水筒ってのはなにも筒型じゃなくてもいい?

 まずはこちらをご覧ください。
http://www.gizmodo.jp/2014/09/_a5.html
 

 いけません。水筒は筒型でなければなりません。だってそうでしょう。水を入れる筒型の容器だから「水筒」なのです。筒形でなければそれはもはや「水筒」と呼ぶことは出来ません。このアイディアを否定するつもりはありませんが、これは水筒ではなく「水板」(すいばん)です。筒状ではない水入れを水筒と呼ぶことは許されません。

 しかしですよ、この「水板」のアイディア、郷秋は問題ありだと思いますね。物体の体積と表面積の関係を考えてみてください。同じ体積で最も表面積が少ない形は球形のはずです。板状に延ばせばその表面積はどんどん広くなります。表面積が大きい(広い)と云う事はその表面に傷がつく、最悪の場合には穴が開く可能性が高くなります。

 液体を保管する容器の最も重要な機能は、中の液体が漏れない事です。つまり、入れ物にひびが入ったり穴が開いたりしない事。と云う事は、水の入れ物としては出来る限り表面積の小さい球体、球体では扱いにくいからそれを引き延ばした円筒形が優れていることになります。ですから、水を持ち運びする道具としての「水筒」は実に合理的な形をしている訳です。

 強度的にもより球体に近いものが丈夫なはずです。最近、非常に薄い素材で作られたペットボトルが出回っていますが、これも筒状だからあの薄さで何とか強度を保つ事が出来ている訳で、あの厚みの素材で板状の入れ物を作ることは出来ないでしょう。いっその事、破れない素材で風船のような特定の形を持たない入れ物の方が良いかも知れませんね。


 8月31日にもご覧いただいた、菊じゃないのに菊を名乗る「秋明菊」。秋を明るくする菊と云う良い名前なので、これは良しとしよう(^^)

 「恩田の森Now」
http://blog.goo.ne.jp/ondanomori/
 8月31日撮影した写真を4点掲載いたしております。秋に向かう森の様子をどうぞご覧ください。

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