シリアでは体制派と反体制派が銃を撃ちあっています。
1年で7500人以上の死者が出ているということで、
世界の注目を集めています。
日本は、平和です。
国民が銃を撃ち合うことなどあり得ません。
それにもかかわらず、地震、津波、原発で2万の人が死亡し、行方不明
になっています。
地震も津波も自然がもたらすものであり、避けられません。
しかし、津波にしても原発事故にしても、人災の要素が極めて大きいです。
平和にもかかわらず、これだけの人が被害にあっているというのは、
平和ボケというのは実際は、戦争や内戦などと結局はかわらないということ
なのでしょうか。
銃の飛び交う実弾戦では人の死亡だけでなく、当然街も破壊されます。
今回の津波はもとよりですが、特に原発事故は、放射能をまき散らし、
そういう意味で大きく街々が破壊されました。
実弾戦のようには目には見えませんが、その破壊力はもっと大きいかも
しれません。
平和ボケによる被害は、戦争による被害とくらべ、大きいことはあっても
少ないということはないのです。
政治の機能不全や公共的大企業の無責任体制の垂れ流しは、
実際はシリアの銃弾戦より、はるかに国民を国土を蝕んでいるのかも
しれません。
目に見えないだけに気付かない、気付かないだけに、誰も何もしようと
しない。気がついたときは、溶解状態で、なすすべもない、
それだけは避けたいものです。
少々、突飛な比較かもしれませんが、私たちはもっと危機感を持つべき
だと思います。