昨日見てきたのは よってんですが、別の日に愛知県警察美術展も見ています。
愛知県警察美術展は、その名の通り、警察官の作品展。家族による作品も展示されています。点数が多いのは写真と書。私は写真も撮りますが、最近重点的に見ているのは絵画です。ほほえましい作品もあり、警察を身近に感じる作品展でした。
印象に残った作品:
●「春明」(しゅんみょう) 画: 吉田徹 氏
山あいの湖。水面は若草色のヨシで埋め尽くされています。湖のほとりには、葉をたっぷりとたたえた広葉樹。その中から、天を突かんとばかりに背伸びする針葉樹。
そんな針葉樹も、背後にそびえ立つ山々からすれば子供のようなもの。視界に立ちふさがる山々の肌は険しく、降り積もった雪もろとも彫刻刀で力任せに削られたかのよう。直線的な陰影は、緑豊かなふもととは対照的に、生命を拒絶しています。
しかし、ふもとの緑を潤すのは山々の雪解け水。山は山であり続け、何者をも寄せつけない厳しい表情はそのままに、黙ってふもとの緑を養います。
作者は捜査一課所属だそうです。仕事の合間に大作を手がけたのでしょう。警察官というカテゴリーでくくってしまうと表情が見えなくなりますが、警察官もやはりひとりの人間なのですね。この社会は、そんな人たちが集まって構成されています。忘れがちですが、重要な事実。
愛知県警察美術展は、その名の通り、警察官の作品展。家族による作品も展示されています。点数が多いのは写真と書。私は写真も撮りますが、最近重点的に見ているのは絵画です。ほほえましい作品もあり、警察を身近に感じる作品展でした。
印象に残った作品:
●「春明」(しゅんみょう) 画: 吉田徹 氏
山あいの湖。水面は若草色のヨシで埋め尽くされています。湖のほとりには、葉をたっぷりとたたえた広葉樹。その中から、天を突かんとばかりに背伸びする針葉樹。
そんな針葉樹も、背後にそびえ立つ山々からすれば子供のようなもの。視界に立ちふさがる山々の肌は険しく、降り積もった雪もろとも彫刻刀で力任せに削られたかのよう。直線的な陰影は、緑豊かなふもととは対照的に、生命を拒絶しています。
しかし、ふもとの緑を潤すのは山々の雪解け水。山は山であり続け、何者をも寄せつけない厳しい表情はそのままに、黙ってふもとの緑を養います。
作者は捜査一課所属だそうです。仕事の合間に大作を手がけたのでしょう。警察官というカテゴリーでくくってしまうと表情が見えなくなりますが、警察官もやはりひとりの人間なのですね。この社会は、そんな人たちが集まって構成されています。忘れがちですが、重要な事実。