日本、8位

 1位アメリカ、2位中国、3位ロシア。そして日本は8位。さて、何の順位でしょう。
 これは「違法パソコンソフトによる損失額」の順位。実は昨日に続いて日本経済新聞の記事からの話題。

 アメリカは80億4000万ドルで栄えある1位となった。違法ソフト利用率は20%と最低位でったが、PCの普及台数が多いために損失額でも1位となったわけだが、2位の中国は違法ソフト利用率82%で損失金額66億6400万ドル、3位のロシアは違法ソフト利用率73%で41億2300万ドル。

 さて、日本はと言えば、違法ソフト利用率は23%と世界で4番目の低さだが、PC台数が多いことから17億9100万ドルの損失で8位となったようである。

 PCの普及率は国によっていろいろだから、郷秋<Gauche>が気になるのは損失金額よりもむしろ違法ソフトの利用率。インドが69%、ブラジルが59%と、先のロシア、中国と共にBRICsが上位に来ている。こういった違法行為に支えられた著しい経済成長ということなんだろうな。

 何とか面目を保った日本だって、PCの普及が始まった25年前の状況は酷いものだった。ビジネス用PCが1セット100万円もする時代だったから当然ソフトまで買う予算がない。だからおまけにソフトを1本付けさせて、それを台数分コピーして使うなんていうのは当たりまえだった。

 大体がPCの販売会社の営業さんが自ら、「ソフトは無償でお付けします。コピーも他社に出したりしなければ台数分までOKですから」なんて調子。ほとんど「販促ツール」だったな。そんな状況がよくもまあ25年間でここまで変わったものだ。果たしてBRICs諸国の四半世紀後は如何に。
 
咲き始めた、我が家のエゴノキ。
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