語らなくても良い事を告白しなければ、表題の”バイクを通じた出会い”は、始まらない。
私の唯一の”持病”・・それは、歯科に関する病である。
乳歯が生え変わったのか、永久歯が抜け落ちたのか混乱する時代からである。
この”持病”から縁を切りたいが、離縁してもらえないでいる。
5年程前になるだろうか・・?
四半世紀に及ぶ掛かりつけの歯科医院から”三行半”を頂いた。
「インプラントでなければ、治療方針がたてられない」と告げられた。
しかし、この歯科医師は、過去に「インプラント」に対して好意的な事を言わなかった。
それでも提案するということは、治療方法が見つからないのだと判断した。
食べ物が噛めないのでは胃に負担をかける。
藁にも縋る思いで、歯科医院を替えた。
義歯が出来上がって、食事をした。
強く噛むと、動くはずのない”歯”が動くのである。
(歯の治療は)諦めよう!と思った。
しかし、バイク仲間に「歯科医師」が居ることを知った。
ツーリングの集合場所でエポックがうまれた。
「義歯造ってや!」
「おいで!」
と、言う事で、通院には少し遠い(片道約90分)Y市までの通院が始まった。
今では好物の、サザエのつぼ焼きが、義歯というハンディはあるが、食せる様になっている。
バイク乗りの仲間たちと、「義歯造ってや!」と云う、少しの勇気で手にいれた食生活である。
「おいでや!」と、言ってくれた人・それは「Seさん」である。