格差が広がり、人間のほこりが消えた。
こんな話があります。
昔、徳川家康の領内で一向宗の反乱が起こりました。
家康は部下に、この反乱を鎮圧するよう命じました。
しかし、この部下も一向宗の熱心な信者でした。
部下は、家康が居るときは一向宗と戦い、家康が去ると戦いをやめます、
この事が家康にばれました。
家康は激怒し、部下の処へ行きました。
家康は部下を処罰することを好みません。
最後のチャンスを与えようと、次のように言いました。
『処刑か改宗か、どちらかを選べ』。
部下は平然として答えました。
『改宗はしません。どうぞ処刑して下さい』。
そして、土の上に座し、首を差し出しました。
家康は刀を抜いて振り上げましたが、何を思ったのか刀を下ろして鞘におさめ、
『こんな頑固者は、処刑してもしようがない』 と言いました。
その瞬間、この部下は顔を上げて言いました。
『只今、改宗いたしました』と。
家康は驚き、尋ねました。
『おまえは何というひねくれ者だ、処刑すると言えば、改宗しないと言い、
処刑をやめれば改宗すると言う、一体どうゆうわけだ』 と。
部下は答えました。
『命が惜しくて改宗したと言われることはサムライの意地が許しません。
だがこれで私は、たとえ改宗しても、命惜しさに改宗したのではない事が明らかになりました。
だから、改宗します。』 と。
サムライの意地=男の意地ですね。
昔は、命より男の意地が優先されていました。
今は、男の意地も、男のほこりもありません。
権力者にヘイコラしっぱなしです。
格差が広がるばかりです。
さてさて、芝生の中に、小さな小さなウリクサが咲いています。
トキワハゼに似ていますが、これはウリクサです。
そして、小さな小さなアカカタバミも咲いています。
マッチの棒と大きさ比べです。(笑い)。
これはウリクサ。
これはアカカタバミです。