オンダヤマネコの棲息を確認

 横浜新聞によれば、環境省野生動物局及び日本野生動物学会が、既に絶滅したとしていた「オンダヤマネコ」ですが、横浜市在住の写真家K.G.氏が本年5月下旬に写真撮影に成功し、その写真のネコが、「オンダヤマネコ」に間違いないことが確認されたようです。以下、横浜新聞の許可を得て、記事の要約を掲載いたします。

 本年5月、写真家K.G.氏(ご本人の希望によりイニシャル表示。横浜市在住)が「オンダヤマネコ」と見られる野生の猫の写真撮影に成功しました。オンダヤマネコは、環境省野生動物局及び日本野生動物学会が1997年に、既に絶滅したものと思われると発表しておりましたが、K.G.氏撮影の写真を鑑定した日本野生動物学会では、写真の猫がオンダヤマネコに間違いないものとして、絶滅宣言を撤回し、今後棲息状況などを確認するための大規模な調査を開始すると発表しています。

 オンダヤマネコはイリオモテヤマネコ、ツシマヤマネコなどとの近似性を指摘されながら、棲息地が横浜市内にあり、宅地造成などの開発が早いテンポで進んだことなどから、学術調査による生態状況の把握のまもなく、既に10年以上前に絶滅したものとされていました。

 しかし、今回K.G.氏が撮影した写真のオンダヤマネコは、鑑定の結果1~2歳と若い成獣であるとみられており、親世代のオンダヤマネコを含め、複数匹が生息していることが考えられるとのことです。

 日本野生動物学会では、K.G.氏から写真撮影時の状況などの聴取を既に終え、K.G.氏の協力を得、本年8月には自動撮影のカメラを設置するなどし、その生態の調査に乗り出すとしており、環境省野生動物局、行政・警察当局も、オンダヤマネコが生息しているものと思われる横浜市青葉区恩田町の山林への部外者の立ち入りを禁止するなどして、調査に協力したいとしています。

以上、「横浜新聞」2007年7月8日版より記事を要約・転載。


 今日の1枚は、横浜市在住の写真家K.G.氏からご提供いただきました、「オンダヤマネコ」の貴重な写真です。
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