隠し砦の三悪人<普及版>東宝このアイテムの詳細を見る |
また、えらい地震・・・・。映像を見ているだけで強烈な揺れがイメージできます・・・・。
まだ行方不明の方もありますね・・・・。
と思いつつ、久しぶりにTUTAYAへ行ってDVDを3枚借りました。
そのうちの1つが「隠し砦の三悪人」(黒沢)。これ、最近、リメークものが公開になっているようですが・・・。
「椿三十郎」もそうですけど、これ、リメークでも前作を超えるというのは、まあ、不可能という感じがします。
それだけ、黒沢作品の中での三船の存在感は圧倒的だということですね。
別に芝居そのものがうまいとか繊細とか、そんなことは全然ないわけですが、あの肉体と躍動感、迫力。これ、ちょっとそこらの役者さんではかなわないでしょう。
この映画の中の百姓二人が、のちのスター・ウォーズシリーズのC3POとR2D2のモデルとなったというのはよく知られています。
また、お姫様の役はこれもレイラ姫(だったか?)にキャラクターが引き継がれています。このお姫様役の役者さんは上原美佐という人ですが、この作品で抜擢されたのだけれど、わずか2年で引退しています。確かに芝居がうまいとは言えません。しかし、映画の中での存在感はあります。このあたりはやはり三船と同様に、監督が作品の中で魅力を引き出しているということなんでしょう。
この映画の中では名シーンと感じるところが少なくとも2つあります。
1つは敵を馬で追いかけ、馬上で走りながら斬る場面。ものすごい迫力。これをノースタントで三船は演じたとか。今、これと同様のことをできる役者さんはいないでしょう。CGで似た場面は創作できるかもしれないですが。
もう一つは山名の火祭りの踊りのシーン。この迫力はすごい。これは北野武の「座頭市」の中のタップダンスシーンに引き継がれています。
やはり、これは「名作」と言っていい作品だと思います。また、自分自身、非常に好きな一本です。