岐阜の住宅設計事務所の でいbyでい

岐阜の住宅屋 タマゴグミの日々の他愛もないことを綴ったブログです。

増税が近づきつつありますけど

2012-06-11 | 日記

自民党が10%へ2段階引き上げに同意したようです。いよいよです。

5%といったら2000万円で100万円です。恐ろしい金額です。

今でも始まっているのですが、来年は本格的に駆け込みで家を建てられる方が多くなると予想します。そうなると、資材の高騰、職人さん不足などの現象がおき、混乱の中での家づくりとなるでしょう。

いま、具体的に計画をして間取りなどを行っている方は別として、今後家を計画される方にお伝えしたいことは、

あせらない、惑わされない、踊らされない でください。

 

建築は、小さな業種や小さな材料の集まりで出来ています。1つのもので、100万円をこすものは少なく、ひとつ数千円 数万円(数百円のものもたくさんあります)の固まりです。

急激に需要が増え、品不足となると簡単に10%は値上げするものが続出するでしょう。それは、お客様への請求に反映されたり、仕様の変更に反映されたりするでしょう。たとえばそれらで2%値上げしたとしましょう。2000万円の2%は40万円です。 

さてさて、消費税アップ後 間違いなく家の建つ数はがた減りします。そうすると、資材は余り気味になり、職人さんも仕事が減ってきます。そうなると、価格は下がると予想されます。現時点での価格より2%値下げしたとしましょう。するとマイナス40万円。となると、駆け込みで家を建てても大きな徳はないと考えることも出来ます。

もっとぶっちゃけたことをお話しましょう。 私たち建築屋は お客様の財布の中身を知っています。消費税が上がったからといって、明日から税込み2000万円のものを2100万円で売ります!  と言えないんです。 消費税が上がったら、自分の身を削り、協力業者さんにも協力してもらって以前の仕様で以前の価格に近いものを提供しようとします。(ただし、これはしばらくの特例となりますが)

ですので、あせらないでください。惑わされないでください。  今日はまずそのことをお伝えしたくて書きました。

 

さてさて、現場の様子です。

長良の新しい現場では、基礎コンクリートうちを行いました。立ち上がりとベース部分を一体でうちますので、まずこのように立ち上がり部分を先に打ちます。その後、ベース部分を打ちます。

この段階で私は、生コンの配合表を確認し、ボルト位置の最終チェックを行います。

 

さてその後は、各務原の現場へ

タマゴグミの透湿防水シートは銀色です。これは、壁からの熱をはじくためアルミを溶着したシートを利用しているからです。先ほど建築は単価の安い材料で出来ているといいましたが、このシート結構高いです。請求書が来るとちょっとため息が出ます。

今日は、窓周りの防水テープの状況を確認しさらに貼増しを行いました。 窓周りや屋根と壁との境からの漏水事故が多いので、その部分は自分の目で確かめます。 「すごい!」と思いますか?  いえいえ、ケチなだけです。後から雨漏りがおきて直すとなるとすごい費用がかかります。ならば、今ひと手間かけて対策しておいたほうが経済的と考えています。 結構打算的なんです(と、本性をバラす)

その後は、各務原の現場にキャンプ用テーブルと椅子、パソコンを持ち込んで収まりの検討を行いました。

通常事務所で行うのですが、昨日聞いたラジオで「ノマドワーカー」が取り上げられていて カッコいいじゃん と感じやってっみました。

効果は・・・まあ、これからですね。

 

こんな感じで現場は進んでいっています。

 

 

 


土地の本 もうすぐ完成です

2012-06-08 | 日記

題材の前に長良のもうひとつの現場の様子です。

本日、JIOの検査がありました。そしてその後すぐに型枠工事に入っています。

今回も型枠が浮いています。基礎コンクリートの一体打ちを行います。

最近は、基礎の立ち上がりを極力減らそうと計画しています。

基礎の立ち上がりが少ないということは、主要構造の壁が整理されているという状況です。 ということは、後から間取りが変えやすい構造になっているということです。(回りくどい言い方・・) また、風通しもよくなりますし、配管の自由度も上がります。そして、毎年1回の床下点検がやり易くなります。(これが一番の理由だったりして)

しかし、リスクもあります。

立ち上がりは、底板(下の平ペッタイ部分)の曲げに抵抗する作用があります。 その立ち上がりが少なくなると、曲げに弱い底板になってしまいます。

そこで、底板の途中に地中梁を作っ曲げに抵抗できるようにしています。(2本左右に走っている鉄筋です)

 

この方法をやると、型枠担当は「いや~いい基礎だ。すっきりしていてやりやすい。」と喜びます。

けど、鉄筋担当は、「ハア~」っとため息がでます。(多分) それは、地中梁の加工をしなくてはいけないからです。

といった状況で現場は進んでいます。

 

やっと本題です。

今日、とある不動産屋さんの幹部のインタビューをしてきました。土地選びに対して、不動産業界に対しての本音トークを聞いてきました。

これを、今回の本「土地の探し方」(仮称)の最後につけます。 これをつけてやっと完成です。

お待ちいただいている方、もう少しでお届けできますので。

 

不動産さんとの話は面白かった。

価格交渉の仕方とか、資産価値についてとか、はたまたわれわれが学生自体のディスコ(若い人は知らないでしょうね)の話とか・・

もしかしたら、本編より面白い記事になりそうです。

 

お申し込みは、ホームページからお願いします 。


キシラデコールを塗りながら考えたこと

2012-06-07 | 日記

今日の昼からは、ホームオーナーさん宅でキシラデコール塗りのお手伝い。

手が届かなく危ないところは、時間を合わせてくだされば手伝うようにしています。(けど、全部って言うのはだめですが・・・)

 

木を表に出すと手間がかかります。このように数年おきにメンテナンスしなくてはいけません。 板金やサイディングで包んでしまえば、このようなメンテナンスはほぼしなくてよくなります。建築屋としては、クレームが少ない方法、つまり木を外部に出さない方法をとるのが普通だと思います。

けど、タマゴグミとしてはあえて木を表に出すことを選択しています。

それは家の感じがまったく違ってくるということを知っているからです。特に年月がたつほどです。

 

木を外に出す場合は、いざというときに取り替えやすいようにしておく、出来る限り軒の下で収める、主要構造ではない部分のみとするというルールを作っています。

 

雨ざらしの木はすぐに腐っちゃうんじゃないかと思われるかもしれませんね。 それが案外丈夫なものです。

モデルハウスに使用している私の家はもう7年がたとうとしています。バルコニーはすべて木、そして軒より外に出ているというルール破りをしています。

けど、まだまだ大丈夫。

雨ざらしでも、風通しがよく乾くようになっていれば大丈夫なようですね。

 

 

 


今日の工具うんちく

2012-06-04 | 日記

今日、お客様に「ししおどし」のことを「つるべ落とし」と間違えて説明したいてです。

 

今日から、長良のもうひとつの現場が本格的に始動しました。今日は基礎の彫り方を行っています。

ここの地域にも新築があるのですが、その方々が見たらびっくりされていると思います。

「うちは地盤改良したのに、何でやっていないの?」

 

実は、地盤調査のセカンドオピニオンを使用しています。地盤改良が必要となった結果をさらに分析してもらい、必要かどうかを決定する方法をとったのです。そして結果は地盤改良不要。  詳しくは 地盤ネット

 

さあ、地盤改良なしとなると施工はいつも以上に敏感になるのです。(いつも手抜きをしているわけじゃありませんよ)

基礎屋さんにお願いしたことは掘削面を荒らさないことです。

「あっ、掘りすぎた。埋めなおそ。」というのは一切行わないようにしました。彫りすぎたらそのままにして、砕石もしくはコンクリートで埋めることが肝心です。

そして、掘ってる重機の先っちょを見てください。(バケットといわれる部分です)。通常ついているつめにカバーをして掘削面が荒れないようにしてもらっています。

 

今月末の建前を目標に工事は進みます。

 

その帰りに、完成に近づいている長良の家へ。 ちなみに、着工した長良の家から歩いて10分、車で3分で到着します。

残材搬出です。

この仕事を行うと、なんかもうちょっとだな~ という気がしてきます。

室内では照明機器の取り付けが行われています。

 

 

 


建築材料は高いのです

2012-06-02 | 日記

題材の前に、今日の行動を。

今朝は庭屋さんといっしょにガラ拾いに、

庭屋さんから終了したと聞き、お客様に連絡したところ ガラがまだ拾ってないとご指摘を受け、こりゃイカンと今朝一緒に行ってガラ拾いです。

庭屋さんには、「ガラを拾っておいてよ」と伝えたのですが、私の伝え方が悪く、一部しか拾ってありませんでした。もっと正確に伝える方法を考えなくちゃと反省。

ちなみにガラとは、コンクリートの破片や大きな石などを総称します。 まあ、ガラガラッとしたもの、ということです。

 

その後、お客様と事務所で打ち合わせをして、TOTO岐阜ショールームへ。ユニットバスの打ち合わせです。

TOTO岐阜ショールームはいいですよ。なんせアドバイサーさんたちが例外なく美人ぞろい。行くのが楽しみなんです。(何しに行ってるんだ!と言われそうですね、いいんですオヤジの楽しみなんですから)

 

さて、本題へ。写真のものは各務原の現場に持ち込んだ材料です。

これ、屋根の通気(屋根の中に空気を通すこと。詳しくは・・・・お電話ください)に使う材料です。

な~んか、ウッスイプラスチックでチャチナもんでしょ。大きさは3センチ×2センチ そして長さは1メートル20センチ。

一本いくらか知っています?  知らないですよね。そりゃ当然です。

 

聞きたいですか・・・・ じゃあ、

はい、一本定価で1725円です。170円じゃないですよ。センナナヒャクニジュウゴ円、ちょっとしたフランス料理屋でランチくらい食べられちゃう価格です。

そりゃ私は建築屋ですから、定価では買いません。けど、特殊材料ですのでさほど下がりません。

 

こんなもの(と言ったら失礼ですね)にもいろいろ技術がこめられています。 まず、ベルヌーイの定理(多分そうです)を使って風の力で大量の空気を屋根に通す力を持っています。 そして、屋根の下の70度以上ある熱い空気が通っても長期間劣化しない材料で出来ています。

 

いろいろこだわって作ろうとするとやっぱりお金がいるんです。 この材料じゃなくても家は建つのですが、私としてはやっぱり抜けないのです。だからなかなか安く出来ないんです。(と言い訳をしてみる)