今日は、お打ち合わせ、地縄張り、床下点検、お引渡し後の様子見といってきました。
4年前にお引渡ししたお客様の家の様子です。建てたときはまだ赤ちゃんとちっちゃなお子さんの兄弟だったのに、今では二人でゲームをやるようになりました。
奥様から、楽しく暮らしていますとのお話を伺え、本当にうれしかったです。
気になっていることはありありますかと質問したら ボソッと
「壁に子供の手垢が・・・・何とかしたいんです。」
ここのお宅は羊毛の効果を妨げないように水性塗装を採用しています。この塗装は、雑巾でふき取ってもいい仕様ですから、ある程度は落とせます。
けど、私からお話したのは、
「できれば、このままでいいんじゃないですか?」
お子様たちは、あと20年もしたら多分お二人ともこの家では暮らしていないでしょう。
そのとき、家の中は夫婦お二人。
けど、子供たちがつけた跡は、確かにここで4人が暮らしていたという思い出になります。
そしてお子様が里帰りしたときに、きっとその跡を懐かしそうに眺め、あの時兄ちゃんとここでゲームをやってケンカしたななんて思い出すのです。
タマゴグミとして、仕上げ素材の選択の重要な要素は、そのままずっと取り替えずに耐えられるものかです。
フロアー合板はよくもって15年、ビニルクロスは10年程度でしょうか。 確かにそのときにやり直せば新品同様になります。けど、その新品の意味は「リセット」という意味と等しいと思います。
私は、みんなで暮らしてきたという思い出を、どうしてもリセットしたくないと思っています。だから、仕上げ素材にはこだわっているのです。
夜は、先日お引渡ししたお宅へ行ってきました。
お子様たちが走り回っていました。
ご夫婦が「傷は もう、あきらめました。」とボツッと。
大丈夫です。その傷が家を味付けしてくれているのですから。
岐阜の街中の家です。
ここの仕上げは、土佐和紙貼りです。土佐和紙は、汚れたらふき取ることもできません。
それじゃあどうするのって? はい、上からバンソウコウのように和紙をペタッと貼るのです。
それが味になるのです。
最後に公共のブログを利用してご連絡を
Aさま、地縄張り終わりました。
島田が持っているところが外壁面になります。車は2台置けそうですが、一度一緒に確認しましょう。
ちなみに島田、満面の笑みです。私が「写真撮るから笑って~」といったら、ちゃんと笑っています。
そう、タマゴグミでは社長の命令は絶対なのです!