日経の「シニアが拓く」は金曜日で終わりでしたが、残念ながら
新しい情報やヒントになる情報は全くありませんでした。
厚労省によると(孫引きです)、「生活に制限のない「健康寿命」は
女性が73・6歳、男性が70・4歳。平均寿命との差である「不健康な期間」は
女性が12・8歳、男性が9・2歳」ということになる。
不健康な期間、どの程度をいうのかわかりませんが、随分長いですね。
いずれにしても高齢社会を考えるにあたっては、生活をエンジョイできる(就労可能
も含む)期間とその後にわけて考える必要があると思います。
さらに、仕事や積極的に生活をエンジョイできないとしても自立した生活をできる期間
とそうでない期間をわけて考える必要があると思います。
自宅で自立するためには、この期間をできるかぎり長くするために必要なことの第一は
毎日の食事ではないかと考えます。
一日3回、休日はありません。365日のことです。
買い物は勿論、食事をつくることは本当に負担になります。
今日の日経でも大手食品メーカーが相次いで食品の宅配事業に参入、特に
高齢者向きの需要拡大が新たな販路だとの記事がありました。
その通りだと思います。
視点を高齢者サイドにたって、安価で手間のかからない、それでいて変化にとんだ
メニューを用意すること、そして一番大事なことは、高齢者の手元まで確実に届く
配送システムだと思います。
行政の中に取り込むことです。
これができれば、一人住まいの高齢者であっても、かなりな程度まで自宅で生活できる
はずです。
ある程度の緊張感があった方が、精神的にも肉体的にも健康を維持しやすいはずです。
日本は人口密度が高いので、あえて一か所に集めなくとも、効率的な食事の配達システムの
構築は可能と思います。
いずれにしても高齢になればなるほど、自立の精神や生活の自己管理が
重要になるのだと思います。
母が98歳で亡くなって、いろいろ考えるようになりました。