来春の羽田-富山便はどうなる

 来春と云うのは、つまり北陸新幹線の開通後と云う事なのだが、羽田-富山便(「便」と書かれていると云うことは、航空便と云う意味だ)の乗客はかなり少なくなることは間違いないだろうな。だって、駅から駅までたったの2時間7分、金沢までも2時間28分なのだから、あえてヒコーキで行こうと云うのは、郷秋のようなヒコーキ好きか、あるいは羽田のすぐ近くに住んでいて、富山あるいは小松の空港のすぐ近くに行こうとかと云う人だけだ。東京都内から、富山市内あるいは金沢市内まであえてヒコーキを利用しようと云う人は少数派である。

 30年前の東北新幹線の開通と同時に羽田-仙台便はなくなった。当然である。仙台よりももっと羽田に近い福島空港に臨時便が飛んだのは3.11直後で新幹線も東北自動車道も使えなかった特別な事情があった時だけの、文字通り臨時の措置であった。

 羽田-富山&小松便に話を戻そう。いや、新幹線が開通してもヒコーキ便のニーズがまったくなくなるとは思わない郷秋である。考えても見れば、東京-大阪が2時間26分で結ばれる現在でも、羽田-伊丹空港便が健在であるように、新幹線よりも若干余計に時間がかかったとしても、価格の優位性あるいは、空港での食事やショッピングを含めた旅の楽しみを求める層はなくならない。鉄道よりも融通の利く料金体系をフルに活用したホテル・旅館のパケージツアーと云う魅力の可能性もある。

 まぁ、ビジネス客は新幹線に流れるとしても、観光客を中心とした一定のニーズは必ずあると思う。もし、羽田-富山&沢便が消えたとしたら、それは新幹線の利便性に負けたのではなく、旅客を呼び込む為の知恵比べに負けたと云う事だと思う郷秋であるぞ。って、郷秋なら、行はヒコーキで、そして帰りは新幹線でと(その逆でも良いが)、乗り物に乗ることも旅の楽しみの一つととしたいものだ。

 「恩田の森Now」
http://blog.goo.ne.jp/ondanomori/
 8月31日に撮影した写真を4点掲載いたしております。秋に向かう森の様子をどうぞご覧ください。

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