プロカメラマンからの100のこと(その2)

 http://www.gizmodo.jp/2014/09/100_57.html 
 GIZMODOにこんな記事。今日は昨日の1~25に続いて26~50ついての郷秋的講釈を。お前の講釈なぞ聞きとうないと云う方も多い事でしょうが、このblogは郷秋の勝手なつぶやきをつづるもの。どうぞご容赦ください。

26)機材にあるロゴを黒いテープ等で隠してしまうこと。これによって自分があまり目立たなくなる。
講釈:何を云わんとしているのか判りません。そんなことをする意味はまったくありません。ちなみにカメラに書いてあるロゴよりもストラップのロゴの方が目立ちます。

27)明るい日中に撮影する場合は、常に露出少なめ、2/3程度で撮影すること。
講釈:そうですか?私は+1/3で撮影しております。撮影後に明るさを調整する際に、暗いものを明るく調整するよりは、明るいものを暗く調整する方が画質の劣化が少ないように思うのです。

28)撮れば撮るほど、上手くなる。
講釈:下手な鉄砲は数を打っても当たりません。同じパターンでたくさん撮っても意味がありません。フットワーク良く右から左から上から下から、横位置だけではなく縦位置も、広角で寄って、離れて望遠で。考えて、いろいろなパターンで撮ってこそたくさん撮る意味があるのです。

30)ベストの1枚だけを人に見せること。
講釈:その通り。似たような写真が幾枚もblogにUpされているのを見かけます。自分でベストな一枚を選べないんですね。良い写真を見分ける目を養いましょう。

31)コンデジもカメラである。
講釈:コンデジ(コンパクトタイプデジタルカメラ)も確かにカメラです。でもこれだけを使っていても上達は余り期待できません。コンデジで素晴らしい写真を撮られる方もおられますが、多くはSLR(一眼レフ)で腕を磨いた方です。

39)カメラ用バッグは捨てて、メッセンジャーバッグを使うこと。レンズやカメラが取り出しやすくなる。
講釈:カメラバッグは撮影現場までカメラやレンズを運ぶためのものです。撮影現場に着いたら、あるいは撮影しようと思っている時には、カメラをバッグから出してフードを付けてレンズキャップを外して常に電源をONにしておきます。ちなみにケースも同様で、ケースは撮影現場までカメラを運ぶ時に傷つけないようにするためのものです。撮影現場ではケースを外しましょう。ってか、ケースはそもそも必要ありません。

47)カメラを過保護に扱ってはいけない。使い倒すこと。
講釈:カメラが金属製でフィルムを使っていた頃、ブラックボディーの塗装のハゲは写真家、写真愛好家の勲章でした。 39)の繰り返しになりますが、撮影時にはカメラのケースを外してください。何故ならば、メーカーはカメラが裸の状態で最も良くホールドできるようにデザインしているからです。ただし持ち運びの時にはクッション性の高い素材で出来たケースなどに入れて保護します。ちなみに郷秋は、どんな形のものでも自由に包むことが出来る、ネオプレーン製の小型の風呂敷でカメラやレンズを包むことも多いです。

48)ストレートフォトグラフィーを撮ること。
講釈:特に草花のマクロ撮影においてボケ表現を排除したとすると、もはや写真表現として成り立ち得なくなります(図鑑用の写真としての需要ありますが)。報道写真においてもボケ表現は主題を強調するための、あるいは状況をそれとなく説明するための大切な手法の一つです。また、テーブルフォトにおいての画面構成演出は大切な要素となります。写真全般を語る場においての48)の主張は相応しいものとは思えません。
注:ストレートフォトグラフィーに対する郷秋の理解が十分ではないことを付記しておく。


 「恩田の森Now」
http://blog.goo.ne.jp/ondanomori/
 27日に撮影しました写真を4点掲載いたしました。稲刈り時の森の様子をどうぞご覧ください。

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