弁護士太田宏美の公式ブログ

正しい裁判を得るために

フロリダガンマン訴訟にみるアメリカ人のタフさ

2012年07月18日 | 海外事情

フロリダガンマンは、保釈金100万ドルで再保釈の決定が
ありましたが、24時間後には100万ドルの手当をして
自由の身になっています。

現在、検察・弁護間で証拠開示の手続中のようです。

ただ、再保釈決定については、私もそこまで言う必要があるのかという
気もしていましたが(逃亡をもくろんでいたのではないかなど)、
たぶん、判事は騙されたことに立腹していたのでしょう。
決定には、飛行場付近に立ち入ってはならない、とか
足につけるGPSでしょうか、あれも自前にしろとか
本当に厳しいものだったようです。

ということで、弁護側は判事忌避の申立をしたようです。
結論はこれからです。

また、検察側開示の証拠に、いとこにいたずらをした経験があるという
被害者の供述があり、マスコミでも取り上げられています。
弁護側は、本件に関係のない証拠なので、非開示決定の申立をしたようです。

この事件は、全米の関心を集めていますし、BBCのような世界規模の
マスコミでも詳細が報道されているほど、注目度が高いものです。

このように徹底的に戦うというのは、アメリカ的なのか、あるいはこの事件
固有のものか、わかりませんが、
やはりアメリカの国民性と関係があるように思います。

アメリカ人には強さ、たくましさ、があるように感じていますが、
その一事例かもしれません。

精神的なたくましさを知るためにもいい勉強なります。

引き続きウオッチングしていきます。