ようやく、オリンパスの旧経営陣が逮捕されました。
そもそものきっかけは、ウッドフォード氏の内部告発(と言っていいでしょう)
です。
内部告発制度は、内部の巨悪な犯罪にはきわめて有効な制度といえましょう。
さて、シーズン20の第8話は内部告発報奨金をめぐる争いからの犯罪でした。
ドラマの中にもありましたが、ファイバー製薬会社の内部告発の報奨金を巡る
訴訟で巨額な報奨金を支払うことで和解(settlement)が成立したばかりでした、
このドラマはそれに刺激されてものと思われます。
回収金の1~3割といいますから、莫大な金額になります。
本来、内部告発は、悪を改めることにあります。
内部告発すれば、当然、身分は失うことになります。
内部告発を容易にするために、報奨金をというのは、意味のある制度です。
身分を失っても経済的に困ることはないからです。
女性の方は、社会正義に動かされたので、報奨金は全部寄付するというものです。
ところが、男性の営業部長はというと、ただ便乗するだけにもかかわらず
それでは困るというわけです。
それじゃ止めればいいのですが、莫大な金額が目の前にぶら下がっているわけ
ですから、やめるわけにはいきません。
これって横取りするようなものですよね。
人間というのは、本当に、ずうずうしく、欲張りな動物なんですね。
さて、オリンパスの逮捕劇、これで何かがかわるのでしょうか。
話はかわりますが、8話では、マッコイが製薬会社のCEOに
捜査協力(パソコンの引き渡し)に出向きます。
アメリカでは地方検事は選挙で選ばれますが、
マッコイはこの会社から政治献金を受けていたし、選挙のときに支援をうけて
いたのですね。
マッコイは、当然、受けた政治献金を返還するのですが、
地方検事を選挙で選ぶという制度である以上、こういうことは避けられない
問題です。
マッコイは、献金を返還するということで、筋を通し、その後の捜査でも
筋を通しました。
どのような制度にもプラス・マイナスがあります。
一番大事なことは、やはり、それを動かす人間の方にあるように思います。
内部告発、そしてその報奨金制度も同じです。
妻を殺された夫の最後の結論、
殺した男性部長には20年の実刑、報奨金は、まず他の被害者の遺族に
残りは全額、寄付に
というのは極めて良識的です。
カッターは20年には不満のようでしたが・・・
Law&Orderは、これを見ずしてアメリカを語れないドラマということです。
なんだかんだと言ってもアメリカはきわめて健全な国だということでしょう。
日本もまだまだ良識的で健全な国であることを願いたいものです。
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ちょっとお遊びです。
なんか雰囲気似ていませんか?私には同類のようにみえます。
口から出まかせです。