5月19日に最新話が公開された、吉田創さんのガルパンコミック「プラウダ戦記」です。前回は第8話の前編で、今回は後編にあたります。それぞれにおいてプラウダ高校、黒森峰女学園の上級生たちの卒業までの様子が描かれます。
つまり、アニメ本編におけるプラウダのカチューシャ&ノンナ、黒森峰の西住まほが隊長になる前の経緯が、後に全国大会の決勝戦で対峙する両チームの視点にて同時並行の形で描かれているわけです。この表現手法によって、全国大会の決勝戦がいかにして行われ、どのようにして周知の結末に至るか、という一連のテーマが丁寧に準備されてゆく、という印象を受けます。なかなか読みごたえがあります。
今回も色々笑ってしまう場面がありましたが、特に黒森峰副隊長の鬼塚瑠奈の普通の格好、実はマジックでのマーキングでしかなかった顔のキズ、が楽しかったです。単なる不良コスプレだったのか、と思いつつも、隊員たちから慕われ親しまれている様子にホッとしました。普通の高校生たちの戦車道チームではないか、荒れまくっている学校、チームではなかったんだ、と安堵しました。
面白かったのが、鬼塚瑠奈が周囲からの愛称をことごとく否定している場面でした。「鬼っち言うな」、「瑠奈ちゃん言うな」、「ヅカちゃん言うな」といちいち応じてますが、じゃあ、何と呼ばれたいのでしょうかね・・・。
あと、桐島という存在が気になりますね。既にチーム内に西住まほが居るにもかかわらず、次期隊長に決まっているわけですから、相当優秀なんでしょうね・・・。
ですが、周知のように波乱の幕開けとなったようです。おそらく、その混乱を完璧に収束せしめて黒森峰女学園を鉄の志にてまとめてゆくのが、西住まほなのかもしれませんね。黒森峰推しといたしましては、なんだかワクワクしてまいります。「プラウダ戦記」というタイトルではありますが、内容的にはそれにこだわらないボリュームになってきているので、次回がとても楽しみです。