今日の朝、昨日と コンクリートを打設した現場の水撒きをしています。
これも社長の大切な仕事です。(社長といったって、あと2人はカーちゃんとパートさん)
コンクリートは水硬性なのです。水を与えると硬くなるんです。特にこの時期、急激な乾燥はクラックの元となります。
コンクリートは水、骨材(石や砂)そしてセメントでできています。
セメントは、水和反応といって、水になじみやすいですが水に触れると接着力と凝固力が強くなる反応を起こすのです。化学式もあるのですが、私が見ても理解不能ですので、書きません。
通常、私たちが現場で使っているコンクリートのセメントは、普通ポルトランドセメントというものです。なぜポルトランドなのかと聞かれると、もごもごと口ごもってしまいます。(要は知らないのです)
そこで、調べてみました。ポルトランドだからポルトガルと関係があるのか?と今まで思っていたのですが、調べてみたら、イングランドのポートランド島の石材に似ているかららしいです。御影石に似ていなくて良かったです。もし似ていたら 御影石セメント 別名墓石セメントなんていわれてしまって、ビルは墓石なんだぜ、と笑いものになるところでした。
コンクリートは水で固まるのに、硬いコンクリートにするためには、混ぜるときの水を極力抑えたほうがいいという不思議な法則があります。
けど、これも考えてみたら、ホットケーキを作るとき水を混ぜすぎるとべちゃ~っとなってしまいますが、水を減らすとしっかりとした固めのものができます。それと同じなんじゃないかと理解して下さい。
で、現場での監理はコンクリート工場から運ばれてきた配合のまま、打設してもらうということです。
今は少なくなりましたが、この時期コンクリートの流れが悪いと、通称「飲ませる」といって現場で勝手に水を入れてしまうことがあります。これをやると、コンクリートの配合が狂い、予定の強度が出ないことがあります。
コンクリートのことを書くともっとたくさんあるのです。たとえば、100メートル級のビルが使う高強度コンクリートとか、水の中で打つコンクリートとか、ダムで使うコンクリートとか・・・けど、今日はここまで。
そうそう、打設したばかりとか、打設中のコンクリートは素手で触らないほうがいいです。アルカリ性ですので、手がボロボロになります。