ペンタックスからフルフレーム機登場

 リコーのペンタックスブランドからフルフレームのDSLRが登場するようです。CP+にはその試作機が展示される模様。
http://news.ricoh-imaging.co.jp/rim_info/2015/20150205_006518.html

 その写真を見て、郷秋<Gauche>は思わず「67」か?!と思ってしまいました。ペンタックスとしても当然意識はしているのでしょうね。しかしですよ、今のペンタックスに35mmフルフレーム対応のレンズはどれ程あるのですか?

 本日付で新発売とされている HD PENTAX-D FA★ 70-200mmF2.8ED DC AWとHD PENTAX-D FA 150-450mmF4.5-5.6ED DC AWはフルフレーム対応のようですが、問題は標準ズームと広角の単焦点とズームレンズです。ペンタックスはニコン、キヤノンと並ぶSLRの老舗ですから、SLRはボディ本体だけではなく交換レンズを中心とした大規模なシステムを構築しないと本来の意味をなさないことを知っているはずですが、もう幾年もAPS-C専業となっていたペンタックスに再構築が可能なのでしょうか。

 ペンタックス側の意図とは関係なく、リコーがどのように考えているかも問題になりますね。リコーはフィルム時代にはSLRも製造していたメーカーではありますが、ニコンやキヤノンのような大規模なシステムを構築することはありませんでした。なかったというよりは出来なかったし、そのようなシステムを必要とするプロを抱え込むこともできませんでした。精密機械の老舗でありながら、少なくともカメラ部門においては覇権を競うまでには至らなかった会社です。

 悲しいかな、今のペンタックスはそんなリコーの一事業部ですからね。デジタル645はフィルム時代に確立したマーケットをそのまま引き継いでいますからそれなりの事業展開は出来るのだと思いますが、35ミリフルサイズ機となるとどうでしょうね。まぁ、ペンタックスは郷秋<Gauche>が初めて持ったSLR(SPとSL)のブランドですから頑張ってもらいたい気持ちはありますが、リコーがその経営権を握っているとなるとどうなんでしょうね。

コメント ( 0 ) | Trackback (  )