本殿と法堂 (はっとう) をつなぐ渡り廊下が、白いのぼりを従えて長く長く延びています。
欄干が、ところどころに擬宝珠 (ぎぼし) を頂いて頭上をかすめていきます。その先の屋根下には垂木 (たるき) が並び、欄干との追いかけっこを楽しむように、軽快な足取りで奥に消えていきます。
きらびやかな飾りはどこにも見当たらないのに、この空間には、息を飲むような落ち着いた美が満ちています。
長い年月を経て深い茶色をまとってきた木材が、何万年も前からそこにあったかのように周囲の景色に溶け込んでいます。質素な衣服に身を包んでも、修練を積んだ学僧のような気高さがにじみます。
寸分の狂いもなく組まれた四角い木材が規則的なリズムを奏でます。太い柱や梁 (はり) は凛とした緊張感をたたえて直立不動の姿勢を保ち続けています。
そこには、長い年月にわたる風雨を黙って受け止め、肌に染み込んだ年月を気品に変えてそっと香り立たせる、人と木が織りなす営みがありました。
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関連リンク:
日本すきま漫遊記: 組み物の各部の名称 …… 伝統的な木造建築の各部の名前が写真入りでとても分かりやすく解説されています。他に組み物に関する用語の説明は下記サイトにもあります。あわせて紹介しておきます。
欄干が、ところどころに擬宝珠 (ぎぼし) を頂いて頭上をかすめていきます。その先の屋根下には垂木 (たるき) が並び、欄干との追いかけっこを楽しむように、軽快な足取りで奥に消えていきます。
きらびやかな飾りはどこにも見当たらないのに、この空間には、息を飲むような落ち着いた美が満ちています。
長い年月を経て深い茶色をまとってきた木材が、何万年も前からそこにあったかのように周囲の景色に溶け込んでいます。質素な衣服に身を包んでも、修練を積んだ学僧のような気高さがにじみます。
寸分の狂いもなく組まれた四角い木材が規則的なリズムを奏でます。太い柱や梁 (はり) は凛とした緊張感をたたえて直立不動の姿勢を保ち続けています。
そこには、長い年月にわたる風雨を黙って受け止め、肌に染み込んだ年月を気品に変えてそっと香り立たせる、人と木が織りなす営みがありました。
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日本すきま漫遊記: 組み物の各部の名称 …… 伝統的な木造建築の各部の名前が写真入りでとても分かりやすく解説されています。他に組み物に関する用語の説明は下記サイトにもあります。あわせて紹介しておきます。
蔵出し企画: おもちゃ箱の奥 2005年1月31日の記事は → 「ぷりーず・ぎぶ・みー・らっくみー」 【みぃのつぶやき】 地域によって売られている豆乳に偏りがあります。旅行先で豆乳を探すのもひとつの楽しみ。 ※ 過去の記事へのコメントも歓迎します。恐れ入りますが、コメントは該当する記事に書いてくださるようお願いします。過去の記事に関するコメントが今日の記事に書かれていると、他の読者が脈絡を理解できず、混乱してしまいますから。 |