ゴルフ惑星

ゴルフの楽しさを享受するメルマガ『Golf Planet』のキャプテンc-noこと、ロマン派ゴルフ作家篠原の徒然。

マスターズとVG3三度(みたび)

2018年04月06日 11時09分06秒 | 用具



マスターズが始まりました。
ガルシアの悲劇(15番で13打)が
まずは衝撃でした。
全体的にスコアが伸びません。
パットに苦労しています。
ど真ん中から入るパットより
サイドドアやバックドアが
目立つようです。

タイガー効果で、
米国のTV視聴率が
凄いらしいですが、
スピースが狙い澄まして
トップになりましたから、
米国ファーストな空気です。
それも悪くはないですけど、
みんな頑張れ! です。

まだ初日です。

お楽しみはこれからです。

さて、VG3のボールです。
普通のホワイトがなく、
パールホワイトです。
七色に輝きます。
日本向けのブランドですが、
このボールも良く出来ています。

感心するのは、
ショートゲームの打音が
ちょうど良い音量と
音質なんです。
明日、天気が良ければ
撮影します。

僕はタイトリストのボールを
使用球にしたことが
ほとんどありません。
理由を聞かれると、
ロゴが左が重いと感じさせて、
Tのほうにボールが
曲がる感じがするから、
と答えてきました。

10代の頃、パット名人だと
尊敬していた達人が
スポルディングのボールを
使っていた僕に言ったのです。
「舶来のボールはダメだ。
言葉が通じねぇし、
芝目に弱すぎるからだ」
と練習グリーンで
誰にも言うな、と
釘を刺されながら
ひそひそ話で教えられたのです。

純情ゴルファーだった僕は、
国産のボールに変更して、
2ヶ月後に、当時のベストスコアを
更新したのです。

達人にそれを練習グリーンで
報告したら、
(達人は基本的に
練習グリーンにいるものだった)
優しい目をして喜んでくれました。
しかし、その手を見ると
僕が使っていた
スポルディングのボールが
握られていました。
『あれ? それは?』
僕の視線に気が付いた達人は
「スポルディングは、
日本で作っているから
大丈夫だ。
アメリカ人と結婚した
日本人の奥さんみたいなもんだ」
と真剣な顔をして言うのです。
真面目に納得する僕に、
達人は続けたのです。
「ダメなのは……
タイトリストじゃ。
あれは、高麗とか高原とか
芝目があるとダメだし、
島国の風にも対応できない」

今、あの頃の達人の年齢を
僕は越えてしまいました。
冷静に考えれば、
若いゴルファーを
からかった冗談なのだと
笑えるのですが、
言葉が通じないというのは
その後のゴルフ人生で
何度も痛感して、
国内メーカーのボールが
使用球になっています。

マスターズの初日を見て、
達人の話を思いだしたのです。
ここ数年は、花が散って
マスターズという感じでしたが、
今年は花々が本当にきれいです。
春ど真ん中なのです。
日本でもそうですが、
ベントグリーンが元気になるのは
季節の変わり目なのです。
春であれば、桜前線が
参考ラインになります。
元気一杯になったときにだけ、
芝目が強くなるグリーンも
確実に存在します。

マスターたちが悩むから
マスターズなのです。
たっぷりと堪能しましょう。 

ゴルフプラネット 第65巻  ~頭を空っぽにしてゴルフを楽しもう~
篠原嗣典
マイナビ出版
ゴルフ千物語⑨ Powdery Snow
篠原 嗣典
マイナビ出版
ゴルフプラネット 2001年度版 【全4巻セット】
篠原 嗣典
マイナビ出版
まつよい
篠原嗣典 第3回マイナビ電子書籍コンテスト入選作
マイナビ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする