F1 2007年 第10戦 ヨーロッパGPを振り返る

 レースの結果はこちらをご覧いただくとしよう。
 いやはや、面白いレースだったな。郷秋<Gauche>はフジテレビがF1の全戦中継放送を始めてから20年間見ているけれど、こんなに面白いレースは見た事がなかった。20年間と言えば300戦以上見てきたわけだけれど、壮絶なバトルや汚いぶつけ合い、悲惨な事故も随分と見てきたけれど、昨日ほど波乱に富んだレースは余り記憶にないぞ。

 で、波乱のレースになれば、この人。クルサードがしっかり5位に付けていたりで、やっぱりクルサードは荒れたレースで本領発揮の超ベテランだな。チャンピョンにはなれないけれど、F1には無くてはならないドライバーの一人だ。

 しかし、ライッコネン。ここまでニュルブルクリンクとの相性が悪いとは。勝てないさだめなんだね、ここでは。しかしだ、せめていくつかでもポイントを稼げなかったのは痛い。ポイントリーダーのハミルトンが0ポイントの時こそ稼がなければならないというのに。

 さて、ポディウムに立つ前のアロンソとマッサ。そして記者会見での二人。これが勝者と2位、これが2度のチャンピョンと無冠の若者との違いということなのか。アロンソの「大人の対応」に少しは救われたけれど。

 その点、大いに褒めるべきはウェバーとブルツだ。これまでの最高位が共に3位の二人が、表彰台の最後の一段をかけた壮絶な戦いは最終コーナーまで続いたが、表彰台をゲットしたのはウェバー。そのウェバーがブルツの健闘を称え、それに応えるブルツの姿の何と清々しいことか。これでこそ紳士のスポーツだ。

 次戦は2週間後、抜けないハンガロリンクだ。低速で抜けないこのコースでのGP、そろそろ止めにして欲しいところだが、今年はチャンピョンシップを巡る4人の戦いがますますヒートする舞台だ。抜けないから最大の見所は予選かも知れないけどね。

今日の1枚は、例によって記事本文とは何の関係もない、白山谷戸の青田。
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