人間の心理

　人間が言葉を語る時、その背景にある人間の心理は誠に複雑であり、怪奇でもあります。　言葉が持つ意味合い以外に、いろいろな心理が働いているからです。　例えば、今の日本が素晴らしい国家であるという意見を述べたとします。　この意見の背景には、どんな心理が働いているのでしょうか？
　まず、素晴らしいという評価の基準が人によって違います。　次に、近辺諸国やあらゆる国との現状比較による基準かも知れません。　人それぞれの既成概念も違います。　こういった心理以外に、もう一つ消極的な作用が働いています。
　それは、人間の本能的な作用です。　人間には絶えず、自分を肯定したい、現状を容認したいという傾向があります。　その根底には、その選択の方が、自分にとって精神的にも楽であるという消極的な理由があるからです。
　現在の日本では、この傾向が充満していて、かなり社会が疲弊しています。　絶えず、目の前の面倒な問題を回避する傾向です。　相当に大切な問題でさえ、出来るだけ自分の責任の範囲外に回して欲しいという心理です。
　現在の国会や議会の停滞には、こういった消極的心理が無意識の内に働いているのです。　すべてが程度の問題であって、ここまで来てしまったのは日本国民全体の責任ではありますが、国を率いてきた指導者達の横着が、主たる原因と言えます。
　ここから日本が変わっていけるかどうか？　次の世代の人達も、他人ごとではなく考えなければいけませんね！

地方選、最大の関心

　これから始まる統一地方選への関心は、都知事選と名古屋市議会選でしょう！　将来、この日本を変えられる議会が誕生するかどうかの分岐点です。　ところが都知事については、ほとんど馬鹿の象徴の石原氏で良いという意見です。　
　石原氏は都民銀行やワールド大会、オリンピック誘致やらで、自分の手柄を求めるばかりに一生懸命なだけで、口先ばかりの小泉と同様、大衆受けする言動に長けている、カラッポ政治家です。
　そんな軽薄な資質の石原氏を都民が見抜けないとすれば、東京都には期待出来ませんね！　どちらにしても、選挙結果には大変興味があります。　ひょっとして、本当の民主主義を目指す、新しい勢力が台頭するかも知れません！　
　兎に角、既成の政党では、国民の為の政治は不可能だと、菅総理が証明してくれました。　彼の価値は、そこにしか見出せません。　それ以外は何の能力もない、情けない総理大臣でしたね！

都知事選！

　yahooの知恵袋では、都知事は石原で良いという意見が多いようです。　庶民には、良く見えてしまうのですかねえ！
裕次郎に感謝する気持ちも持ち合わせず、三島由紀夫を毛嫌いして、渡辺恒雄と並ぶ口だけ達者な成り上がり者に過ぎない、ただの三文作家、石原慎太郎ですよ！　せっかく、名古屋が日本を変えねばと頑張っているのに、東京が再度、石原なら　最悪です。
　過去に、外形標準課税案を提案した時には、ひょっとしてと思いましたが、財界に言われて腰砕け。　あの時、実現していたら見直してあげたのに、出来の悪い息子を持ち上げるのに必死で、都民、国民どころでなかったのでしょう！
　公私の区別も付かず、思慮分別の節操が無い人間は、人の上に立つべきではありません。　メデイアに、良い様に手懐けられる視聴者は騙せても、少し見極めのつく人なら、石原氏の軽さは見え見えです。　日本の為だの、愛国だのと口ばかりで、三島由紀夫が生きていたら何と仰るでしょうか？　こういう都知事を長年、選んできた都民は、でくの坊ばかりに思えてなりません。

東京都知事選

　愛知県や名古屋市に対して、東京都民は何を考えて選挙に臨むのか？　大変見ものです。　三期１２年に渡って、少なくとも、庶民とは縁遠い、傲慢知事を選択してきて、石原氏が再出馬して再選するような事があれば、東京都民は全国の笑い者でしょう！
　名古屋市民が阿久根市の選挙から学んで得た結果は大きなものです。　東国原氏が出馬するのか？　他にも候補はいますが、東京都や日本を変える事が出来る様な知事が誕生するのか？　大変興味があります。　
　地方選の焦点は、名古屋市議会と都知事選にあると言っても過言では無いですね！　果たして、東京都民はどんな選択をするのでしょうか？

この世の表と裏

　人間社会には、表と裏があります。　当然です。　問題は、このバランスです。　宇宙の存在に至るまで、このバランスが重要なのです。　日本という国のように、極めて裏の部分が大きな社会は腐りかけると、健全な形に戻すのに大変な努力が必要になります。　縺れた糸と同じで、とても解せなくなって、切って繋ぎ合わせるしか使えなくなるのです。
　現在の政界。　相撲協会も同じです。　いみじくも、白鵬が言っているように、八百長の話は聞いたことは無いですかとの質問に、無いと言うしか言えないでしょう！　という返答に尽きます。　こういう問いかけをするメデイアのレベルも問題ですが、この事件を突然、ふって沸いたような事件と会見する、相撲協会にも呆れている人が多いでしょう！
　このように日本社会には、見えない部分が多過ぎるのです。政界や財界に限らず、裏の部分や闇の部分をゼロにするのは、人間には無理でしょう。しかし、互いの為でもあるのです。　複雑にし過ぎて，曖昧な裏を作り過ぎると現在のような結果を招くのです。　その過程においては、見えなくしたから問題があっても気付かず、物事が順調に進むように思えて、胡坐が掻けますが、ほんの一時的な安堵でしかありません。
　これを民主主義だ、平和だという勘違いです。
　日本には、”過ぎたるは及ばざるが如し”という言い伝えがありますが、正にその状況です。　日本を率いる指導者達の甘さがここにあったのです。もう少し、バランスを考えて、ガラス張りにする必要があります。
　人間見えない所では、誰しも理性を失うものですからね！

新しい政治の仕組み

　今、政治の新しい流れが始まろうとしています。　政党政治からの脱皮です。　どこまで進展するかは日本国民次第です。　国民を騙し、裏切り続けた古い政治家達。　現在の議員連中では全く、付いていけません。
　この度の、愛知県知事や名古屋市長の選挙から何を学習できるかが問題です。　
　少なくとも、官総理の閣僚達には理解できていません。　この選挙が初めの終わりにならないようにするには、名古屋の市議会選挙のの結果が、この流れに沿ったものになるかどうかで決まります。
　民主党のような似非改革はもうこりごりでしょう！　
　理想は、欧州よりのガラス張りの政治です。日本人の村社会好みの風潮から脱皮できるかどうかに懸かっています。　かつて人類が目指した、人民による人民の為の政治を取り戻せるかどうかは、何とも言えません。幾度も繰り返した、口先だけの偽善政治。　そうならない事を願って止みません。

いよいよ始まるか？日本の夜明け

　最近まで、日本を全肯定して来た日本人が気付き始めています。　日本の民主主義の大嘘を！　特別会計や特殊法人から始まって、大相撲に至るまで、日本の民主主義ってなんだったのか？という疑問です。　法律も経済構造も都合好く捻じ曲げて自分たちの利益ばかり貪ってきた政財界や富裕層。　国民も最近になるまで、この異様な社会にだまされ続けて来たのです。
　どこからどこまで村社会のままで、長いものに巻いて、丸め込まれて浮かれて来た日本人が、これではいけないと気付き始めて政権交代したのに、阿呆の菅のお陰で、改革の目を詰まれてしまいました。　やはり中央の阿呆どもでは無理だったのでしょう！
　名古屋市民や愛知県民が、この改革の流れを引き継いでくれるかも知れません。　問題の市議会選挙を期待して見守りましょう！　大阪知事の橋下さんと河村さんへの期待の方が大きいという事に気付けない、旧の政党派政治の終わりが来ようとしています。　これが本当の民主主義です。　体制はいつも腐ります。　絶えず、自浄作用が働く仕組みに変える事が大切です。
　権力に胡坐を掻く者、胡坐を掻いて利益を貪る者、そしてかれらを祭り上げる者、これらが社会を荒廃させるのです。　戦後の日本は、その象徴だったのです。　日本を諦めかけていた私を奮い立たせてくれる昨今です。　
　その意味で、相撲協会の行方にも、大いに興味があります！　国民にも大いに目を向けて欲しいですね！

名古屋は日本の政治を変えられるか？

阿呆菅さんに改革の目を摘まれた、日本政治を名古屋市が変わる亊によって、ひょっとしたら日本の政治の流れを変える亊が出来るかも知れないと期待させてくれています。
ひとえに、市議会選挙の結果次第です。私は、名古屋市民が減税目当てで河村氏を支持したとは思いません。そのように誘導しているのは、メディアの思いに他なりません。
全ては名古屋市議選待ちです！

阿呆メディア

名古屋市長選の結果から、メディアの阿呆は減税問題を取り上げていますが、本質を勘違いしています。
地方議会のあり方と議員としての待遇に対する不満が根底にあります。
民主党で出来ない改革に対する期待から、市民が下した決断です。
ひょっとしたら、名古屋から、民主政治が変わるかも知れないと期待しましょう！
民主党も名古屋市議会議員も大いに反省して、本当に人民の為の政治に立ち戻って欲しいのですが、無理な話かも知れませんね！

いよいよ名古屋市長選

　党派を超えて，河村前市長が大阪の橋下知事達と日本の政治を変える事が出来るのかという重大な選挙です。　自民も民主も政党として、不甲斐ない現状で、国民から愛想をつかされている日本の政治！　もし、市長、知事、市議会すべてが新派とも言うべき議員で形成される形になれば、少なくとも名古屋市議会は今までのような、議員のエゴのままに議会が運営されなくなります。
　本当は、国民全体が求めているものなのですが、なかなか過去の柵から抜け出れなかった政治の世界が変わるかも知れません。昨年の政変交代で、表面上は民主党に交代したのですが、財界の犬になり下がった菅総理になって、改革の道筋は断たれてしまいました。　何一つ、改革が進まず旧自民以下の現状に至っています。
　民衆が、抜け出せなかった柵です。　メディアの情報操作で煽られて、絶えず堂々巡りを繰り返してきた日本社会が迎えた最後のチャンスでしょう！　それほどに大きな意味のある選挙です。　私は、期待しますが、問題は愛知県民と名古屋市民が決断を下せるかどうかに懸かっています。　明日の選挙結果が待ち遠しいですね！