2007年8月初旬、東北の五大祭りを観て回る計画をたて、実行した。
自宅を出て、三日目は下北半島の「願掛」という処で野営をした。
今回のツーリングで二度目の野営である。
此処で、ある家族と知り合った。
主役は、ストックホルムに住む娘さんと子供で、日本の夏休み期間中に一時帰国し、家族達と、バーベキューをしていた。
この内輪の中に招待され、ご馳走になった。
翌日、二度目の大間、そして恐山、尻屋崎灯台から盛岡市に入って、さんさ踊りを見物した。
順調に行程を消化している様に思えたが、五日目になって、問題が発生した。
盛岡市の「石割桜」を観て、生物の営みの、ただならない強さを感じさせられた。
そして、田沢湖から「岩木山」へ。 岩木山スカイラインを使って上った。
岩木山スカイラインは全長9.8Kmで、69のカーブ(岩木山スカイライン・ホームページ調べ)がある、まさにつずら折れの山岳道路である。
気分的には、通行量が少なかったこともあり、ワイディングを楽しんで8合目の駐車場に到達した。
リフトで山頂付近を散策し、今夜の宿泊地・五所川原市に向かって下山し始めたが、急勾配の下り坂、そして急カーブの連続した状況で、エンジンブレーキが効かない。
右車線に入って、左にハンドルを切り車体が水平と成る様に、停車させた。
片スタンド立て、点検した。
動力を後輪に伝えるベルトが無い。
安全な駐車場所を求めて前後のブレーキを掛けながら下っていった。
安全と思われる所でレスキューを手配した。
五所川原市からの手配という事で、現着まで二時間近くを要するとのこと・・!
じっと待っていても無駄と考え、前後のブレーキを操作し、何度も休ませながら、そしてディスクの温度を(手で)測りながら料金所まで無事に下山した。
一時間程してレッカー車が到着した。
五所川原市の私が宿泊するホテル近くまで送ってもらって、明日、私を伴って青森市の修理工場に搬送してもらうこととなった。
修理工場で、部品(ベルト)の在庫が無いので、東京本社からの取寄せとなるため、修理完成が翌週の月曜日と言う。
一週間後である。
仕方が無い。
代車を用意してもらえると言うことで、ツーリングの目的である「五大祭り」は周遊出来るが、代車がスポーツタイプでキャンプ道具等は積載出来ない。
急遽、大きな荷物は宅配便で、家に送る手配を整えた。
結局、最後に予定していた「仙台七夕祭り」と、奥入瀬峡など一日分の行程が未消化となってしまった。 竜飛岬の様に、通過点でない処を重点的に周遊せざるを得なかった。
仙台七夕祭りと奥入瀬峡は、またの機会にと諦めた。
結果的に「東北四大祭り観光」となってしまった。
絵日記の絵(写真)の左は、下北半島の「願掛キャンプ場」で知り合った家族たち。
そして、写真右は、変わった様子も見せない、岩木山駐車場での”我が愛車”。
このあと、豹変していることを知る結果となる。