D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=8.0, SS=1/640s), -0.7EV (Matrix metering), ISO200, WB=Sunny (+0), f=55mm (35mm-equivalent: 82mm)
毎月1回の蔵出し企画として、1年前に撮った写真を振り返っています。1年前に撮った写真を見返して、撮影スタイルや趣向の変化をたどります。今回は、2007年2月に掲載した写真から5枚を選びました。毎回10枚選び出す予定でしたが、
1月に続いて2月も掲載点数が少なかったようです。
去年の冬は、何度か漁港や小島を訪ねました。非日常的な場所に出向くと、眠っていた感性が揺り起こされます。そんな場所では、何気ない物や景色にも目が留まり、物や景色とゆっくり対話することを思い出します。普段は、何かの折にふと思い出すことはあっても、ほとんどの時間を、対話を忘れたまま過ごしています。
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=4.2, SS=1/2000s), -0.3EV (Matrix metering), ISO200, WB=Sunny (-1), f=50mm (35mm-equivalent: 75mm)
漁港は生活の場です。漁船のあせた塗装や縁が欠けた渡し板に、日々の営みが刻まれる様子が見て取れます。
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=4.2, SS=1/2000s), -0.3EV (Matrix metering), ISO200, WB=Sunny (+0), f=55mm (35mm-equivalent: 82mm)
鈍く光るステンレスのリールも、生活を構成するひとつの要素に過ぎません。しかし、単なる生活の道具に過ぎない物であっても、表面に細かい傷がついてステンレスの輝きが鈍っていくとともに、使い手の喜びも楽しさも、つらさも悲しさも、すべて刻み込まれていきます。
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=4.2, SS=1/2000s), -0.7EV (Matrix metering), ISO200, WB=Sunny (-1), f=55mm (35mm-equivalent: 82mm)
雑然と積まれた漁具に萌えたのも、1年前のことでした。
漁港には、普段都会で見かけない物体が転がっていて、興味をそそられます。
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=4.0, SS=1/2500s), -1.0EV (Matrix metering), ISO200, WB=Sunny (+0), f=38mm (35mm-equivalent: 57mm)
都会で見かけない物珍しさだけではありません。雑然と積まれた漁具の中には、現役のものもあれば、既に役目を終えて打ち捨てられたものもあります。
物が歩んできた過去に思いをはせ、物が過ごしている余生に寄り添うのも、またひとつの楽しみ。
写真を撮るときは、こうして物と対話しながら撮ることも多いです。物との対話は、突き詰めれば自分との対話なのでしょう。
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