旧:鳳凰堂のランダムウォーカー <伏見の光>

2019.4.22以降、新規の主要な記事は新サイト「fusiminohikaru.net」
で書いています。 

ウォール街のランダム・ウォーカー 11版 を読む(最後)

2016-04-14 21:50:41 | 株式投資・資産運用
ウォール街のランダム・ウォーカー 11版 を読む(最後)

ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉 ―株式投資の不滅の真理
クリエーター情報なし
日本経済新聞出版社


最後の章では、やはり各種の低コストのインデックスファンドでの運用をすすめていますが、
同時に、「あまりすすめもしないけど、やりたいのはわかるし、やりたければやってみれば」
的に個別銘柄での運用についても書いています。

ここのところの趣旨は以前から変わらないですね。著者の条件に合う銘柄はそんなにありませんが。

全体として、やはり本書は優れた資産運用の入門書になっていると思います。
日本にはそのままあてはまらない部分もありますが、全体の本書の趣旨は充分に日本でもあてはまる
ものでしょう。

まずは本書の内容を理解し、その前提の上で異なった見解や方法に自分で進むのも、いいと思います。
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島津製作所 IR担当さんから返信

2016-04-14 21:34:38 | 株式投資・資産運用
島津製作所 IR担当さんから返信

以下の3点について聞いてみましたが、即日、返信をしてもらいました。
すぐに返信してもらえるのは印象はよいです。

個々の具体的な返答内容の転載は控えますが、おおまかな内容について書きます。
緑の文字は当方からの質問、赤の文字はIRからの報告に基づく追加内容です。

・セグメント別では「計測」と大きくまとめられているところですが
が、ここの内容、具体的な実際の主力製品別なり、地域別なり、どういったとこ
ろが大きな利益につながっているのでしょうか。
端的に言って、計測機器部門の御社の強みとは何になるのでしょうか。技術力と
シェアということでしょうか。
計測機器については、メンテナンスとか消耗品とかいうようなこともビジネスに
つながっているのでしょうか。

→この分野が強い理由として、技術力に裏打ちされた製品とアプリケーション(使用
方法の提示)の充実ということを挙げられていました。
なるほど、いくら機器そのものの性能が優れていても、それを使いやすい形で活用
できなくては意味が薄れます。となとる、コンピューターのソフトウェア開発的なと
ころも要素として非常に重要で、使いやすいインターフェイスの工夫等もされている
ということなのでしょうね。
現在の中期経営計画では、このアフターマーケット事業の更なる強化を進めている
ということも回答の中にありました。
キヤノンのインクほどのことはなくても、やはりこの部分というのは重要で、かつ、
収益の基盤、あるいは高収益の源ともなりうる部分かと思います。

・「医用」「航空」のセグメントが利益につながりにくい原因はなんてじょうか。
 医用については競合他社との関係などが主因なのでしょうか。

→医用については、国内のX線画像診断市場は競争が激しい。海外では中国の回復が鈍い。
 リリースした製品の評判はよく、結果は出始めているといった回答。
 意外にここは変化率がいい方に大きくなる可能性があるセグメントかもしれないと思い
ました。

・航空の部分は、納入する部品、システムなどの求められる品質と納入価格との関
係があるのでしょうか。
航空は防衛関連が主体ということであるならば、直接すぐに大きな改善がなくて
も、事業としては継続する必要や意味があるということになりましょうか。

→高品質が求められ、更に事業化まで時間がかかる。民間航空機市場での事業規模の拡大に
努めている。
うーん、ここの国内向けの国防関係というのは、なかなか急な改善は難しいのかな。
海外の民間航空機市場も、すぐにどうこうとはなりにくい・。

「科捜研の女」は、もしロケなどで実際に島津の分析機器を使っているようなことがあれば、
IRにその実際の番組動画を活用するようなことはいいかもしれないですね。
無論、著作権等はクリアにする必要がありますが。
→実際に島津の製品が使われているそうです。

最近のIPO銘柄、イワキは会社ホームページのブログで、ドラマ「下町ロケット」のロケの
ことにふれていました。ここはわりと楽しんでいろんな内容を載せている感じです。
http://www.iwakipumps.jp/blog/channel/49

昨日、いただいたミニタオル、裏にどこかで見たマークがついているなと思ったら、
今治タオルのマークでした。
粗品も、すぐに書けなくなってしまうボールペンとかしょぼいものだと印象はかえって
悪くなったりしますが、こういうちゃんとしたところのものはいいですね。

それから、株主優待ですが、島津は現在設定していません。
優待はとにかく設定すればいいというものでもないですし、会社の事業内容からは、あまり優待に
そぐわないようにも思います。

が、サンコールの会社説明の時にも思いましたが、折角、世界文化遺産の京都に本社がある
企業なので、京都にちなんだ食品、品物などを、ふるさと納税ではないですが、地元から調達して
優待として提供するようなことはよいかもしれません。地元貢献になりますしね。

少なくとも、創業記念資料館の入館優待ぐらいはすぐ可能だと思います。
(フジ・メディア・ホールディングスでしてますが、事業報告書に入館券でも印刷しておく方法
もあります。これなら正規の優待でもないので、コストもかかりません。)
→半期の一度の株主様向けの「事業のご報告」には創業記念館の入館券がついているそうです。

100株くくり実施と同時に優待も設定すると、個人投資家からは喜ばれますね。
100株で優待を設定するとコストもかかると思いますが、個人投資家重視を掲げるのであれば
優待を実施する意味はあるでしょう。

ぜひ検討してみてください。

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IRセミナー 7701島津製作所(2)

2016-04-14 12:32:59 | 株式投資・資産運用
IRセミナー 7701島津製作所(2)

 IRのプレゼンテーションの中身ですが、何が課題というか改善点としてあるかというと、
私は一つは具体性が乏しいということだと思います。

 島津は計測機器が利益の中心になっています。売上もこのセグメントの比率が高い。

 ただ、計測機器といってもいろいろありますし、単に機械の写真なり動画を示してもらっても、それがいったい
どんな場所でどう使われ、それが私たちの生活にどう関わっているかというのはイメージしにくいです。

 例えば「液体クロマトグラフ質量分析計」などは主力の製品でしょう。

 単にイメージ的な動画でなく、実際に顧客の現場でこれがどう使われているか、紹介できない場合もあるでしょうか
具体事例を紹介できるところもあるはずです。

 食品?、医薬品?、京都大学?、環境保護?、言葉だけでなく、実際の典型事例あるいは、今後伸ばしていきたい
分野等は具体的にイメージできるように示すのがいいと思いました。

 それから、まだ収益に貢献してくるとかいうことまで至らないけれど、基礎研究の方向性とか、未来の「夢」とか、
特に研究が重要視される技術力が生命線の会社の場合は、そういうところを語ることも工夫があるとよいですね。
 癌の発見云々のところで関連するような内容は少しありましたが。

 私自身イメージしたのは、例えば「科捜研の女」てす。京都ということもあるしね。沢口靖子さんのあれですね。
 なんか分析機器を利用して含まれている成分なんかを明らかにするようなシーンとか、よくあるでしょ。
 実際、どうかはしらんよ、あくまでイメージですが(^_^;)。

 さてと、業績の方ですが、全体としては最高益更新ということで、株価の推移も、およそ日経平均連動とはいえ
堅調です。

 で、セグメント別の収益を見てみましょう。実際の配布資料のコピーなのでちょっとメモとかしてあります。


 これ、よく見てください。よく見なくてもすぐわかりますが。

 セグメント別で営業利益のほとんどを稼いでいるのは計測機器の分野で、他のところはほとんど利益につながって
いません。極端に言えば「異常な一本足打法」的です。

・「計測」と大きくまとめられていますが、ここの内容、実際の主力製品別なり、地域別なり、どこが大きな利益
 につながっているのでしょうか。

・「医用」「航空」などは9ヶ月実績では、利益どころか赤字です。
 なぜ、ここの部分は赤字、あるいは利益が非常に少なくなっているのか。

 ここのところは、なんらかの構造的な特徴なり問題があると思うのですが、質問への具体的な回答、言及はなか
ったです。なので、またメールで聞いてみましょう。

 医用は、X線関係の製品に注力しているが、海外ではGE、シーメンス、フィリップスなどの「強者」との競合
があること、航空機の国内の売上は防衛関係の比率が8割あり、今後、海外の民間向けのものを増やしたい等のコメ
ントはあり、これらは上記の疑問への回答のヒントにはなるとは思いますが。

 医用では東芝メディカル・キヤノンや富士フィルム等は競合相手か、協力してすすめる部分は?とかも聞いてみま
した。
 部分的に重なるところがあるというようなことで、東芝メディカル・キヤノンは今後の動向を注視しているとも。

 航空の部分で利益が出ないのは、納入する部品、システムなどの求められる品質と納入価格との関係なのかなぁ。
どうなんでしょう、三菱重工とかに納めている?。

 航空の方は赤字幅は縮小してきているというコメントもありました。それにしても利益にはなってない。

 だとしたら、この儲からない医用なり航空の事業は、もう事業としては例えばキヤノンとか三菱重工とかに売ってしまう。
で、部品の供給とか技術開発とか、そういうことに特化し、デバイス屋さん的な事業にシフトする、
 で、強い計測機器部門により注力していく、そういう経営の効率性というような事業再編の視点というのもあるのか
もしれません。医用なんかは売らないまでも、共同開発の会社設立などはありうるかな。
 ソニーとオリンパスなんか一緒に医療機器開発の会社をつくったりしてますよね。

 とかいうようなことを思いました。なかなか面白かったです。

 次は同じ野村支店で、3154メディアスホールディングスです。

 

 
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IRセミナー 7701島津製作所(1)

2016-04-14 11:51:36 | 株式投資・資産運用
IRセミナー 7701島津製作所

 昨日ですが、野村の京都支店で島津製作所のIRセミナーがありました。

 後半はアライアンス・バーンスタインという運用会社の方のお話でしたが、こちらは面白くもなく、
個人的には参考になるような話はほとんどありませんでした。

 島津製作所は地元京都が本社で、分析機器など世界的に高いシェアを持つ製品もある企業です。
説明のIR担当の方も「島津の名前は聞くけれど、なにをしているのかよくわからない、とよく言われます。」
といったコメントをされていましたが、まあ、実際、一般の人からすればそんな感じでしょう。

 私自身はかつて株式を売買対象とし、それなりに利益が出ています。
 過去記録を調べると、下記のようになっていました。配当もちょっとはもらったかな。
 現在は売買対象とはしていません。


 昨日、話を聞かせてもらつて、あらたに理解を深められたこともありました。

 あ、このミニタオルをくれました。


 知らなかったこと、その一。
 島津源蔵さんには初代と二代目がおられたこと。

 こんな漫画の小冊子が同封されていました。
 現在の島津の実質的な創業者は二代目の島津源蔵さんなのね。お名前は知ってましたが、漫画の内容のような
由来は知りませんでしたわ。


 で、肝心のIRのお話の内容ですが、最近、個人向けのIRにも注力しているということでしたが、
率直に言って、もうひとつ、焦点が絞りきれていない、やや網羅的に過ぎ、印象が散漫という感じがしました。

 こういうのは、なかなか難しい、どういう聴衆を対象として意識し、なにを伝えてわかってもらえるのか、
そのためのプレゼンテーションの内容や方法を進化、深化させていくのは、一般的に言って、そうたやすいこと
ではありません。

 あ、聴衆の方は、どうだろう、100人くらいでしょうか。
 やはり、高齢の男性の方が多く、50代半ばの私など、相変わらず「若年」の方でした。
 来て、いきなり寝てる人もいたりします。まあ、昼食後だし、眠いのはしょうがないか・・・。

 それから、これは最初に質問で聞いたことの関連ですが、ここは売買は1000株単元のままです。
 株価の時価は1700円強というところですから、単純に計算して最低単元を買うには170万以上必要です。

 個人で、簡単にこの程度の金額の売買ができる人がそんなに多いとは思えないです。
 私自身も、まあ、細かく刻む売買が好きというところもあるにしろ、この金額は抵抗があります。

 そういう状態を、現状的には「放置」したまま、個人向けのIRの拡大云々というのはどうなんでしょうか。
 私はアカンと思います。

 ここは1000株くくりですから、東証が示す2018.10.1の移行期限までには100株にしないといけません。
 個人投資家にとっては、最低投資額は小さい、少ない方が投資しやすいに決まっています。

 会社として、コスト増大等が見込まれるとしても、どうせ2年先にはしなければならないこと、早期に100株くくりに
移行することに何の問題があるというのでしょうか。

 質問では上記ほどの厳しめの言い方はしていませんが、質問の趣旨は上記のようなことです。

時期の明示等はできないが、充分に意識している課題ですというような回答のコメントをもらいましたが、早期に 
時期を明示し、100株くくりに移行してほしいですね。

ここのURLは会社IRのメールアドレス宛に送付し、意見はお伝えしておきましょう。

つづく。
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ウォール街のランダム・ウォーカー 11版 を読む(9)

2016-04-14 10:59:20 | 株式投資・資産運用
ウォール街のランダム・ウォーカー 11版 を読む(9)

ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉 ―株式投資の不滅の真理
クリエーター情報なし
日本経済新聞出版社


 金融商品のコストと分散投資の重要性も強調しています。

 ここも「そりゃ、そうね」です。

 金融商品のコストについては、株式投資を始めた20年ぐらい前には、ほとんど意識してなかったというか、
つまりはよくわかっていませんでした。

 販売手数料や信託報酬が高い投資信託を買って
「値上がりして売却しているのに、利益が少ないのはどうしてだろう」と疑問だったり、
MMFは投資信託ということだけれど、銀行の預金とは違って、これを販売する方はどうして利益を得るのか
よくわからなかったりしていました。

 で、月日は流れ、そこそこ、あれこれの金融商品の売買を重ね、運用額が増大していくに従って、
コストを意識するようになってきました。ここらは山崎元氏の著作の影響もかなりあるように思います。

 一見、0.5とか1%とかいうような数字は、感覚的にはそんなに大きくないと思うかもしれません。
株価の動きを考えれば、ほとんどの銘柄が毎日、この程度の比率の値動きはありますしね。

 が、運用額が増大してくると、これを金額に計算して考えるようになります。

 1億円の1%だと100万円。

 1.2億の1%だと120万円。だいたいうちの家計全体の金融資産はこんなものですが、これだと月にすると10万円にもなります。
 金融資産の保有コストが月に10万って、どういうことやねん。

 今、よく宣伝しているラップ口座はこれよりコストが高いでしょう。

 金融商品のコストと、金融商品の値動きをごっちゃにして考えないで分けて考えることが重要かと思います。

 コストは確実に運用のパフォーマンスに効いてきます。長期の複利運用になれば、わずかな比率の差が後の大きな違いにつながります。

 このあたりは、日常の感覚とは区別して、厳密に考えたいところだと思います。

 このコストの部分は、まあ、全面的に「そりゃ、そうね」なのですが、分散投資についてはちょっと見解が違います。


 分散投資そのものの意味や重要性についてはわかるのです。

 また、一般論として、ライフステージによって、分散投資のポートフォリオの内容は異なってくるというのもわかるのです。

 で、本書でも、個人のリスク選好ということにもふれながらですが、そのライフステージ別のモデルポートフォリオの例示なんか
がグラフでしてあります。

 よくマネー誌なんかでもありますし、年齢によつて自動的に各アセットクラスの組み入れ比率を自動的に変更していくような投資信託
もあるようです。

 こうなると、そんなに簡単に、個々の実際の運用で、どういう比率が適正かなど断言できないし、それぞれの個人の運用している資金
の性格、また、その人のキャラクター、リスク選好度、居住地域、現在及び将来の収入にの見通し、投資の目標等々、極めて多様な様々
な要因があり、これらは単純な年代別のその円グラフで示せるようなものではありません。

 まあ「わからんでもないけど、そこまで言われたくないし、そういう一般論はあんまり意味ないかもね。」という感じです。

 上記のような様々なファクターを盛り込んだ上で、適切な運用方法をアドバイスするようなサービスもありうるとは思いますが
(マルキール氏が参加しているのはこういうところ?)、何かうまくいくかは、結果論でしか語れない部分もあります。

 分散投資の意味は理解しつつ、その運用は、どのアセットクラスにどういう形で運用するか、その比率、内容等については、
コストについて充分に留意し、一般的な意味での分散投資の重要性や意義も理解した上で、自分で考えて進めていくのが自分に最も
合った運用ができることだと思います。

つづく。
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1436フィット 1300円 100株 売→1284円 買

2016-04-14 10:31:16 | 株式投資・資産運用
1436フィット 1300円 100株 売→1284円 買

 値幅16円☓100株-308円=1292円。

 IPO初値公募割れ銘柄、その後も株価は下落し、底値圏での細かいモミ合い状態というところです。

 さして割高感等もないですが、かといつて、買われるような材料にも乏しい。

 既に売買を繰り返しているため、この銘柄の売買の損失は確定申告で計上することができます。

 なお、200株保有です。
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乱鶯 劇団☆新感線

2016-04-14 08:49:41 | 映画テレビメディア
乱鶯 劇団☆新感線

 昨日、大阪の梅田芸術劇場メインホールで見てきました。

 18時半開演、途中で25分の休憩をはさみますが、終了は22:05で、3時間の芝居です。

 が、わかりやすく、楽しめるお話で、テンポよく話は進行していくので、時間がたつのを忘れます。

 単純に言えば、かつての大盗賊が、自分を助けてくれた人の恩返しのために奮闘するというお話です。

 テンポのよい展開、リズミカルで大音響のBGM、古田新太の魅力などであきさせません。

 こういうのは、若い人も含めて楽しめると思うのだけど、概して芝居はチケット代が高いです。
 1.38万円はどうなんでしょうか・・。

これは購入したグッズ(てぬぐい)の下端部。


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