午後のひとときです。
練習グリーンを刈っているのは 
珍しいと思って、よく見ると……
カッターではなく、
ブラシが装着されていました 
別のホールを見ると、
グリーンに砂を撒いていました。
砂を撒いて、
ブラシをかけているのです 
グリーンの速さを出す
重要なポイントは、
凹凸を最小限にすることです。
ボールは転がりながら、
凸凹が抵抗となって減速します 
砂を撒いてブラシをかければ
凹により多くの砂が入り、
均等になります 
ボールがスムーズに転がる
グリーンは、それだけで
十分に評価できます 
僕はある意味で変態というか、
頑固一徹というか、
特殊な部分がありまして、
どんなにレイアウトが面白くとも
グリーンがつまらないコースは
２回行こうとは思えないのです 
レイアウトは、上手く行けば
１回で正攻法を経験できます。
狙い通りにいかなくとも
それは感じ取ることもできます。
ドライバーの距離も、
他のクラブの距離も、
大きくは変わらないので、
同じショットを打つ訳ですから
レイアウトの多様性は
限界があるのです 
でも、グリーンは違います 
右サイドから打つのと、
左サイドから打つのは
逆の結果になることは
当たり前に起きますし、
ピンポジションによって
別物になるグリーンもあります。
それにグリーン周りの要素も
加わりますから……
無限の楽しさがあります 
何より、グリーンには
読みとパットする２つが
融合しなければ 
結果を出すことができません。
ゴルフが生まれたとき、
間違いなくパットのような
ゲームだったと言われています。
ベースはパットであり、
グリーンなのです 
ブラッシングしている様子を
じっと見ながら、
気持ち良く転がるグリーンを
想像して嬉しくなりました。
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