岐阜の住宅設計事務所の でいbyでい

岐阜の住宅屋 タマゴグミの日々の他愛もないことを綴ったブログです。

設計士は大工さんと何を話しているんだろう?

2010-10-17 | 日記
設計士(建築士が正式名称)は現場で大工さんと何を話しているか知りたくありませんか?

現場の収まりのこと、工程のこと・・・そこら辺は当たり前。そのあとに何を話してるかというと・・今日の一日を追ってご説明しましょう。

大垣・基礎の現場では・・予算についてです。予算が厳しいということでどうしたら予算内で出来るかを、話し合ってきました。
これはよくある話です。


次のこの現場では、収まりや工程のあとに、大工さんの見積もり方法と、設計屋の見積もり方法について。
細かく見積もりするのか、一式で見積もりをするのか、それぞれの立場で立ち話。結構刺激になる話でした。

そうそう、階段、カッコイイでしょ。 開口にわざとかけて階段を造っています。これは、階段を昇り降りの手段だけでなく居場所にしたいという願いからです。


お昼から、野暮用で三河の方面へ。
その帰りに各務原の現場へ


棚等の打ち合わせをしてから、大工さんと「生き残り」ということについて討論。
私がこの議題を大工さんにふったのです。

最近、業界紙や色々なところで、生き残りをかけた・・・という言葉が使われています。
私、この言葉が嫌いなのです。

生き残る=椅子取りゲーム こんな考えで仕事をやっていたら何のためにやってるかわかんないですね。
また、残る  ということは、あんたはいずれ落ちて消えるんだから、ということを暗に言っているような気がします。
企業も自然のもの、世の中が必要としなくなれば消えて、また新しい種が生まれてくる。

無理に強くなる必要も、無理に変わる必要もなく、ただ自分の出来ることをやっていればあとは世の中が判断してくれるということですね。
ダーウィンの進化論です。

ちなみにダーウィンの進化論は、強いもの、変化に順応したものが生き残ると言われていますが、たまたま環境に適したものがたまたま存在した、というのが正しいという説もあります。(私は後者を信じています)


と大工さんに言うと、大工さんも、「ぼくも勝ち組、負け組という言葉が嫌いなんだ。人生で勝った負けたなんてあるんだろうか?人生全てが博打じゃあるまいし。」
と、

ほ~~~そうだそうだ。

と色々話していて、最終結論は

「まあ、我々持たぬもの(お金のことですね)は、元々勝ち負けなんて関係ないけど。」


現場では、こんな話をしているんです。
大工さんたちは、みんなインテリなんですよ。
一度あなたも現場で大工さんに問いかけてみたらどうですか?(けど15分以内で御願いします。仕事にならないので)


プランを考えよう

2010-10-17 | 日記
今日、1組の方にプレゼンテーションをさせていただいた。
「こんなプランは思いつかなかった」と感想を頂いた。 ちょっと嬉しかったです。

あなたもご自分でプラン(間取り)を考えてみようと思っていらっしゃるかもしれません。そんなときにちょっとしたコツを。

大胆に線を描いてください。きちっと8帖分の四角を書いてとか考えないで、「バサッ、ズバッ」と線を描いてください。
間違えたり、ちょっとプランを変えたいなと思ったとき、消しゴムで書いた線は消さないで下さい。
強調したいのなら、力強く何度も何度も線を書いてください。

筆記用具はちょっと太目のシャープペンシル(私の場合は0.9ミリ)もしくは、HB以上の鉛筆なんかがいいでしょう。

線がはみ出していたり重なっているからいいんです。その線に脳が刺激されて更なるアイデアを出してくれます。
余分な線が新たな壁や開口を生み出してくれます。

昔の偉い建築家はみんな「手を動かせ」と言っています。ちょっと神がかりの建築士は、「スケッチしていると、神が手に乗り移って書いてくれるんです」なんていう方もいらっしゃいます。(T.Sという有名な建築家です。
その意味は、偶然の線や手の動きが自分の概念を超えてくれるということを知っていたからでしょうね。



けど、ずっと机に向かっていると嫌になってくるでしょ。
そんなときは、

こんな景色をボーっと眺めるといいですよ。
安八では稲刈りまっさいちゅうです。