唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋<Gauche>の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
17勝439ポイント vs 12勝398ポイント
イギリスGP終了時点のアロンソとライッコネンの勝利数と累積獲得ポイントである。二人の勝利数とポイントは、優勝回数こそアロンソが上回っているが、獲得ポイントはほとんど互角。なのに、アロンソは2度ワールドチャンピョンを獲得し、対するライッコネンはいまだ無冠である。
無冠とは言え、ライッコネンの12勝398ポイントは実に立派な戦績である。勝利数、獲得ポイントともにライッコネンよりも少なくてワールドチャンピョンを獲得したドライバーはいくらでもいる。すぐに思い出すのはジャック・ビルヌーヴ、デーモン・ヒル、ケケ・ロズベルク。
ジャック・ビルヌーヴは昨シーズンまで走っていたからご記憶の方も多いだろう。11年間F1で走っているが上位に顔を見せたのはデビューした1996年と翌97年。2年目の97年にウィリアムズ・ルノーでワールドチャンピョンに輝くが、勝利数11、獲得ポイントは235。タイトルを獲得した翌年以降はまったく良いところがないままF1の世界を去っている。
デーモン・ヒルは勝利数こそ22であるが、獲得ポイントは360とライッコネンに及ばない。1992年のデビューから8年間F1で過ごしているが、タイトル獲得は1996年、ウィリアムズ・ルノーによってである。しかし、タイトル獲得の翌年には弱小チーム、アロウズに移籍し、その後はいいところなし。ヒルの後を継いだジャック・ビルヌーヴがワールドチャンピョンを獲得している。
おそらく、最も少ない勝利数とポイントとでワールドチャンピョンの座を得たのはケケ・ロズベルクだろう(ニコのオヤジだ)。F1キャリアにおける勝利数わずかに5、獲得ポイント159.5のケケだが、1982年にわずか1勝ながら地道にポイントを重ねた結果タイトルを獲得している。
ライッコネンとは同国人であるワールドチャンピョン、ミカ。ハッキネンは20勝、420ポイントでワールドチャンピョンを2度、ものにしている。勝利数はともかく、ポイント数ではライッコネンは今シーズン中に間違いなくハッキネンを上回ることになるだろう。
勝っても、勝ってもタイトルを取れなかったナイジェル・マンセルは16年と言う長いF1生活の後ろから3年目に悲願のタイトルを獲得し、無冠の帝王になりそびれている。31勝482ポイントのマンセルは、デビューから最も遅いタイトル獲得か?
ニキ・ラウダは3度ワールドチャンピョンのタイトルを獲得しているが、勝利数こそ25だが、獲得ポイントは420.5。実に効率よくタイトルを獲得していることになる。ライッコネンは、ラウダのポイントも今シーズン中に上回ることだろう。効率が良いという意味ではネルソン・ピケも同様だ。23勝485.5ポイントでニキ・ラウダと同じ3度ワールドチャンピョンのタイトルを獲得している。
現役ドライバーでは、13勝、517ポイントのデビッド・クルサード、9勝519ポイントのルーベンス・バリチェロは共に無冠。10勝386ポイントを獲得したゲルハルト・ベルガーは、無冠のまま、ドライバーとしてはF1の舞台を去っている。
さて、問題は12勝398ポイントのライッコネンだ。ケケ・ロズベルクの5勝159.5ポイントと比べれば、ライッコネンは既に2回ほどチャンピョンになっていても不思議ではない戦績だが、共に500ポイント以上のポイントを獲得しながら「最強のセカンド・ドライバー」の道をまい進するクルサードやバリチェロの例を見れば、ライッコネンもまたタイトルを得る事が出来ないままF1人生の幕を引くことになる可能性もあるということだな。
12勝、398ポイント。微妙な数字である。
注:本稿では1980年代以降のドライバーだけについて論じている。また、勝利数と獲得ポイントは2007年イギリス1GP終了時点のものである。
P.S. 1980年代ということなのに、1980年のワールドチャンピョン、アラン・ジョーンズを忘れておったぞ。12勝206ポイントの戦績。ライッコネンのほぼ半分のポイントでワールドチャンピョンをゲットしている。
今日の1枚は、梅雨時にぐんぐん大きくなる里芋。
無冠とは言え、ライッコネンの12勝398ポイントは実に立派な戦績である。勝利数、獲得ポイントともにライッコネンよりも少なくてワールドチャンピョンを獲得したドライバーはいくらでもいる。すぐに思い出すのはジャック・ビルヌーヴ、デーモン・ヒル、ケケ・ロズベルク。
ジャック・ビルヌーヴは昨シーズンまで走っていたからご記憶の方も多いだろう。11年間F1で走っているが上位に顔を見せたのはデビューした1996年と翌97年。2年目の97年にウィリアムズ・ルノーでワールドチャンピョンに輝くが、勝利数11、獲得ポイントは235。タイトルを獲得した翌年以降はまったく良いところがないままF1の世界を去っている。
デーモン・ヒルは勝利数こそ22であるが、獲得ポイントは360とライッコネンに及ばない。1992年のデビューから8年間F1で過ごしているが、タイトル獲得は1996年、ウィリアムズ・ルノーによってである。しかし、タイトル獲得の翌年には弱小チーム、アロウズに移籍し、その後はいいところなし。ヒルの後を継いだジャック・ビルヌーヴがワールドチャンピョンを獲得している。
おそらく、最も少ない勝利数とポイントとでワールドチャンピョンの座を得たのはケケ・ロズベルクだろう(ニコのオヤジだ)。F1キャリアにおける勝利数わずかに5、獲得ポイント159.5のケケだが、1982年にわずか1勝ながら地道にポイントを重ねた結果タイトルを獲得している。
ライッコネンとは同国人であるワールドチャンピョン、ミカ。ハッキネンは20勝、420ポイントでワールドチャンピョンを2度、ものにしている。勝利数はともかく、ポイント数ではライッコネンは今シーズン中に間違いなくハッキネンを上回ることになるだろう。
勝っても、勝ってもタイトルを取れなかったナイジェル・マンセルは16年と言う長いF1生活の後ろから3年目に悲願のタイトルを獲得し、無冠の帝王になりそびれている。31勝482ポイントのマンセルは、デビューから最も遅いタイトル獲得か?
ニキ・ラウダは3度ワールドチャンピョンのタイトルを獲得しているが、勝利数こそ25だが、獲得ポイントは420.5。実に効率よくタイトルを獲得していることになる。ライッコネンは、ラウダのポイントも今シーズン中に上回ることだろう。効率が良いという意味ではネルソン・ピケも同様だ。23勝485.5ポイントでニキ・ラウダと同じ3度ワールドチャンピョンのタイトルを獲得している。
現役ドライバーでは、13勝、517ポイントのデビッド・クルサード、9勝519ポイントのルーベンス・バリチェロは共に無冠。10勝386ポイントを獲得したゲルハルト・ベルガーは、無冠のまま、ドライバーとしてはF1の舞台を去っている。
さて、問題は12勝398ポイントのライッコネンだ。ケケ・ロズベルクの5勝159.5ポイントと比べれば、ライッコネンは既に2回ほどチャンピョンになっていても不思議ではない戦績だが、共に500ポイント以上のポイントを獲得しながら「最強のセカンド・ドライバー」の道をまい進するクルサードやバリチェロの例を見れば、ライッコネンもまたタイトルを得る事が出来ないままF1人生の幕を引くことになる可能性もあるということだな。
12勝、398ポイント。微妙な数字である。
注:本稿では1980年代以降のドライバーだけについて論じている。また、勝利数と獲得ポイントは2007年イギリス1GP終了時点のものである。
P.S. 1980年代ということなのに、1980年のワールドチャンピョン、アラン・ジョーンズを忘れておったぞ。12勝206ポイントの戦績。ライッコネンのほぼ半分のポイントでワールドチャンピョンをゲットしている。
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