今日の熊日新聞の新生面に書いてあります。
社長を退任したばかりの故本田宗一郎さんは、
前線で働く社員一人一人にお礼を言おうと全国行脚に出たそうです。
天草市の小さな事業所で、本田さんは、
『君たちがいたからこそ今の本田技研があるのです。本当にありがとう』
と言って、5人の従業員、一人一人と握手をしたそうです。
ソニーの井深 大(いぶか まさる)さんも、著書の中に書いておられます。
世界のホンダを育て上げた本田さんがいちばん大切にした商売の心とは、
人間(従業員)を大事にすると言うことでした、と。
私が昔々勤務していた会社の社長も、
君たちとは運命共同体だ、君たち一人一人が社長だ、
私がたまたま社長をしているだけだ、と営業マンに声をかけるような社長でした。
組織のトップは人間味溢れる人々だったのです。
ところが、
今日のトップは、日大のアメフト問題、日本ボクシング連盟問題でも分かるように、
権力で他人の人生を左右するような事を平気で行っています。
事業所のトップは、生産性が悪いと言って、従業員を平気でクビにします。
クビにされない為に、従業員が組織のトップにおべんちゃらを使います。
(クビにされない為に、トップにソンタクするのです)。
トップは、何か勘違いして、権力で他人の人生をつぶします。
日大アメフト問題でも、権力者が、学生に言っていますね。
『逆らったら、日大が総力を挙げて潰しに行く』 と。
どんなに小さな組織でも、その組織のトップは、何か勘違いをする時代です。
こんな時代にしたのは、あの小泉純一郎元総理です。
あのデタラメ改革から、日本人の心が変化しました。
小泉が唱えた、弱肉強食、自己責任社会は間違いだと、
マスコミが小泉純一郎を否定するだけで、日本人の心が変わってくると思っています。
マスコミは否定するどころか、小泉を今だかって英雄にしています。
人生いろいろ、自己責任、小泉純一郎元総理の言葉が、日本人の心を支配しています。
自己責任社会ですから、あなたの味方はだれもいない社会です。
君たちがいたからこそ・・・・・・・・。昔話の世界になりましたね。