<2023.01.28>
私の家の近を長崎本線が通っています。
ここに住んで約50年ばかり、特急電車や普通電車それにディゼル列車など様々な列車が一日に7~80本行き来していましたが、昨年秋の西九州新幹線開通に伴い電車が全て新幹線に置き換わり通らなくなりました。
従って家の近くのいわゆる在来線はディゼル列車の普通(たまには快速もある)列車のみとなり、本数も半減以下となったようであります。
もう慣れてしまっていた騒音の方は本数と共に減って来たのですが、逆に少し淋しさを感じているところです。
私はもともと鉄道ファンではあります。
特に電車が走る線路の上の電気が通っている架線を見るのが好きでした。
何というか、あの架線があると電車が通る・・・・、いわゆる『電化』されている線路が近くにある・・・・それは鉄道好きの私にとっては、何か都会に住んでいるという、少し誇りを感じて過ごしていたわけです。
それがなくなってしまうわけですが・・・・、一方ではディゼル車も技術の進歩でディゼルエンジンで車輪を駆動するのではなく、今ではディゼルエンジンで発電機を回し、その発電した電気でモーターを動かす(更には蓄電池も搭載の)、すなわち動力は電車と同じく電気と言う事らしく・・・・ただ架線がないという事の様でもありますね。
そんな想いで車両を見ていると、田舎に逆戻りしたのかと言う感傷はだいぶ薄くなったようなわけです。
逆に架線がないのは、無駄な設備が要らいため経済的な運行が出来て、どこにでも鉄道を走らせることが出来るんだと・・・・、こう思うことで自分でそれなりに納得して矛を収めているところです。
パンダグラフがあり格好が良いと永年思って眺めていた電車も通らなくなり、線路の上に架線だけが寂しく残っているのを眺めて感じた、一鉄道ファンのつぶやきでした。
<ディゼル列車・・・・下り 長崎方面へ向かう(架線がわびしい)>
<ディゼル列車・・・・上り 諫早方面へ向かう>