ふかよんライフスタイルファンド日記Ⅱ

生活・仕事・遊びのポートフォリオを重視し、ライフスタイルの「運用」を考えていきます。

経済学101 ポール・クルーグマン「石油価格:急落の影響」

2014-12-15 06:15:22 | Weblog
(前略)

だから,今回の価格下落が経済に及ぼす影響は,みんなが思ってる以上に大きくなるかもしれない.それと同時に,シェール開発によって,いくつか重要なかたちで,その影響の性質を変えていると言えそうだ.ふたたびアメリカ国内の石油産業が存在感をもつようになったために,価格下落はアメリカ国内で勝者と敗者をつくりだす.価格下落の利益は損失を上回る.もし限界消費性向が同様なら,総需要に対してものを言うはずだ.実際,かつて国内石油といえばテキサスの億万長者だった時代には,石油価格が下落したときに内的再分配によってさらに需要が押し上げられたと考えられる.

ただ,フラッキングが使われるようになって,産出者の一部はかつてと大きくちがっている.なにより,彼らはたくさん投資支出をしている.だから,かつてほど石油価格の下落は〔GDPの〕拡張にはたらかないだろうし,ことによると縮小にはたらくかもしれないとすら言えるだろう.

これは思いついたままの雑な話ではある.ともあれ,貿易への影響以外にも,事態は動いてるのかもしれないよ.

出所:経済学101 ポール・クルーグマン「石油価格:急落の影響」

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経済学101 ポール・クルーグマン のコラム、翻訳されていて、面白いです。

毎日、読んでみようと思います。
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