唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
IMAGES of YOKOSUKA(No.2)
3:2のアスペクト比を持つ35mmフィルムで撮った写真を、当時の郷秋が何故19:10から18:10くらいの横長に切り取ったのか、正確な理由はわからない。アルバムと同時に発見されたプリントの中には六切りにトリミング無しでプリントしたものもあり、3:2に近いこのアスペクト比の方がしっくりくるカットもあった。広く見せようと云う意図があったのだとは思うけれど、わざわざ上下をカットする程の事はないと思うのだが、その時にはそれなりに強い意図をもってそうしたんだろうな。しかしその結果の18:10と云うアスペクト比が今のハイビジョンの16:9に近いのは偶然だろうか。
当時の横須賀は、アメリカ海軍の空母ミッドウエイの母港化に反対するデモが盛んに行われ、特に過激派のテロに警戒して相当な数の警察官、機動隊員が投入され警備に当たっていた。かなり遠くから機動隊員がこちらに向かって歩いて来るのを見つけて直近まで撮影していたのだが、その直後に機動隊員に取り囲まれ恐い思いをすることになる。
「肖像権があるのを知っているのか」と云われた記憶がある。今なら「公務中の公務員に肖像権はない」と突っぱねるところだが、当時の郷秋にそんな知恵はなく、反論しなかったのが良かったのか、フィルムを取り上げられたりすることはなかった。
『IMAGES of YOKOSUKA』★目次★
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