent: 105mm)

日没まであと1時間少々。まだ昼間の熱気を残した夕刻に、クマバチに出会いました。

ラベンダー畑で会って以来、1ヶ月ぶりに友達に会った気分です。この日に会ったクマバチは体長2cmほど。ラベンダー畑で会ったクマバチより一回り小さな体をしています。

ずんぐりとした愛嬌ある体、大きな目、背中のふさふさした毛、一心不乱に蜜を吸う仕草、おとなしい性質。藤の花で見かけて以来、私はもう完全にクマバチのファンになってしまいました。

クマバチは、ときおりブーンという低い羽音を立てて枝から枝へ飛び回り、斜陽に染まった静寂に小さな波を立てます。

bee016.jpg: 夕日を浴びながら蜜を吸うクマバチ
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=7.1, SS=1/200s), 0.0EV (Matrix metering), ISO200, WB=Sunny (+0), f=70mm (35mm-equivalent: 105mm)

お気に入りの花を見つけたようです。辺りがまた一時の静寂を取り戻す頃、動きを止めた羽が、夏の斜陽から降り注ぐ光を受けて琥珀 (こはく) 色に輝き始めます。

bee017.jpg: 夕日を浴びながら蜜を吸うクマバチ
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=7.1, SS=1/100s), 0.0EV (Matrix metering), ISO200, WB=Sunny (+0), f=70mm (35mm-equivalent: 105mm)

花に顔を突っ込んで、わき目も振らずに蜜を吸います。ぐびぐびぐびっ♪

ラベンダー畑でクマバチを撮ったときは、畑に柵が設けられていて花に寄れませんでしたが、今回は公園の中の木に止まってくれたので、レンズの先端から主役のクマバチまで数cmの距離まで寄れました。今回紹介する写真は、いずれもトリミングなしです。

蜂にそこまで近寄っていいのかどうかは知りませんが、クマバチは性質がおとなしいですし、人間が危害を加える素振りを見せなければ大丈夫でしょう。特に、オスのクマバチは針を持たないらしいので。

撮影後記


今回はクマバチが高い所にある花に止まってくれたので、逆光を利用して夕日の温かさとまぶしさを演出できました。だんだん自分らしく撮影できるようになってきた気がします。

関連記事: 今年見た虫たち


クマバチ
1回目: 藤で (5月11日の記事)
2回目: ネズミモチで (6月22日の記事)
3回目: ラベンダーで (6月30日の記事7月1日の記事)
4回目: 夕方に (今日の記事)

セイヨウミツバチ
ラベンダーで (7月2日の記事)

ハナムグリ
バラで (6月13日の記事)




蔵出し企画: おもちゃ箱の奥

2005年7月28日の記事は → 「土用の丑

【みぃのつぶやき】 今年もうなぎを食べましたよ。うなぎのかば焼きは大好きです。ちょっとしたぜいたく。

※ 過去の記事へのコメントも歓迎します。恐れ入りますが、コメントは該当する記事に書いてくださるようお願いします。過去の記事に関するコメントが今日の記事に書かれていると、他の読者が脈絡を理解できず、混乱してしまいますから。

熱中症を防ぐ水分補給の方法

2006年07月27日 19時03分09秒 | キレイのために
急に暑くなりました。雨で涼しい時期がしばらく続いた後に晴れて暑い日が訪れると、熱中症を起こしやすくなります。

熱中症は、体の中と外の「あつさ」によって引き起こされる様々な体の不調[1]を指します。

かくいう私も熱中症予備軍。それほど体力があるわけでもないので、夏は連日バテとの戦いです。毎年夏が終わるまで体力が持つか、瀬戸際の勝負を繰り広げています。

そんな具合ですから、夏になるとバテないように注意を払います。暑いと大量の汗をかきますから、夏には意識して水分を補給するようにしています。

最近では、汗をかくときには水分補給が重要だと訴えられるようになりましたが、昔は、運動中に水分をとらずに耐えて耐えて耐えるのが体を鍛えることになると考えられていました。

思えば小学生の頃。夏休みが終わって二学期に入ると、運動会の練習が待っていました。運動会の練習には主に体育の時間が当てられましたが、短いときで1時間から2時間練習し、授業が終わった後に水分を補給していたと記憶しています。9月とはいえ、日中の日差しはまだ強く、グラウンドの照り返しはきついものでした。

実際には授業1時間が50分前後に相当するので、文字通り炎天下で1時間も2時間も運動するわけではありませんが、かなり長い時間であることは確かです。

思い返してみると恐ろしい時代です。炎天下、水分をとらずに長時間運動していて、よく倒れなかったものです。

時は下って現代。小学生の頃よりもエアコンや自動車の排気ガスによる熱の排出が増え、都市部の温度が周辺部より上昇するヒートアイランド現象も進んでいます。

都会の住宅地は本当に暑い。部屋でじっとしているだけでも汗が噴き出してきます。お出かけ前はもう大変。鏡に向かってメイクを始めたはいいものの、メイク中に汗が吹き出してメイクが崩れ、それを直している間にまた汗が噴き出してきてしまい、一体いつになったらメイクが終わることやら。

そうやって毎日大量の汗をかいています。汗をかくと水分と同時に塩分も失われるので、水分を補給するときには塩分もとる必要があります。ここで塩分をとらないと、手足や腹筋などに痛みを伴う痙攣 (けいれん) を起こす危険性もあります[1]

このとき、推奨される塩分濃度は0.1~0.2%程度[2]で、さらに5%程度の糖分を含んでいるとよいとされています[2]。糖分を入れると、水分が吸収されやすくなるほか、消耗したエネルギーを補給することもできます。

塩の計量


ところで、0.1~0.2%の塩ってどれくらいの量なんでしょう? こまめに水分を補給するためにも、適切な塩分の量を手軽に量れると便利です。

一番簡単なのは、キッチンにある塩を指でつまんでなめ、その後に水やお茶を飲むことです。このひとつまみは何gに相当するのでしょうか。

塩を指でつまんだ量には「塩ひとつまみ」と「塩少々」の2つがあります。塩ひとつまみは、塩を親指、人差し指、中指の3本の指先でつまんだ量で、だいたい小さじ1/4~1/5に相当します[3,4,5,6]。塩少々は、親指と人差し指の先でつまんだ量で、だいたい小さじ1/8に相当します[3,4]

この塩ひとつまみと塩少々の量を、いくつかの資料で調べてみました。






















出典 塩ひとつまみ 塩少々
レタスクラブネット: 料理のキホン[3] 約1g 約0.6g
NHK きょうの料理: 料理のきほん ミニ事典[5] 粗塩の場合は約1g。精製塩の場合は少なめになる 約0.5~0.6g*
healthクリック: 塩の量を知ろう[6] 約0.3g 約0.15~0.2g*

注:
* 資料に塩少々の場合の量は記載されていないが、塩ひとつまみが小さじ1/4~1/5に相当し、塩少々が小さじ1/8に相当するとして、塩ひとつまみの量から塩少々の量を算出した。


healthクリック: 塩の量を知ろう[6]」に記載されている塩の量が少ないのが目に留まります。同ページでは、塩ひとつまみが約0.3g、塩1gは小さじ1/5とされていますが、この量は矛盾しています。

まず、最初に書かれている塩ひとつまみが約0.3gであるとします。塩ひとつまみは小さじ1/4~1/5に相当し、塩少々は小さじ1/8に相当するので[3,4,5,6]
0.3g / (1/4) / 8 = 0.15g ...... (式1)

0.3g / (1/5) / 8 = 0.19g ...... (式2)

塩少々は約0.15~0.2gに相当することが分かります。

一方、「healthクリック: 塩の量を知ろう[6]」には塩1gは小さじ1/5に相当するとも書かれています。この量は他の資料の数値とも符合しますが、この量に基づいて塩少々の量を計算すると、
1g / (1/5) / 8 = 0.62g ...... (式3)

先ほど計算した値 (式1および2) の3~4倍の値ですが、他の資料で説明されている値 (約0.6g) と符合する数値が得られます。

う~ん、この資料は1ページの中で自己矛盾を起こしており、信憑性が怪しいです。

こうなると実験してみたくなります。だんだん夏休みの自由研究のような気分になってきました。

実験方法1

  1. 最大目盛2g程度のはかりを用意します。

  2. 塩ひとつまみの重さを測定します。

  3. 上記の測定を数回繰り返して平均をとり、塩ひとつまみの量を算出します。

  4. 塩少々についても同様に測定します。



ごく微量の塩の重さを正確に量れるはかりは入手しにくいでしょう。そのときは代わりの方法を採用します。

実験方法2

  1. 最大目盛10g程度のはかりを用意します。

  2. 塩ひとつまみを10回繰り返し、合わせて何gになるかを測定します。

  3. 上記の測定を数回繰り返して平均をとり、塩ひとつまみの量を算出します。

  4. 塩少々についても同様に測定します。



しかし、あいにく数グラム程度の微妙な重さが量れるはかりは我が家にありません。ここでは、塩ひとつまみが約1g、塩少々が約0.6gとして話を進めます。

摂取すべき塩の量


汗をかいたときに失われた水分と電解質を補給するために推奨される塩分濃度は0.1~0.2%程度[2]です。この塩分濃度は、コップ1杯 (200ml) の水に対して塩0.2~0.4gの量に相当します。これは、塩少々 (0.6g) の半分の量 (0.3g) です。

つまり、水コップ1杯に対して、親指と人差し指の先でつまんだ量の半分を目安に塩を摂取すればよいということになります。ただし、塩水はあまりおいしくはなく、飲みにくいものです。必ずしも塩水を飲まなくても、先に塩をなめてから水を飲んでも電解質を補給する効果があるとのことなので、先に塩をなめると楽でしょう。

また、「熱中症のホームページ: 水分補給と体調管理[1]」では、「一度に多量に水分を摂ると、吸収が悪くなり胃にもたれます。1回に200ml以下として、時間をかけて飲むようにする」とよく、「飲み物の種類は何でも構わない」とされています。

まとめ


熱中症を予防するための水分補給についてまとめると、以下のようになります。

  • 親指と人差し指の先でつまんだ量の半分を目安に、塩をなめる。

  • 200ml程度の飲料を時間をかけて飲む。

  • 飲料の種類は問わない。



以上、みぃの夏休みの自由研究でした。

参照資料:
[1] 熱中症のホームページ
[2] 日本体育協会: スポーツ医・科学「熱中症を防ごう」
[3] レタスクラブネット: 料理のキホン
[4] 1から始める料理の基本: 用語辞典「塩ひとつまみ」
[5] NHK きょうの料理: 料理のきほん ミニ事典
[6] healthクリック: 塩の量を知ろう

※ 番号は本文中の注記に対応しています。




蔵出し企画: おもちゃ箱の奥

2005年7月27日の記事は → 「雨に濡れた若葉」、「びわの実2005目次

【みぃのつぶやき】 若葉は、日差しを受けて輝いていても、雨に濡れていても趣のある色を見せてくれます。

※ 過去の記事へのコメントも歓迎します。恐れ入りますが、コメントは該当する記事に書いてくださるようお願いします。過去の記事に関するコメントが今日の記事に書かれていると、他の読者が脈絡を理解できず、混乱してしまいますから。