唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋<Gauche>の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
今日の神奈川新聞一面より
親愛なる神奈川新聞の今日の一面のトップは「保育所 保険に解禁」。このタイトルから記事内容を想像出来る方はどれ程おられるだろうか。
「保険 保育所に解禁」ならば、(実際はどうか知らないが)例えば保育所はこれまで損害賠償保険に加入することができなったのが加入できるようになったか、あるいは保育所が保険代理業を営むことが解禁された(多分そんなことは無いだろうが、文字面としては)と読めるのだが、「保育所 保険に解禁」ではまったく、少なくとも郷秋には記事内容を想像することが出来なかった。「保育所 保険会社に解禁」ではどうだろう。「保育所経営 保険会社に解禁」ならその大意を想像することが出来るだろうか。
まったく知らぬことであったが、保険契約者を保護するために(営業損失が出ないようにと云う意味なのだろう)、保険会社が営むことの出来る事業内容が法律で定められているようなのだが、これを改正して保険会社が保育所の経営を出来るようにすると云う記事なのである。ちなみに学校法人も営むことの出来る収益事業の内容が制限されており、永続性と安定性が重要な法人にはこのような制限がかけられているようである。
この手の記事を読むと、郷秋は株式会社による大学経営を思い浮かべる。どう考えても上手く行っているようには思えない株式会社立の大学だが、果たして保険会社が経営する保育所は大丈夫なのか。入園の条件に親会社との保険契約があったりはしないのだろうか。保育中の事故の際の保証は万全か、いや、保証の前に事故が起こらない体制の構築は出来るのだろうかと、色々と考えてしまう。
行政、あるいは政治家は新しい制度を作り出すことで、あたかも自分たちが前向きに仕事をしているような錯覚に陥ってはいないだろうか。保険会社が保育所を経営することが悪いと云っている訳ではない。ただ、人の命を預かり、人の一生にも影響を与えかねない保育の仕事を、果たして利益追求型の法人に託して良いのか、ホントの意味で議論・検討が尽くされた結果なのかが心配なのである。
「恩田の森Now」
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本日は荒天のため、撮影することができませんでした。次週にご期待ください。只今は8月31日撮影した写真を4点掲載いたしております。秋に向かう森の様子をどうぞご覧ください。