唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋<Gauche>の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
日本に根付くか、自動車文化
マツダが初代ロードスター(NA)の純正レストアパーツを2017年から供給する計画を発表した。
NAは1989年に登場しているから初期型の車齢は既に27年に達している。国産車の平均寿命(最初の登録から抹消までの年数)は12年程度だから、既にこれを2クール消化しており、古い車を愛でる文化が一部の愛好家の間にとどまっている日本においては十分ヒストリックカーと云って良い車になっている。
1989年は、ホンダからNSX(初代。発売は1990年)、日産からスカイラインGT-R(R32)そしてマツダからはロードスター(NA)が登場するなど、日本におけるスポーツカーのヴィンテージイヤーとして記憶される年だが、初期型は販売から27年を迎え、新車当時の走りを再現するためにはレストレーション作業(レストア)が必要な時期に入って来ている。
NSXとGT-Rはもともと高価な車だから大切に乗られ、更には金に糸目をつけないレストアが行われている可能性があるが(NSXにはホンダ自身によるリフレッシュプログラムがあった。今秋に再開予定)、NAは本格的なスポーツカーとしては廉価であったために、今は走ってはいてもかなり痛んでいるものも見かける。
そんなNAのためにメーカー自らがパーツを供給してくれるとなると、手ごろなベース車両を見つけてレストアしようかと云う方も出て来るのではないだろうか。家族が増えたので手放してしまったけれど、もう大きな車は必要ないからと昔乗っていた車にもう一度乗ってみる。そして親から子へと引き継がれいつまでも愛される、そんな文化が根付いてこそ真の意味で日本が自動車先進国に追いついたと云えるようになるんじゃないかな。
例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、夏の音の主役の一つでもある蝉。
横浜の住宅地に残された里山の四季の移ろいを毎週撮影し掲載している「恩田の森Now」に、ただいまは8月6日に撮影の写真を4点掲載しております。盛夏の森の様子をご覧いただければ幸いです。
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