<2013.08.13>
猛暑の中ですが、盆の入りを迎えました。
こちら長崎で迎える盆も55回あまりとなりましたが、故郷大分とはだいぶ趣も違っています。
代表的なところは、あの有名な「精霊流し」ですが、それ以外にもこれはと思ったことがありますね。
我が家には家内の家の仏壇を、後継ぎの関係で祀ってあるわけですが、家内のお袋が亡くなった時の初盆のおりは、墓に提灯を2段4~6列飾り灯明をつけ、家族親戚で、お茶菓子を食べたり、酒を飲んだりと賑やかな時間を過ごしました。
また墓には、予め提灯を飾るためのパイプを立てる穴の空いた台部も設置されております。
このお墓で賑やかに初盆を過ごすという、風習は非常に珍しく感じましたね。
またお精霊迎えのための墓参りは、初盆の家は13日に、そうでない家は14日に参るようで、我が家は明日の朝は墓参りです。
一方18年間過ごした私の故郷のことを書いてみますと、もちろん精霊流しなどはありません。
ただ初盆の家の仏壇には、上から吊るす形式の白い色の灯篭を飾っていましたが、ときおりこの灯篭を墓地に飾ってある家があり、それを夜に見た時には、少し気味が悪かった記憶があります。
それから盆の思い出としては、やはり盆踊りですね。
これは初盆の家の庭に近所の人たちが集まって、輪を作って踊りをするわけで、田舎ですから50人も集まれば、庭いっぱいに踊りの輪ができるわけです。
確か踊る途中で、団扇が配られそれを貰うのも楽しみでしたね。
1軒あたり1時間余りで、一軒終わると次の初盆の家に行くといった具合で、お盆の間の3日間暑さの中でしたが、この盆踊りに行くのが楽しみでしたね。
こちらでも盆踊りはありますが、地域や公民館主催などで、大きな広場で行うことが多いわけで、供養のための踊りという感じはあまりありませんね。
ところ変われば何とやら、同じ九州の中、盆の習慣をみても随分と違うものですね。
<盆提灯・・・・我が家も飾りました>
<柿の実・・・・暑い中にも秋の気配>
<白ユリの花・・・・夕日をバックに>